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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784488231057
作品紹介・あらすじ
プロットはシンプルだけどすべてが見事な伏線。――青崎有吾
貴方が最初に手に取る翻訳ミステリにしてほしい。――阿津川辰海
人物造形の奥深さと、本格的なミステリとしての
ロジカルなおもしろさの両方を兼ね具えた作品。――越前敏弥(訳者あとがきより)
ミステリ作家としての著者のセンスの良さに舌を巻くしかない。――千街晶之(解説より)
密室状況の観覧車から、
少年はどのようにして消えたのか?
絶賛の声多数、年間ベスト続々ランクインの傑作
巨大観覧車ロンドン・アイに乗りこんだ少年。しかし、一周して降りてきたカプセルに、彼の姿はなかった。空に浮かぶ閉ざされた場所から、なぜ、どのようにして消えたのか? 少年のいとこであり、「ほかの人とはちがう」頭脳をもつテッドは、この謎について九つの仮説を立て、推理を始める──。張りめぐらされた伏線と端正な謎解き。カーネギー賞受賞作家が贈る傑作ミステリ! 訳者あとがき=越前敏弥/解説=千街晶之
感想・レビュー・書評
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レビューを拝読し、気になっていた作家さん。
SNSで文庫化の告知を見掛け、本書の発売を知り手に取った。帯がアツい!
12歳の少年テッドが、大きな観覧車ロンドン・アイで行方不明になったいとこのサリムを探す物語。
翻訳小説の割には登場人物が少なくて、とっても読みやすかった。
主人公、テッドのユーモア溢れる語り口調がクセになる。
数字についての拘りがとにかくすごくて、時折クスッと笑ってしまった。
本書は児童向けミステリ。
でも児童向けだと侮ることなかれ。
真相にたどり着くための手がかりは分かりやすくあちこちに施されているし、なんなら正解も描かれているのに、私は全然分からなかった…!
真相が分かってからのハラハラドキドキ、手に汗握る展開も楽しめた。
テッドと共に事件を追うテッドの姉・カットとの絆がだんだん深まっていく様、事件を通してテッドが成長していく様もよかった。
私もロンドン・アイに乗ってみたくなった。
秋に続編も文庫化されるそうなので、そちらも楽しみ。
✎︎____________
人とちがうなんていやだ。自分の頭のなかで生きるのなんか好きじゃない。ときどき、空っぽの大きな空間にひとりぼっちでいるような気分になるんだ。そこにはぼくのほかに何もない(p.46)
すべてを消去して残ったものは、どんなにありえそうもないことであっても、まちがいなく真実だ。(p.133)
子供が言うことに大人はしっかり耳を傾けなくてはいけない。(p.279)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ロンドンアイと呼ばれる巨大観覧車に乗ったいとこが消失(一周しても降りてこない)どこに消えたのかを主人公の二人が追う。
子供が小学校高学年になったら読むかな?
と思って単行本を買おう買おうと本屋に通ってたもののいつのまにか消えてしまい…
文庫化でようやく入手、大人が読んでも面白い。
複雑なものを読みすぎてきたので、ストーリーの線はシンプルな構造と感じるけれど、主人公と姉のコンビのキャラクターが良くて読んでしまう。
ちゃんと仮説を用意して、一つずつ潰していく方法で推理するのだけどワープや自然発火による消失など突飛な案もいったん挙げるテッドの頭の柔らかさ(別の固さもあるけど)がいい。
アストリッドとラファエルというドラマを見てるので、テッドを見てるとアストリッド(テッド同様障害を持つが高度な推理力を持つ)を思い出すし、解説文にアストリッドの名前が出てきた時は嬉しかった。 続編は絶対読む。 -
人と違った考え方の少年テッドが主人公のミステリー小説。
少年テッドの成長物語でもある。
テッドと同じ12歳からでも読みやすい作品となっています。
続編【グッゲンハイムの謎】にも期待! -
児童文学としても、ミステリー小説としても読み応え十分だった。少年名探偵テッド•スパークは、アスペルガー症候群だろうが、彼独自の世の中との関わり方や特性が読者にとてもわかりやすく伝わる。例によって、学校では、人間関係がうまく築けていないし、家庭でも、基本的には暖かく見守られているが、なかなか受け入れてもらえない部分もある。でも、そんなテッドだからこそ見えていることが、この事件の解決につながる。
作者は生前、二作品しか発表していない。本当に惜しいことである。草稿をもとに没後に発表されたものも数冊あるらしいので、しばらくは、はまって読みそう。 -
観覧車に乗って消えてしまった従兄弟の行方を探すテッド。
テッドの愛すべきキャラクターが良い。
見る角度によって見えるもの違うよね。思考の柔軟性、持ち続けたい。 -
12歳のテッドはいとこのサリムの希望で姉のカットと共に3人で観覧車ロンドン・アイに乗りに行く!
チケット売り場で並んでいると一人の見知らぬ男がチケットを一枚譲ってくれるという
チケットはいとこのサリムが使うことになり、彼は他の乗客と共にロンドン・アイに乗り込んでいく!
時速0.9キロ、約30分で一周するロンドン・アイ
しかし30分を過ぎてもサリムが降りてこない…
さらにもう1周してしまったのか?
しばらく待ってもサリムは降りてこない
サリムは一体どこに消えたのか?
気象学の知識は専門家並みだけど、コミュニケーションが苦手な少年テッドは姉と共にサリムの消えた謎に挑む!
この作品、本が好きな子なら小学生の高学年から楽しめるのでは…
事件の謎を解く鍵…それは「どう見るかによって違う」
子どもならではの柔軟な見方と洞察力
もちろんテッドはちゃんと筋道を立てて理論も組み立てていく
おそらく彼は自閉症スペクトラムだと思われるが、この作品はそんな彼や姉の成長物語でもあり、家族の愛情物語でもあり、すばらしいミステリーでもある…
まさかの謎からの謎〜なのだから…(笑)
イギリスに行ったらまずロンドン・アイだ!
と思いながら数年…
ふとこのロンドン・アイのタイトルが目に入り読んでみたら、ハートフルなミステリーでした!
残念なのは、著者がこの作品を発表したわずか2か月後、47歳で逝去されているということ…
この作品はビスト最優秀児童図書賞(現・KPMGアイルランド児童図書賞)を受賞している -
本格ミステリど真ん中といった感じで読んでいて気持ちの良い作品でした
テッドとカットのコンビネーション、事件を通して描かれる2人の成長も見どころです
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文庫化を待ってました。評判に違わず、いいですね。人物描写がしっかりしていて、特に主人公のテッドがいい。
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登場人物も少なめで読みやすいお話。
「ほかの人とはちがう」頭脳をもつ少年テッド。
少しずつ真相に迫っていくなかでの、テッドの成長が微笑ましい。
大人たちが、悲嘆に暮れ、周りに当たり、受け止めきれない結果をただ待ち続けるなか、姉カットと行動を起こすテッド。
一番、俯瞰で考えられているのはテッドだった。
次作「グッゲンハイムの謎」も楽しみ。 -
自閉スペクトラム?の男の子が主人公。
天気についてすごいこだわりがある。
親戚の男の子の行方不明事件を解決する。
たまに読んでてイライラするが、そのこだわりが事件の謎を解いていくのが良い。
家族ももちろん支えてあげるけど、結局警察が主人公を信じてくれて話を聞いてくれたのが解決に繋がったのが、あるよな親身の身内より他人のほうが意見通る時と思った。
子供は大人に守られているけど、振り回されてもいると感じた話だった。作者がお亡くなりになっているので、続編があまりなさそうなのが残念。 -
阿津川辰海さんが、帯で貴方が一番最初に手に取る翻訳ミステリにして欲しいと書かれていたように、ティーンからでも楽しめる一冊だったと思います。
殺人事件は起こりません(人が亡くなる描写はあるものの)
失踪した従兄弟を兄弟で探し出す話なんですが、とても読みやすく、なんだか、あったかい物語でした。
ティーンの方が。しかも姉がいる弟が読むと、あー!あるある!わかる!って共感がより出来るんじゃ無いな(笑) -
-あらすじ-
主人公テッドのいとこサリムがロンドンに訪問してくる。
テッドと姉のカットはサリムと共にロンドンで有名な観覧車"ロンドンアイ"に訪れるのだが、そのロンドンアイに乗ったサリムがそのまま姿を消してしまう。
密室の観覧車で何が起こったのか?
この不可解な事件を、アスペルガー症候群(物語上表記はないが恐らく)を抱えるテッドがカットの協力の元、独自の視点と論理的思考により真相に迫る物語
-感想-
テッドの普通とは違う視点や思考が事件解決に導くのだが、普通ではないいわゆる変わり者ということが欠点ではなく、強みとして書いていることに作者のメッセージを感じる。
姉のカットが時には怒ったりしながらも、普通ではない弟をなんだかんだ認めて受け入れる姿に姉弟って良いねと思える。
家族も周りもテッドの良さを理解してくれるこの作品は多様性や生きづらさを感じる人への問いかけにも感じた。
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ヤングアダルト向けジュブナイルミステリー
約20年経って翻訳されたようだ
背表紙と扉ページの両方にあらすじが書いてあるのが創元推理文庫の特徴だが、さらに、著者とは別の人が書いた序文もあった
まあまあなネタバレと結構なヨイショぶりだが大丈夫か?どれどれ
はい。面白い
探偵役はサヴァン症候群で、社会性の一部は欠落しているが特定分野で才能を発揮
珍しくはない人物造形といえるがその特徴がイギリス人のイメージに沿っているのが良い
後半に登場するキーパーソンの人間関係にやや後出し感はあるものの、謎解きはフェア
序文に触発されてアレを数えるだろうし
その序文を書いた方が遺稿を続編として完成させたそうだ
単行本は出ているようだが、創元推理文庫から出たら購入不可避です
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語り手が特殊な人物に焦点化していると、やはり面白い。
子ども向けのようで、実にロジカルなのがとても魅力的。いいね! -
2025/04/15読了
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シヴォーン・ダウドの作品
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