飛蝗の農場 (創元推理文庫 M ト 5-1)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (506ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488235062

作品紹介・あらすじ

ヨークシャーの荒れ野で農場をいとなむキャロルの前に謎めいた男が現れた。一夜の宿を請われ断るの段を経て、不幸な経緯から、ショットガンで男に傷を負わせたキャロル。看護の心得のある彼女は応急処置をほどこしたが、意識を取り戻した男は、以前のことを何も覚えていないと言う。幻惑的な冒頭から忘れがたい結末まで、悪夢と戦慄が読者を震撼させる。驚嘆のデビュー長編。

感想・レビュー・書評

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  • なんかバッタに関係するネタが来るかと思いきや、バッタはあんまり関係なかった!
    というわけで、けっこう2,30年にも渡る一代記なので、かつ過去も未来も行ったり来たりで、自らの集中力と記憶力を試される。うーん誰だっけオマエってなるわけで、しかもオッサン側とオバサン側で両方だからもうたまらん。
    ただ一つ言っておきたいのは、いい年こいたオッサンが、自分のことをボクとか呼ぶなて。年齢設定がわけわからないよ。

  • 農場を経営するキャロルの前に現れ一夜の宿を求めた謎の男。キャロルは怪我を負わせてしまったことから彼の看病をする。男は意識を取り戻すが記憶がないと言う。農園を手伝ってくれる男にキャロルは次第に惹かれていく。こわいこわいと読み進むうちに、どうなってんだ!という驚きのラスト。不意を突かれてまた読み返す驚きのサイコサスペンス

  • このミス海外編2003年版1位。サイコロジカルスリラーと解説には書いてあったけど、あんまロジカルな感じしない。パラグラフ毎に場所や時代があっちこっちに飛ぶのでとても読みにくいし理解しずらい。あと、全体的に風景描写とかが長くて、たぶん伏線でもないところ(と思うけど)でやたら描写が詳細になったりして、前に進まず読み飛ばしたいとこが多々あった。そんなこんなで四苦八苦しながら読み進めると中盤以降で大体全体の設定が見えてきて面白くなって来るのだけど、トリックとしては忌み嫌われる双子であったり多重人格の気配がしてきたりしてなんだかなってなってくる。それでも先が読めない展開と結構主役っぽい人たちには感情移入できたりして面白いのだけど、最後に何が起こったのか自分には全く理解できなかった。登場人物の生死や最後に出てきた人、タイトルのバッタが何か重要な意味を持つのかとか。なんかできそこないの小説としか思えないんですけど。解説の人も全然結末のこと解説してないし。今から他の人のレビュー読んで勉強します。

  • バッタは結局なんだったんだろう?
    ただ、読者を混乱させるのが目的で執筆したとしか思えない。
    プロットが散りばめられたように思わせて、たいした意味を持たない。
    しかも、あらゆる点で破綻しているのだが、お構いなしなんですよね。

    ノックスの十戒や、ヴァン・ダインの二十則はやっぱり重要だと思う。
    これを破るなら、それなりの覚悟をもって書いてほしい。
    まさかそのネタかよ…の犯人の正体にはげんなり。
    読んでる途中は、展開を期待させるから楽しいんですけどね。

  • 難解らしかったが、確かに難解。途中まではゾクゾクしたが最後は???

  • 「なんだ、これは?」



    あとがきのこの一言がすべてを物語る。
    好みが分かれそうですね。ワタシはキライではない。

  • 「これはなんだ?」
    やっぱりこのセリフしか出てこない。
    章を重ねるごとに複雑になってゆく登場人物と時系列とストーリー。

    我慢して(!?)読み進めると霧が晴れたようにわかってしまって、ついついページをひっくり返しの二度読み三度読み。

    最後は。
    また靄の中。
    越前先生もおっしゃてたように翻訳するのも、大変だったことでしょう・・・

  • 20121202 全体的に夢の中にいるようでもどかしい。繰り返しは読みたく無い本かな。

  • バッタが群れれば人間は骨だけになる。推理小説では人が死ぬ。行方不明者が見つかる。入れ替わる。体の交合は精神の交合になりしか。

  • バッタの農場を営む女性が、嵐の晩にやってきた見知らぬ男を撃ってしまい、その男が記憶喪失だとわかり、やましさと好奇心から看病しようと、面倒を見始めるが・・・。

    濃密な描写というべきなのかもしれないが、説明過多で、冗長に感じられた。
    最後の展開はやや意外で、そこそこ読ませたが、そこに至るまでにすでにうんざりしており、展開についていけなかったし、ついていけなくてもいいやと思った。

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