- Amazon.co.jp ・本 (455ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488245085
作品紹介・あらすじ
嵐の直撃で交通が途絶したフェア島で殺人が発生。故郷である島に偶然帰っていたペレス警部の捜査が始まる。現代英国ミステリの至宝〈シェトランド四重奏〉堂々の最終章。
感想・レビュー・書評
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このシリーズがこんな風に終わるとは思っていなかった。衝撃的。ペレス警部の故郷フェア島で起きる殺人事件。ペレスの寡黙だが知りたがりの思考パターン、サンディの成長、フランとの恋愛など隅々まで楽しかったけどもう終わって悲しい。
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111108さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
なんと。
自分も今作を読み終わるまで、『水の葬送』が続編だなんて思ってもい...111108さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
なんと。
自分も今作を読み終わるまで、『水の葬送』が続編だなんて思ってもいなかったので、驚きましたが、ここまでの内容を知った上で敢えて言うならやはり四重奏を読んでから読むべきだと思いますよー。
が、それしかないのでは悩みどころですね。
一作単品でも楽しめるのは間違いないですけど。
いや、でもなぁ。
ほんと悩ましい状況だ。2023/07/09 -
fukayanegiさん、お返事ありがとうございます。
やっぱり順番大事ですよね!さっきちょっと検索したら『水の葬送』の後も続編出てるよう...fukayanegiさん、お返事ありがとうございます。
やっぱり順番大事ですよね!さっきちょっと検索したら『水の葬送』の後も続編出てるようなので、これはやっぱり最初から読まないとですね。
今回のは読まずに返却して『大鴉の啼く冬』からリクエストしようと思います。ありがとうございます♪2023/07/09 -
111108さん
そうなんですよ、続きを考えてもやっぱり最初から読んだ方が絶対いいです!!
ちょっとおあずけになっちゃいますけど、ナイス選...111108さん
そうなんですよ、続きを考えてもやっぱり最初から読んだ方が絶対いいです!!
ちょっとおあずけになっちゃいますけど、ナイス選択です!2023/07/09
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ああ…終わってしまった。。
物語の結末はわかっていた。
そんな雰囲気が早い段階から漂っていたもの。
それはさておき、今回は閉ざされた空間で起こった殺人事件で、ペレスが容疑者たちと対峙してじっくりと捜査を進めていく様は、読みごたえがあり興味深かった。
時にじっくり過ぎて、フランじゃないけど
ちょっとジリジリしてしまったけど。
でも嫌いじゃない、そんなペレス。
この作者の作品は、ほんとにどれも淡々としていて、
先が気になりどんどん読めるというタイプの物語ではないんだけど、読み終えると不思議と次の作品も読みたくなる、スルメ的なおもしろさがある。
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ちぃさん
確かに「スルメ的なおもしろさ」ですよね!
『水の葬送』からのシリーズも待ってますよ♪ちぃさん
確かに「スルメ的なおもしろさ」ですよね!
『水の葬送』からのシリーズも待ってますよ♪2024/01/06 -
はい。さっそく図書館に予約を入れました!
「哀惜」と、どっちが早く読めるでしょう。
こちらは最新作ですよね?楽しみです。はい。さっそく図書館に予約を入れました!
「哀惜」と、どっちが早く読めるでしょう。
こちらは最新作ですよね?楽しみです。2024/01/06
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小さな島の描写だけで、保守的で寒々とした情景が浮かび上がる。バードウォッチャーが集まる自然の楽園。嵐で孤立した島で起きた連続殺人事件。ペレス警部が指揮を執るのだが、、、
悲惨な終わり方が辛かった。 -
シェトランド四重奏の4作目。
これで完結となります。
ジミー・ペレス警部は婚約者のフラン・ハンターを連れて、故郷のフェア島へ。
天候不順で、孤立した島への着陸も大揺れとなり、その後は島に閉じ込められてしまう。
両親とフランは互いに気に入るが、船長の父と古風な母と、シェトランド諸島生まれでもない画家のフランとでは、生活の仕方には相当な違いがあることは否めない。
島のフィールドセンターは、バードウォッチャーが世界中からやってくる場所で、住民が何かと集まる中心ともなっていた。
所長の妻アンジェラは、テレビにも出る有名な自然科学者。
ペレスとフランの婚約披露パーティの直後、事件が起こる。
シェトランド本島との交通が途絶したため、単身捜査にあたるペレス。
フランはだんだん、暇をもてあまし、滞在する人々に関わっていくことに。
フィールドセンターの滞在客に渦巻く~さまざまな人間模様。
アンジェラとは不仲の義理の娘。
有能な料理人のジェーン。
新種発見に張り切るバードウォッチャー。
育ちはよさそうだが得体の知れないところのある若者。
一筋縄ではいかない人生を描くのが得意な作者だけに、読み応えのある内容になっています。
刑事にしては優しすぎる共感力の高いペレス、そんな彼へのフランの思い。
この筆致がいいんですよねえ。
意外な結末に仰天し、登場人物同様に呆然としましたが。
1作目からを振り返ると、そうなのかと‥
風が吹きすさぶような厳しい自然の中で生きる、忍耐強く激しさを秘めた人々。
作者の気合と描写力で、全体としてのまとまりは感じました。 -
シェトランド四重奏の最終章。あっと驚く悲しい結末に茫然。この展開は想定外だ。まあ幕を引くというのはこういうことなんだろうけれど。4作目はシェトランド本島の南に浮かぶフェア島が舞台。端から端まで歩いて行けるほどの小さい島だ。いうまでもなくペレス警部の生まれ故郷で両親が今も住んでいる。許婚者のフランを連れてお披露目に帰省したペレスを待ち受けていたかのように、渡り鳥の研究者やバードウォッチング客が集まる島のビジターセンターで殺人事件が起こる。センターに滞在しているいわくありげな面々の誰かが犯人であり、簡単にわかりそうなものだが、悪天で往来を隔絶されていてペレス以外の専門捜査官がいないため、捜査は難航する。しかもさらに事件が続く。鳥愛好家たちといっても社会の縮図というわけで、事件の方はさもありなんという結末なのだが、四重奏の結末はそれを越えたところにあってびっくりというわけだ。
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そうかあ、「本の雑誌」で矢口誠さんが「衝撃」と書いていたのはそっち方面(ドラマとして)のことだったのか。私はてっきりこっち方面(ミステリとして)だと思い込んでて、正直ちょっと肩すかし。
でも「シェトランド四重奏」してとてもよくまとまっていて、再読に耐える上質の作品ばかりだと思う。四部作の中ではやはり「大鴉の啼く冬」がいちばんいいかな。シェトランドの荒涼たる冬の雰囲気が素晴らしい。シリーズとしてはまだ続くようなので楽しみだ。