- Amazon.co.jp ・本 (483ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488245108
作品紹介・あらすじ
旧友の結婚式のためシェトランドを訪れたテレビ関係者の女性は、「海辺で踊る白い服の少女を見た」と同行した友人に話した翌日、失踪しやがて死体で発見される。彼女が目撃したのは数十年前に溺死した少女の幻影なのか? “少女”と事件との関係は? ペレス警部は、同僚のリーヴズ警部や部下のサンディ刑事とともに捜査に当たり、被害者の背景をさぐるためロンドンに渡る。現代本格ミステリの最高峰、ペレス警部シリーズ最新作。
感想・レビュー・書評
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〝小さなリジー〟は幽霊?実在する?の謎と共に、アンスト島で起きたTV番組作成者の殺人事件を今回もペレスとウィロー両警部(とサンディ刑事)が捜査。もはや謎解きそのものより登場人物達の心の声の部分が面白すぎてやみつきに。
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シリーズ6作目。
今回はシェトランド最北の島、アンスト島で事件が起こる。
傷ついていたペレスも少しずつ回復している。
冒頭、部下であるサンディを「同僚」と捉えているシーンにじーんとした。
本土からやって来るウィローは相変わらずペレスの心をかき乱し、彼女自身もペレスに対し、複雑な感情があるようで。。
あんまり恋愛モードが入るのが好きじゃないわたしは
2人の関係がこれ以上進展しないことを望みます!
今作の謎の部分は、
子どもの幽霊話を軸に
二つの殺人事件の犯人を追う、というもの。
今回もかなり複雑に人間関係が絡まっていて、
それがゆるりゆるりとほどけていく感じ。
個性の強い魅力的な登場人物が多かったおかげで
前回ほどは名前がこんがらがることはなかったものの、
やはり犯人は意外な人物だった。
回を重ねるたび感じるのは、
タイトルが事件のヒントに繋がってるとかは
あんまりないかなぁ、ということ。
最後まで読み切った時に、納得のタイトル!
と思うことは稀かな。-
111108さん
もうシリーズ最後まで読み終えてらっしゃるんですよね。だからのその笑い…?
わー、気になる!
サンディの恋の行方の進展はある...111108さん
もうシリーズ最後まで読み終えてらっしゃるんですよね。だからのその笑い…?
わー、気になる!
サンディの恋の行方の進展はあるのでしょうか?
いろいろ気になります。
タイトルは、最初のシリーズと比べるとややかたいというか、おもしろみに欠けるというか。。
それでもなんとか自分の中で、内容とタイトルについて考える作業を試みています。2024/02/29 -
ちぃさん♪
言いたいけど、言えない‥何も言いません!笑
タイトルは原題THIN AIR のほうが内容に合ってるのでしょうか?日本語タイト...ちぃさん♪
言いたいけど、言えない‥何も言いません!笑
タイトルは原題THIN AIR のほうが内容に合ってるのでしょうか?日本語タイトルは『〇の〇〇』としたくて苦戦したのかもですね。
2024/02/29 -
ふふ、言わないで〜(笑)
残りの2冊も借りてあるので、どんどん読んでいきますよ。次作は「地の告発-Cold Earth-」です。地滑り、とあ...ふふ、言わないで〜(笑)
残りの2冊も借りてあるので、どんどん読んでいきますよ。次作は「地の告発-Cold Earth-」です。地滑り、とあったので、まさしく!な感じですね。
楽しみ〜。2024/02/29
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アン・クリーヴスのシェトランド島シリーズ4部作の続き。
ペレス警部シリーズとして通して考えると、6作目。
4部作で衝撃のラストを迎え、5作目では休職して悲しみに沈んだままのペレスが、事件が起きたため途中からやむなく参加していくという展開でした。
この作品では仕事にはいくらか意欲的になっています。
婚約者の遺した幼い娘とむつまじく暮らす日々。
シェトランド諸島でもペレスが暮らす地域よりさらに最果てのアンスト島で、事件が起こります。
テレビ番組の制作者の女性エレノアが失踪。
親友がそこに住む相手と結婚式を挙げるのと、番組の取材を兼ねた滞在でした。
島には1930年に溺死した少女の幽霊譚が残っており、失踪する前日に、白い服を着た少女を見たという噂も‥
事件と何か関わりがあるのか?
英国最北端の島の厳しくも美しい自然。
伝統ある暮らしの重さと慎ましさ。
新たに溶け込んでいこうとする人、都会の真っただ中から訪れた人と、深く絡み合う人間関係の因縁。
繊細な筆致で描き出される情景の鮮明さに目を見はり、感性を揺すぶられます。
この感覚がほかにはない。
ペレス警部が絶望したままでいるのはあまりにも悲しいけれど、そうそう元気にはなれないだろう…?
というあたりが、ちょっと複雑(苦笑) -
ペレス警部シリーズ6作目。アンスト島へ里帰り結婚式に参加していた女性が殺される。少女の幽霊の伝説と、参加した者たちの複雑な家族関係を絡ませ、謎に満ちた事件となるが、ペレス警部やウィロー警部、サンディ刑事たちの地道な捜査が展開される。ペレス警部の地に足ついた操作は、安心感があり、じっくり時間をかけて読みたい。
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造するものだが、小さい群島でもあり6作目ともなればどうしても似たような風景の繰り返し感が否めない。今回は、ペレスがほぼ復調して捜査の主導権をにぎるとなるとさらに前シリーズに似てしまう。島によそものがやってきて事件が起こる。そういうきっかけはともかく、根っこにあるのは人間関係の濃密な狭い島ならではの愛憎だ。リジー伝説をめぐる4人の企みが伏せられているあたりは、ミステリとしてフェアではないし、誰かが警察にひとこと言っていれば解決していたはずのところも無理感がある。とはいえ、懐かしみのあるシェトランドの風物、ペレス、サンディ、ウィローの捜査陣それぞれの独白とじりじりとした捜査、それらの織りなす揺るぎない世界の心地よさは、このシリーズならではだ。それが退屈な人には向かないだろうけど。
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いるよね、こういう厄介な女性。思わせぶりに周りを引っ掻き回して疑心暗鬼にした挙句「良かれと思って」とか言う人。この手の人物はミステリ界では大概殺されますね。そして事件の容疑者が多いのも特徴的。当該被害者だけであれば「しゃあないわな」で済む(いやいやあかんやろ)のだが、無辜の関係者にも波及するから困り物…
で、お話の方はいつものペレス警部で、途中ざわつかせてからしっかり着地して余韻も深く、満足。ただね、彼の私生活の方が意外な速度で展開しちゃってるんで、次回作の翻訳が遅れてる?のが気になってしょうがない。まさかこれで打ち切りとか、勘弁してくださいよ(涙)
早速近くの図書館で検索してみましたが、いつもの所では扱っておらず。。
別の図書館に行って借りてみます。
ブルーローズ...
早速近くの図書館で検索してみましたが、いつもの所では扱っておらず。。
別の図書館に行って借りてみます。
ブルーローズ、人気なんですね。この辺りでは難なく借りられます。
ただ今、予約していた本が一気に我が家にやって来てしまい、渋滞中です。急いで読まないと!
「渋滞中」あるあるですね(笑)!
「渋滞中」あるあるですね(笑)!
じっくり読みたい気持ちに焦りが…。
じっくり読みたい気持ちに焦りが…。