死体は散歩する (創元推理文庫)

  • 東京創元社 (1989年12月16日発売)
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本 ・本 (319ページ) / ISBN・EAN: 9784488249021

感想・レビュー・書評

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  • 1940年に発表された弁護士J.J.マローン第2作は、酔っ払いの酔っ払いによる酔っ払いのための推理小説。全編通してどたばたとした、コメディタッチな作風ではあるが、それも全て「お酒」のせい。常に登場人物たちはアルコールを摂取し続け、それは警察官であっても同様だ。全員がほろ酔い(泥酔)状態のせいか、クサい台詞だってスラスラと言えてしまうし、シラフ状態の人間では理解できない人知を超えた力で事件を掻き回してしまう。当然だが読者もシラフではいけない。ジンのボトル片手に頭のネジが緩んだ状態で読むのが吉。

  • 第2作。悲しい物語。そして真犯人は分かるが、動機は警察には偽るという新機軸。ちょっとオリエント急行ぽいところも。違うけど。さあ次は大はずれ?

  • 「すてきなプレゼントだと思わない?あなたとあたしからの!」天才か。

  • 酔いどれ弁護士マローンシリーズ。ジェイクとヘレン絡めた3人の会話の駆け引きがテンポ良くユーモラスで良いです。
    結婚しようと、ジェイクとヘレンが盛り上がる度に絶妙なタイミングで入る邪魔の数々はお約束すぎますが、そこが絶品ですね。
    畳みかけるように起きる殺人とそれに付随する不可解な現象。それをさらに引っかき回すジェイクとヘレン。話の展開も読者を飽きさせず、すいすい読めました。

  • 相変わらず3人のやってくれましたね、感が
    非常に強力な3人。
    のんだくれ度数は下がりましたが
    逆にブラックどころか犯罪指数は
    ものすごくあがってしまっています。

    まず気に入らない人のところに
    死体をおいていってしまったり
    死体を投棄したり…
    まちがいなく「犯・罪・で・す!!」

    でもそれでいても
    犯人にあまり意外性を
    つかっていなかったりと
    読者サービスもあって
    悪くないんだよなぁ。

    まあ、くれぐれもジェイクやヘレンのような
    ことはしてはいけません!!

  • クレイグ・ライスの酔いどれ弁護士マローンシリーズの2作目。
    1930年代のお茶の間を楽しませていたラジオ界、スター歌手ネルのプレス・エージェントをしていたジェイクは、ネルの周辺で起きた殺人事件に巻き込まれるが、何と死体が消えてしまって…。
    困惑したジェイクはヘレンと共に、マローンに依頼するのだが、滅茶苦茶な彼らが動くと更なる騒動が行く先々で持ち上がり、高いアルコール度とドタバタ度で、謎というか混迷は深まるばかりの様相。
    前作で知り合ったジェイクとへレンが結婚しようと決意するのだが、そんなこんなでおあずけとあいなります(笑)
    それにしても、おなじみの可笑しくも哀しく、シニカルなトーンで、とにもかくにも一気に読ませる運びはうまいものだ。

  • 久々に読み直して、やっぱり好きと再確認。とにかく、これ以上面白い「トリオ」は知らないなあ。確かにとてもシニカルなのだが。 小鷹信光の翻訳もよい。

  • おもしろかったよ

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著者プロフィール

Craig Rice

「2006年 『ママ、死体を発見す』 で使われていた紹介文から引用しています。」

クレイグ・ライスの作品

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