骨と作家たち (創元推理文庫)

  • 東京創元社 (2025年4月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784488253080

作品紹介・あらすじ

雪に包まれた大学の会館
ひとり姿を見せない同窓生
不穏な夜が明けて見つかる死体

アメリカ探偵作家クラブ賞受賞の
実力派作家が贈る傑作ミステリ!

著名な作家でもあった大学教授が悲劇的な死を遂げてから25年。その追悼式がひらかれる前日、教え子たちが大学の施設に1泊することになった。かつて創作に鎬(しのぎ)を削った彼らが旧交を温めるなか、激しくなる吹雪(ふぶき)。不穏な出来事が起きたその翌朝、階段の下で首の骨を折った死体が発見され──。ベテラン作家がミステリファンの心をくすぐるあの設定を、練達のテクニックで描く傑作! 解説=三橋暁

みんなの感想まとめ

物語は、雪に包まれた大学の会館で繰り広げられる緊迫したミステリーです。著名な作家であった教授の追悼式を前に、教え子たちが集まる中で起こる不穏な出来事が、読み手を引き込みます。特に後半の展開はスピーディ...

感想・レビュー・書評

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  • 長い月日を経て、かつて同じ大学の英文学部の文芸団体「レイヴン・ソサイエティ」で物書きとしての腕を磨きあった旧友達が再び集う。
    きっかけは師の没後25周年を偲ぶ式典。

    当初来る予定のなかった友人達の中心人物レインから突如届いた参加の意。
    学校そばにある″氷の洞窟″で古い人骨が発見されたことに端を発しているとしか思えない。
    表面的な懐かしさもそこそこに、各自に去来する過去の秘密、レインと交わした誓約に思いが巡るそわそわ感。
    「もし彼女の死体が発見されたら、私たちはこここに戻ってきて、全員で目前の問題に対処する」。。。

    旧友邂逅に潜む語られない秘密、創作を学ぶ場を下地にした物語展開、海外ミステリあるある全開な設定なんだけど、やっぱり惹きつけられる。
    現在と過去を行きつ戻りつしながら語られる、現在地点から見たときの友人達との関係性のギャップ、いびつさが、この隙間を埋めるはずである秘密を際立たせ、一体何があったのかとどんどんページが進む。
    語り手であるエレン(レインの親友)の人柄が癖なく誠実で好感が持てるのも、この王道な展開にして飽きを感じさせずに物語に没入させてくれることに効いているのだと思う。

    何と言っても当の嵐の中心、レインの不在。
    突然の出席の意が届いた後は、ぱったりと音信不通。
    待てど暮らせど現れる気配はない。
    外は猛烈な吹雪が始まっており、立ち往生している可能性もあるという現実的な説明もあるにはあるが、やはり何か魂胆めいたものを想像してしまう面々の内面に巣食う不安の表し方が秀逸。
    話の筋は全く違うけど、この「不在の力」は『レベッカ』を思い起こさせるものがあった。

    終盤のクリスティオマージュ的な展開になってからは、ばたつきが多く逆にちょっとありきたり感の方が優ってしまったが全体として中々に面白かった。
    デビュー作『乙女の湖』以来、22年ぶりの邦訳とのこと。
    解説三橋さんによれば、当時は『飛蝗の農場』や『半身』が席巻していて(懐かしい!!)埋もれてしまったとの見解だが、本国ではその後2度のエドガー賞(メアリ・ヒギンズ・クラーク賞)を受賞しているサスペンス作家としての実力者。
    今後、過去作の邦訳も期待な作家さん。

  • Book Review: The Bones of the Story – Books and Bites with Brooke
    https://booksandbiteswithbrooke.com/2023/09/15/book-review-the-bones-of-the-story/

    Caffeinated Reviewer | The Bones of the Story by Carol Goodman
    https://caffeinatedbookreviewer.com/2023/07/the-bones-of-the-story-by-carol-goodman.html

    キャロル・グッドマン(Carol Goodman)| ameqlist 翻訳作品集成(Japanese Translation List)
    https://ameqlist.com/sfg/goodman.htm

    Carol Goodman(@romangirl210) • Instagram写真と動画
    https://www.instagram.com/romangirl210/

    Author - Carol Goodman
    https://carolgoodman.com/

    栗木 さつき | 著者ページ | ダイヤモンド・オンライン
    https://diamond.jp/ud/authors/5ef2f7b47765619925000000

    出版翻訳データベース/栗木さつきさん
    https://www.cavapoco.com/trs-data/db/k/kuriki_s.html

    骨と作家たち - キャロル・グッドマン/栗木さつき 訳|東京創元社
    https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488253080

  • 後半の畳み掛けで、グイグイ読まされました!
    みなさん大好き雪の山荘。洞窟。スリル満点でした。

    ただ、前段が長すぎて、読むのに信じられないくらいの日数をかけてしまった笑
    ミステリーというよりミステリ風サスペンスという感じか?「ミステリー」を読みたかった人からすると?となるかも。
    物語としては一級!

  • うーんうーん、が正直な感想。良い所は沢山あるけど、ミステリー好きには、何度も表れたシチュエーションにデジャヴ感を持たれた方が、多かったのかも。読み終えた方からは、兎に角後半が良い、との助言を頂いたので頑張ってよみました。
    もしかして、素晴らしいと言われる方には申し訳ありません。

  • 積み上げた前半から怒涛の後半と犯人の正体に驚いた。
    いいミステリ読んだ感覚に至る。
    とにかく人間たちを今と過去を描きながら積み重ねる様はいい。
    3030冊
    今年258冊目

  • なんだろうな、設定や要素は面白いのだけど、不完全燃焼だった。
    一つひとつの殺人の明確な状況もわからないし、語り手も親友もキャラクターがイマイチ好きになれず。面白くなりそうなのに惜しい、と思ってしまった。
    雰囲気は好きです。

  • おもしろい。この設定と内容でもっとすっきりしていたら良かったと思ってしまいます。

  • 主人公の学生時代の友人とのやりとり、現在直面している事件、がかわるがわる書かれている。学生時代に起こった事件が現在の殺人につながっていて、ストーリーはいいのだが、現在起きている殺人事件について詳細がはっきりしない。いつどんなふうに仕掛けたのか、どうやって毒を用意したのか、階段から人が落ちたのに誰も音を聞いていないというのも不思議な気がする。

    よく見るサスペンスで犯人が終わる寸前で事件のあらましをベラベラしゃべるのも違和感があるが、無ければ無いで、腑に落ちないところも出てくるものなのだなと。少し消化不良気味だ。

  • 主人公ネルの過去である大学4年間と現在の2つのパートを行き来しながら物語が進んでいく。そして誰もいなくなったと重なる部分あり。ちょっと読みづらかった。

  • 途中までは読む手が止まらず。しかし、終わりに近づくにつれ、なんとなく犯人と結末が読めてきて、ああ、やっぱりね、という感じで終わります。

    最後の良いエンディング感も無理矢理な感じ。

    主人公の視点で過去と現在を行き来しますが、トゥルーマンやベンの心情がわかりにくい。
    結局、トゥルーマンはどんな気持ちでネルを見ていたの?トゥルーマンとエレンはどこまで関係が深まっていたの?
    もしかしたら、文化の違いなどで日本人とは違った感性があるのかもしれないけれど、私的にみるとトゥルーマンは酷い二股男に見える。

    ただ、作中に古典文学が出てくるので、知っていたら楽しいし、知らなければ読んでみたいと、読書の幅が広がります。

  • 当初の想像とだいぶ違ったストーリー展開だったけれど、過去と現在が不穏な空気で進むのは読み応えがあった。某ミステリー要素は楽しいけれど犯人は予想しやすいのが勿体無い。悪いことが重なり重なりの結果だけれど、最後に少し残った罪悪感からの優しさは終わりとしてはいいと思う。

  • みんな大好き吹雪の洋館(今回は大学)。カラスの死骸以降はかなり前のめりになって読めたけど、それまでが冗長。


  • 25年前に悲劇的な死を遂げた大学教授の追悼式にあつまった当時の教え子たち。
    吹雪に閉ざされ、やむなく大学の施設に泊まることに。
    翌朝教え子の1人が階段の下で死んでいた…

    この物語、超有名作家の書いたあの設定が思い出される。あの作品もラストに向けてかなりの緊迫感があったけど、こちらも負けず緊張感連続の展開。
    過去大学で起きた事件の真相と現代の事件の真相が共にラストで明かされ、そうだったのか!と唸ってしまう。

  • ほほう

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