エアーズ家の没落上 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488254070

感想・レビュー・書評

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  • いろんなミステリを読んできましたが、シリアスなタイプのミステリを書く作家さんの中で、一番文章が好きな作家さんです。ミステリ作家とは呼べないかもしれないですが・・・。

  • ミステリじゃなくてホラー…なのか…??

    どんな種明かしが来るのかと、息せき切って最後まで読み通した。---が…。

    純然たる超常現象だったんだろうか?
    ポルターガイストの原因といったら、思春期の少女が定番だけど?
    医者が人を暗示にかけるのも簡単かも?

    と、ひとしきり思いめぐらしてしまった。

  • 推理小説なのか、オカルトなのか、よく分からない作品でした。すっきりしないところが、ストレスかもしれません。

  • これがミステリといえるか否か解釈は微妙かもれない。
    多くの方はゴシックホラーとして読むのではないか。
    最後に全ての辻褄のあうようなミステリーがお好きな方の好みではないかも。

    原題はThe Little Stranger。
    邦題の『エアーズ家の没落』として"まるっと"読むならば、これは滅びの物語だ。
    ラストに向けて、館はその不気味さを増していき、物語は怪奇ホラーの色を強く帯びていく。
    これだけでも充分楽しめると思う。

    だが、原題に意図される物語として読んでいけば、どこか”ひっかかり”を感じるはずだ。
    そして、それはなぜかと問うていくと、この物語はもっと恐ろしい抑圧された執着と憎悪の物語となる。
    そのことは、『エアーズ家の没落』という物語が持つ”遠い国の遠い昔の名家の伝説”から、急に現実感を伴うスリラーとしての意味合いを持たせるだろう。

    著者が望むように"深読み"をし、読後にこの物語に"欠けているもの"を推理によって補っていく。
    これこそが本書の醍醐味。

  • 先の展開が全く読めない。
    ゴシックホラー?超常現象モノ?実は人為的に企てられたモノ?
    どうとも取れる展開で泥沼の中に引き摺り込まれる感じがする。

    巻末に近づくにつれて精神的に追い詰められて壊れていくロデリックが下巻でどうなってしまうのか、どんな結末を迎えるのか…予測がつきません。

  • 読むのに時間かかったぁ・・・

  • 「茨の城」にいろんな意味でときめいたり沈みこんだりしながらニヤニヤ読み終わって、「半身」だと不安や憂鬱や、お前そっち行ったら危ないだろ!って心配やどんよりした共感を持ちつつ、一気に突き落とされてしばらくぼんやりした、
    ということがあったので、サラ・ウォーターズは気軽に読めないし読んだ後楽しくはならない、という印象。

    だから覚悟はしていたはずなのに、いろいろ予想以上だった。
    「一人称・回想・伝聞まじり」の語り方は大好きで、巧いことやられると本当にすっかり騙されたりまんまと感情移入してつらくなったりするけれども、まさにそんな状態。

    登場人物はだいたい厭らしい部分や小汚い部分の方が多くて、それでもだんだん好きになったり心配したりするようになる、というのが陰影のある描きかた、ということなのかと今回思った。
    あと「信用できない語り手」を実感。

  • ヴィクトリア朝、そして館……ツボにはまらないわけがない。空いた時間にちょっとずつ読んでいたのだが、その度にすんなりこの物語にのめり込める。

  • え、超常現象?
    どこに行きつくのかわからない。この著者のことだから、きっとどこかで転換点があるのだろうけど。

    『半身』、『荊の城』を読んだことあるけど、相変わらず独特な雰囲気だなぁ。クラシカルな映画みたい。

    ■このミス2011海外7位

  • イギリスの地方にある、かつての大領主家。荒廃し見る影も無くしたその大邸宅に身を寄せ合って暮す領主家家族。時が止まったように、暗い闇、湿った空気、くすんだ埃が屋敷内を覆いつくす。妄想なのか、何者かの悪意の所業なのか・・・ああ、なんなのなんなの??先が気になる・・・!!!

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