- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488256029
感想・レビュー・書評
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「驚天動地の大トリック」という惹句に惹かれて読む本格ファンは多いだろう。本作の結末について、良いも悪いも特に反応できなかった私は、ミステリを楽しむ基準が変わったのではなく、謎解きについてそもそも〝縛り〟がある方がおかしいという考えがあるからだ。「掟破り」「ぎりぎり」などという大袈裟な挑発/反応は、クリスティーの「アクロイド殺し」はフェアかアンフェアか、という前時代的/保守的な偏向の延長線上で捉えているに過ぎない。
1977年発表作。肝心のプロットは短編で事足りるアイデアで、さしたる感想もない。いまだにトリック偏重のマニアには、あれこれと語れる内容を含むものかもしれないが、娯楽小説であるはずのミステリに完全性を求めた「後期クイーン的問題」などと同じく、偏狭で大して中身の無い議論のための議論を展開する一部の作家/批評家/愛好家らに評価は任せておけばいいという感じだ。大統領を主人公とする諸々のディテールには興味深いものがあったが、やはり小ネタ感は否めない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
わかっちゃいるけどやめられない
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2+
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“賛否両論の驚愕のラスト”というけれど、“否”だ。これはあんまりだと思う。森博嗣は絶賛してたが。
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クレアは怯えていた。合衆国大統領として任期終盤を迎えた夫ニコラス。だが、ここへきて支持率は急落、党内には深刻な亀裂が生じている。不吉な予感を告げる秘書の言葉にも、高まる不安を抑えることができない……。やがて大統領の身辺を襲った連続殺人。異色コンビが驚天動地の大トリックを仕掛ける、掟破りの傑作長編登場!
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『彼らは私からすべてを奪ったが、魂までやるつもりはない。』
某エッセイのおかげで一躍有名になった本。なるほど、このオチかと。予備知識が少しあったのが残念だったのだが、それでも十分驚けるくらい、もうひとつ落とし穴が用意されていた。大統領の心理描写も非常に巧みで読みやすい。 -
そんなオチ?!!唖然というか…びっくりでした。
他の大どんでん返しを期待していたので★は3つ。
読んでるうちにあまりに引き込まれるので勝手に期待値を大きくしてしまいました。
ラストが好みに合わなかったのが残念ですが、お話は本当に面白かった!
周りにも薦めてます♪ -
おきてやぶりの結末ということで空前絶後。ならぶのは映画「アイデンティティ」のみ。