招かれざる客たちのビュッフェ (創元推理文庫)

  • 東京創元社
3.81
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本棚登録 : 391
レビュー : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (566ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488262013

作品紹介・あらすじ

英国ミステリ史上、ひときわ異彩を放つ重鎮ブランド。本書には、その独特の調理法にもとづく16の逸品を収めた。コックリル警部登場の重厚な本格物「婚姻飛翔」、スリルな満ちた謎解きゲームの顛末を描く名作「ジェミニー・クリケット事件」、あまりにもブラックなクリスマス・ストーリー「この家に祝福あれ」など、ミステリの真髄を伝える傑作短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 滅多にお目にかかれない毒々しい贅沢なフルコース。
    さすがに16品もあれば舌に合わない料理もいくつかあったが、全体的に美味しくいただいた。ブランドを語る程作品を読んでいる訳ではないけれど、既読の長編(『緑は危険』『暗闇の薔薇』)よりもこちらの短編の方が断然好み。人間の悪意や狂気、欲深さ、歪んだ人間関係などどこか突き放したような描き方が秀逸。ただし皮肉のスパイスはかなりの効きめがあるので、受け付けない人は胃を痛めそう。

    もっとも印象深い『ジェミニー・クリケット事件』。結末が違うというアメリカ版を調べた限りでは、私はこちらのイギリス版の方が好み(だと思われる)。読者に推測の余地を残してくれている、この余韻がいい。

    惜しむべくは、訳の古さ。
    新訳で再出版されたらぜひ再読したい。

  •  こういった短編集を読むのにはかなり時間がかかる。面白くないからではない。一度にばたばた読んでしまうのがもったいなくて、じわじわ読んでいるうちに自然と間が空いてしまうのである。
     よくできた本格推理から、ちょっと奇妙な味ものまでいろんなパターンのものが入っている。それぞれが傑作揃いである。読んでいてうまいなと思ってしまう。それでも何か、後味がすっきりしないのは、この作家のカラーというものだろう。酷のある、古い赤ワインといったところか。じっくり読めば読むほど面白い。
     中学生の時に早川ミステリマガジンで読んで、妙に心に残っていた短編と再会できたのが何よりも嬉しかった。一度読んだだけでは頭に入らなくて、何度も読み返しているうちのそのすごさがわかってきた短編である。今読んでもやっぱりすごい。

  • 粒揃いの短編集!構成はコース料理だけど、ボリュームがすごいからビュッフェというタイトルは上手くつけたなぁと思う。
    特に プチ・フール として収録されている一口サイズの短編はどれもオチが鮮烈。
    『婚姻飛翔』みたいな本格ミステリと『囁き』みたいな不条理ホラー系が一冊にまとまってるとこといい、お得感がすごい。
    でも解説が感想文なんだよな。…惜しいよなぁ…

  • 16の作品を、“コックリル・カクテル”、“アントレ”等々ビュッフェコースに見立てた構成。北村薫の解説にある通りに何とも意地の悪い話ばかりなのだが、悪意と皮肉のグラデーションのつけ方が多彩で、最後まで飽きることなく楽しめた。誰からも嫌われる資産家の結婚式で惨劇が起こり、そこに居合わせたコックリル警部がネチネチと謎を解いていく「婚姻飛翔」、業突くばりの老女の真珠を狙う悪党たちの駆け引きを描いた「スコットランドの姪」など逸品ぞろい。「この家に祝福あれ」では血も涙もない結末に思わず頭を抱えた。最後の〆、「神の御業」の非情さが強烈な後味を残す。20ページ近くもある書誌情報はありがたい(1983)

  • 映画 「ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ」をみて、原作者「クリスチアナ・ブランド」を知った。
     ⇒ URLはこちら http://sea.ap.teacup.com/pasobo/1147.html 『映画「ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ」を見る』 :  〜 Myブログ「パそぼとベルルのあれこれフリーク」
    「マチルダばあや・・」シリーズは、はユーモアたっぷりの児童小説だが、
    著者は、本格推理の作家ということなので、その本を読んみよう

    2012/01/26 予約 2/4 借りる。 2/12 読み始める。3/18 読みきれずに中止

    内容と著者は

    内容 :
    英国ミステリ史上、ひときわ異彩を放つ重鎮ブランド。
    本書には、その独特の調理法にもとづく16の逸品を収めた。
     コックリル警部登場の重厚な本格物「婚姻飛翔」、
     スリルな満ちた謎解きゲームの顛末を描く名作「ジェミニー・クリケット事件」、
     あまりにもブラックなクリスマス・ストーリー「この家に祝福あれ」
    など、ミステリの真髄を伝える傑作短編集。

    著者 :
    1907〜88年。マラヤ(現マレーシア)生まれ。
    著書に「ハイヒールの死」「緑は危険」「ジェゼベルの死」等。
    チャイナ・トンプスンやメアリー・アン・アッシュ等の名義でも作品を著す。

  • 2017/12/21
    人が人人してる
    短編集
    お話として読める
    短編だけに、重さがない

  • 「短編集の最高傑作」と言う噂を聞きつけて、
    読んでみました。

    アンソロジーって結構あるし、
    お得感があって好きだから
    見付ければ読もうとするけれど、
    ある作家だけのミステリの短編集で
    お気に入りがあるか…?と考えると
    すぐには出てこなかった。

    そののち、ジャック・リッチーは結構好きかも?
    と思ったけれど、「この世の最高傑作です!」と
    言い張るには(?)タッチが軽いかな~。

    この本の中の
    「この家に祝福あれ」が特に最高ときいて、
    楽しみにしていたけれど、

    「あれれ?このお話なら読んだことある!」
    (どうやらハヤカワポケミスのイギリス短篇集みたい)

    と言う事でちょっと肩透かしと言うか拍子抜けと言う
    感じだったけれど。

    「ジェミニー・クリケット事件」
    ちゃあんと読めばちゃあんとわかるのに…ね!
    「へー、ほー、ふーん」と途中まで
    また良い読者になっていた私です。
    そして戻って「ああ、なるほど!」でした。

    「バルコニーからの眺め」も、
    「カップの中の毒」も、
    そして上記の「ジェミニー・クリケット事件」も
    面白いんだけど、核心部分について、
    ちょっと説明が多い!(もしかしたら翻訳の都合かも?)

    軽めに匂わすくらいで、ミステリ好きは
    どんどん嗅ぎつけて解決して喜ぶんだから
    「これじゃわからないかも?」なんて
    心配しなくても大丈夫なのにな。

    と、色々言ってますが、
    様々なタイプのお話、楽しみました。

  • この女流推理作家の人間に対する冷徹な視点と推理ロジックのキレキレ具合は半端ないですね。ジエミニークリケット事件という短編はまさに魂消ました(笑)はい、オススメしませんが超面白いです(笑)

  • 時間が許せば。

  • 結構、きついミステリー。
    読むのに気合いがいる。

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著者プロフィール

Christianna Brand

「2007年 『ぶち猫 コックリル警部の事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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