贖いの日 (創元推理文庫 M ケ 1-5)

  • 東京創元社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (574ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488282059

感想・レビュー・書評

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  • まぁとにかく、自立とは自分を危険な状況下に置くことではないので、リナがいちいち出しゃばってくるのはやめてほしいなと真剣に思った。自分の自立を認めてほしいというなら、それはもっと違う場面で発揮しろ。
    今回はたまたま良い方向へ転がったけれど、リナの安全を気遣ってピーターが本領発揮できず、最悪の結末になることだってあり得るのだから。
    許しって難しい。
    ピーターを産んだあの女性が『私を許して』って言って、ピーターは許すと言ったけど・・・。誰かを傷つけた側の人間が、許してくれって言うのは・・・それを許してやるっていうのは・・・。私にはなかなかできないことだと思う。
    色々あるけど、時々、人間らしく感情を爆発させて、言っちゃだめでは?みたいなことを口走ってしまうピーターに好感を持ちます(笑)
    やっぱり、きれい事だけでは生きていけないものね。
    図書館の本で読んでいるので、この先はいくつか、所蔵がないのもあって。ピーターたちの途中経過が分からなくなるのは残念だけど。
    この先も、所蔵されているものは追いかけて読んでいこうと思う。

  • デッカー刑事第四弾。

    結婚できたんだ! 良かった!と思いきや、
    いきなり義母の親友として実母に出会うデッカー刑事。
    双方、予想外の再会にショックを受けるが、
    甥にあたる少年が行方不明になり、
    土地勘のないNYで捜索することに。

    ユダヤ教に改宗し、遠距離恋愛、多忙な仕事と困難を乗り越えて、
    ようやく結婚できたのに管轄ではない場所で”仕事”をする破目になり、
    最後には怪我もするし本当に可哀想。

    実母と理解し合えたのは良かったけど、
    輸血の話はちょっと余分だった。
    あとはリナが危険な場所に行きたがるのは、
    ハラハラするのでやめてほしい。

  • 図書館で。
    シリーズ3作目だか4作目だかをいきなり読んだので過去のお話は知らなかったのですが作中でネタバレがたくさんありああ、まあじゃあ過去作は読まなくてもいいのねって気持ちになりました。犯人がめっちゃバレてるからなぁ…

    ユダヤ人が自分の言葉を復活させたというのは知っていたし、その辺りちょっと習ったんだけど(とは言えAがアレフぐらいしか覚えてない。それもオウム真理教関連で記憶に残っている感じだし)ここまで閉鎖的な生活を送っている人達も居るんですねぇ…。びっくりした。お肉はきちんと処理したものを食べないとという話は聞いたことあったけど魚もそうなんだ。知らない世界って面白い。でも…子供たちが反発する気持ちもわかる気がする。
    一生そこのコミュニティで暮らしていく人なら良いかもしれないけど外へ出て行く子には厳しいだろうなぁ。服装とか。

    お話のあらすじ云々よりもユダヤの生活が面白いので次も読んでみようかな。最後はちょっと泣かされました。(けど多分お父さんは蚊帳の外だ。まあある意味彼は肉親じゃないんだから妥当かもしれないけど)

  • ピーター・デッカー&リナ・ラザラス・シリーズ第4作。

    さまざまな困難を乗り越えて、ついにピーターとリナが結婚。新婚旅行で訪れたニューヨークで、ピーターは少年の行方不明事件に巻きこまれてしまう。そして出会った意外な人物……。

    今回は”許し”がテーマになっている。許し許されることの大切さ、それを得ることのむずかしさが読者に突きつけられる。悩み苦しむ登場人物たちに心の平安は訪れるのだろうか。1作目以来のユダヤ教コミュニティが舞台となり、このシリーズの特徴が遺憾なく発揮されている。

  • LA市警のピーター・デッカーと正統派ユダヤ教徒のリナ・ラザラスシリーズ4作目。ハネムーンでリナの亡き夫のNYの実家を訪れた。そこで偶然、15歳でピーターを生んで養子に出したまま音信不通だった生母に会ってしまう。苦闘の中、今度は生母の孫息子が突然失踪してしまった。彼を探すためにピーターは捜査に取り組む。

    事件自体はそんなに深くもないし、殺人鬼も悲惨な生い立ちから狂ってしまった可哀相な子と言えるかもしれない。それよりも、孫息子たちの行方を追っていく過程、ピーターの過去、リナとの関係などの書き方がおもしろかった。感情を激しく出したりしてピーターがとっても人間的なんだよね。あんまり内容は覚えてないけど、前作より良かった。

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