仏陀の鏡への道 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (563ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488288020

感想・レビュー・書評

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  • 二作目にしてこの、ニール・ケアリーシリーズの勘どころというか、面白がり方をつかんでしまった。
    というのは、プロローグの二ールの後付け言い訳から始まり、内容の濃さにもかかわらずちょっと情けない二ールの心の揺れ動きの描き方が絶妙なこと。
    とはいえ、この編は文化大革命、それにまつわるプロパガンダが結構重い。
    九龍や蛾眉山の画像つい、検索してみてしまい一緒になって絶望の淵に追い詰められたり、またまた感情移入してしまう一冊なのでした。
    でも最後の部分は正直、泣かされたよ…

  • ニールとグレアムの不思議な関係とやりとりが好きなので、この巻は2人の絡みがあまりなく少し残念。
    けど、伍との親交がその分を埋めてくれました。決まり金玉。
    文化大革命のくだりは、すごく重くて深くて読み進めるのに時間がかかったけど、読んで良かった。勉強になった。切なかった。中国のこと、もっと知りたくなった。

    物語は、最後まで、ハラハラ。
    え??そうだったの?という驚きも最後まであり。

    1作目とは違って今回はニールが事件を全く解決出来なさ過ぎ。ラストは中国に幽閉(何と結果的に3年も!)という流れなのに、サラッと受け入れるニール。
    まぁニールだからなぁ、と妙に納得してしまう、そんなキャラです。
    とにかく主人公が若いのもあり読んでて心配すぎるという不思議な探偵モノです。

    ともかくストーリーを追う楽しみだけでなく、知的好奇心が刺激される一冊でした。

  • 狂おしいほど切ないニールの恋物語。でも日和らなくってよかった。もっと深い悲しみに傷ついていたのでは。信念を貫き通す男の物語。面白かった!

  • ロンドンの次は文化大革命後の中国が舞台とは。
    ニールはまたしても当初の任務と離れて次々と事件に巻き込まれていく。要領がいいようで実は不器用。
    本書では李藍の不思議な魅力に引き込まれる。ラストは、ほろ苦い。

  • 1作目があまりに良かったので迷わず手に取った 2作目…だったのですが。
    ニール・ケアリーのシリーズで高評価と云う事ですが、自分もどちらかと云えば ちょっとストップしたくなったかな…。これが3作目か4作目だったら違ったかも知れません。1作目のようなグレアムやレヴァインとのプロとしての遣り取りが面白かったのに、ニールの一方的とも云ってよい感情による行動で自分も周囲も振り回して、ドタスタしている間に大団円…と云う塩梅。物足りないというか…。もう少し、ニール・ケアリーの才能を知った上で、彼の弱さを垣間見たかったかなと。
    香港や中国の描写は秀逸としか言いようがありません!何より、食べ物の描写が素晴らしい(笑)お腹すいたなあ…

  • ニール・ケアリーシリーズ2作目。前作のノリを期待していたので、読み進めるのがかなり苦痛だった。文革の説明が合間に長く入る。かなりわかりやすいし、必要な説明ではあるのだが、その分、ニールと誰かの丁々発止のやり取りが少ない。そもそもニールが孤独でグレアムやレヴァインとのやり取りは皆無に等しいとくれば、魅力は半減。
    このシリーズはこういう展開になっていくのだろうか。全5冊を図書館でまとめて借りたのだが、先行きが心配。

  • ニールケアリーシリーズ第2弾。

    今度は中国編。
    前作より本が分厚いと思ったら、70年代までにいたる中国の内政状況を語るのにページが多く割かれているからだと気付く。

    ストーリーも多少のどんでん返しがあるが、シリーズものだとある程度展開が予想できてしまうのも難点の一つ。

    犬の力を読む前にこのシリーズを読破しようと思ったが、一端ストップ。

  • ニール・ケアリーもので周囲で一番評価が高いのがこの作品。
    自分はシリーズのなかでは一番苦手なんだよなぁ。
    あまりにも周りと自分の評価が違うので、初めて再読してみた。

    面白くなくはないし、きちんとウィンズロウなんだけど、ニールが香港に辿り着いたあたりから辛くなってくる。
    何でだろうなぁと首を捻りつつ、ページを捲る。
    中国史を詳しく説明するために語り口が凡庸になってしまっているせいなのか?
    ニールがとにかく受身でいるためなのか?
    グレアムとの絡みが少ないせいなのか?
    全部が少しずつなのか?
    分からん…。

    再読してもそれほど評価は変わらなかったと言うことで。

  • 探偵ニール・ケアリーの二作目。中国人の美女と恋に落ちた科学者ペンドルトンを探して帰国を促すだけの仕事が、中国の政治を背景にした謎の事件に巻き込まれていく。

    一作目がとても面白かったので、期待を膨らませて読んだ。
    話自体のボリュームも多いけど、中国近代史の説明部分が長くて読むのが大変だった!(それが無いと話がわからないので仕方ないけど…)
    目端が利いてずる賢いニールの良さもあまり出てなくて残念。
    面白かったけど、難しさとテンポがゆっくり目なので読むのに疲れた。

  • ニール・ケアリーシリーズの第二作。
    日本での翻訳の発売は1997年とかなり古い本だし、ケアリーシリーズの第一作目である「ストリート・キッズ」は随分前に読んで、かなり気に入っていたのだけれども、この第二作を読むのは、第一作から随分と間が空いてしまった。

    ケアリーがわざわざ香港まで行くことに、あるいは、更に危険を承知で色々と踏み込んでいくあたり、ストーリーとしては少し無理を感じはしたけれども、全体の話の面白さを損なうわけではない。

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著者プロフィール

ニューヨークをはじめとする全米各地やロンドンで私立探偵として働き、法律事務所や保険会社のコンサルタントとして15年以上の経験を持つ。

「2016年 『ザ・カルテル 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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