クリスマスのフロスト (創元推理文庫) (創元推理文庫 M ウ 8-1)

  • 東京創元社
3.90
  • (188)
  • (199)
  • (203)
  • (16)
  • (4)
本棚登録 : 1570
感想 : 171
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (534ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488291013

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 読み終えるのに時間がかかった。面白くないわけじゃないが、微妙に性にあわないのかもしれない。
    冒頭からしばらくは、なかなか主人公が登場しないし、やや退屈な展開が続くのにも骨を折った。2,30ページ読んでは休み、また2,30ページ読むという繰り返し。
    中盤からは物語も動いてきて面白くなるが 、序盤までのリズムの悪さが尾を引いて最後まで波に乗れず。

    ストーリーは細々した事件が重層的に起こり、最後には解決されるのだが、途中までの展開からすると、解決の描写はやや駆け足の印象。
    主人公の性格描写はよく描けていて面白く読めるし、脇を固める人物もイメージが掴みやすい。

    もうちょっとリズム良く読めれば☆4個だったけど・・・。翻訳が少し硬いかも。

  • 大好きフロストシリーズ♪

  • クリスマス近いので ちょびっとは主人公にいい目を見せて欲しかった~

  • イギリス中部の架空の町、デントン警察署を舞台にした、【フロスト警部シリーズ】の一作目です。主人公の、我がフロスト警部、一見、コロンボ刑事風ですが、似てるのは見かけだけ(笑) 暇さえあれば、お下劣なジョークばかり飛ばしていて、もう、それしか考えてないんじゃないかと思うほど。書類仕事が嫌いで、いつも、書類山積みのデスクから逃れつつ、マイペースなフロスト警部。毎回、大変な状況に陥り(署の人間が風邪でほとんどダウンして、人手が足りないのに、次々に事件が起こっちゃうとか)、雪だるま式に、抱える事件も泥沼化していって、もう大変。でも、そんな状況を、フロスト警部が持ち前のタラタラした態度で、どう切り抜けていくかが、毎回、見所なのです(笑) 笑いの中にも、ホロリとさせてくれるシーンがあったり、ぶ厚さに見合った読み応えは十分。今でも、よく、本屋で平積みされているのを見かけるくらい、人気が高く、面白さ満載のシリーズです!

  • Kさんのお勧め。

    とても面白かった。
    なんとも憎めない主人公のキャラクターが笑える。
    いや、本当は身近にいたら、
    腹が立ってしょうがないキャラクターなのだろう。
    それでいて、次々と事件を解決していくのが痛快。

    衝撃の書き出しながら、
    それを忘れてしまうほど素晴らしいストーリー展開が、
    なんともいえない。

  • 2013/07/22

  • 誘拐事件がメインかと思ったら、次から次へと別の事件が起きちゃ片付けられ、登場人物たちの残業っぷりが気の毒である。

  • めちゃくちゃ面白かった!

  • みなさん、フロスト病という症状をご存知でしょうか?
    医学書にも載っていない比較的新しい病気です。
    症状としては、熱や咳はなく、興奮して夜寝られない日が続きます。
    中には真夜中、奇声を発する方もおられます。家内もそうでした。
    そして突然、一人でげらげらと大笑いしだすのです。
    次から次へと、もどかしげにページをめくり、
    やがて次の本を飢えたようにさがし求め、さまよいます。
    えっ!何の話をしてるかって?
    実は、「フロスト警部」という推理小説にとりつかれた方の話なのです。

    英国の作家、R・D・ウィングフィールド(1928-2007)という方の手になる
    「フロスト警部」シリーズの話なのです。
    「クリスマスのフロスト」(1984年)、「フロスト日和」(1987年)、
    「夜のフロスト」(1992年)、「フロスト気質」(1995年)
    以上4冊が現在、国内で出版されています。
    (※実はあと2冊が未刊のままです。
      創元推理文庫様、一日も早い出版をお願いします)

    とにかく面白い! ホント読み出したらやめられない、とまらない。
    これまで推理小説をいろいろ読んできましたが、
    これに勝るおかしい探偵小説に出会ったことがありません。
    (※あっ! 思い出しました。大切な方を忘れてました。
      『大誘拐』 (天童真 創元推理文庫)
      これは面白いですよ!! 
      映画にもなりましたので、ご存知の方も多いと思います。
      「外国の小説はどうも」という方、お薦めです!)

    どこが面白いのか?
    このフロスト警部、彼の日頃行動たるや全く破天荒。
    吸い終わったタバコを何の気をはらうことなくどこの床にでも踏みつけ、
    彼の机の上は散らかし放題、ごみ箱状態。
    そして余人の意向にかかわりなく自ら思いつくままに行動する。

    そう、ちょっと刑事コロンボに似ているでしょ。
    でも彼の様に緻密ではなく、やぼったくて、もっと「がさつもの」です。
    また行き当たりばったりの推理で行動しているうちに、
    何故か、突然神の啓示を受けたかの如くもつれた糸がほどけるように、
    見事犯罪を暴いていくんです。
    どうです、おもしろそうでしょ?

    1994年、「クリスマスのフロスト」が週刊文春で
    推理小説海外部門1位を獲得しました。
    早速、購入、そして読み終わった時の興奮は忘れられません。
    以来、続刊を待ちわびながらこれらの本に没頭しました。
    これが「フロスト病」のはじまりです。

    保菌者の私は数多くの感染者をつくりあげました。
    家内をはじめ多くの友人がこの病に罹りました。
    そして、その病原菌たる本は今どこに行ったかまったくわかりません。

    最近、また一人感染者がでました。
    会社の同じ部にいる女性(※私は「さよりすと」とよんでます)が
    「じいちゃん、毎朝起きるのがつらくて、つらくて」
    とうれしい悲鳴をあげました。
    完全に「フロスト病」感染者です。
    そして「この正月に読む本を教えてください」とありました。

    さて、「クリスマスのフロスト」を読まれたことない方、
    あなたは幸せものです。
    この本の一ページをめくるとあのぞくぞくとするような快感を
    初めて体感できるのですから。
    真夜中、げらげらと笑うことができるのですから。
    そうすれば、あなたは立派な「フロスト病」患者になるでしょう。
    そして、保菌者となって友人にうつしてやってください。
    やがて彼らから「フロスト病」に罹ったことに感謝されると思います。

    追伸
    『土曜日の夕方、「ジュンク堂」が私を呼んでいて、
    行ってみたら、な、なんと、フロスト君のあの一冊が・・・。
    早速、購入しました。
    当然ながら年末だというのに何も出来ない散々たる週末でした。

    本屋に行く前、「フロスト日和」を貸してあげた友達から
    昨日の早朝、朝2時半まで読んじゃった・・という
    フロスト病に罹患した嬉しい報告が!

    では、来年もじゃんじゃん病人を増やしましょう!
    今年も本当にお世話になりました。
    来年も宜しくお願いします。
    よいお年を!』
    「さよりすと」からのメールです。(12/28)

    第3次感染者、発生!

全171件中 71 - 80件を表示

芹澤恵の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
パトリシア・コー...
宮部みゆき
宮部 みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×