千尋の闇 下 (創元推理文庫 M コ 6-2)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (419ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488298029

作品紹介・あらすじ

チャーチルやロイド・ジョージとともに若くして大臣に抜擢された新進政治家ストラフォードは、喜びも束の間理由もなく婚約者に去られ、閣僚の座を追われた。歴史の闇に立ちすくむ彼を思い、元教師のマーチンは、いにしえの謎に踏み入るが…?一編の回顧録を手がかりに、埋もれていた絶望が、悪意が、偽りが焙り出されていく。物語は、運命の転変が鮮やかに立ちあがる終幕へ。

感想・レビュー・書評

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  • 仕事にはお弁当を作ってもらっているのです

    無論奥さまに
    感謝です
    健康に配慮して野菜もたくさん入れてくれるのでほんとに感謝です
    感謝はしていますが
    私は弁当のおかず茶色最強説を唱える一派の構成員なのです(俗に言うチャイーロ派)
    なので茶色多めでお願いしたいのです
    むしろご飯も炊き込みご飯とかで茶色一色でお願いしたい
    はい、作ってもらう身で勝手なこと言ってますね
    理想ですよ、あくまで理想は

    蓋を開けたら『茶色の国』なんちて

    さて『千尋(ちいろ)の闇』です

    いや〜面白かったです
    実は読んだことあったんですが
    (途中で思い出した)
    読んで良かったです
    読み返すきっかけをくれた土瓶さんとhiromida2さんにあらためて感謝ですね

    巻末の解説にもちらりとありましたがこの作品のキーワードは「変化」だと思います
    あらゆることが次々と「変化」していくので読み手を飽きさせない
    味方と思っていた人が敵だったり、敵と思っていた人がやっぱり敵だったり(敵だらけやないか!)
    真実と思われたことが次のページでは嘘と判明したり
    そして過去さえもくるくると表と裏を変えてきます
    そしてそして最後にはただの優柔不断の女好きだとしか思えなかった主人公の身に起こる大きな「変化」とともに物語は終わりを迎えます
    この終わり方、自分は好きです

    それからこの物語をミステリーとして読むと面白さ半減かもしれません
    まあそもそもそういったカテゴライズにあまり意味を求めてもいけないような気もしますが
    ミステリー(謎解き)という形態にこだわらずに読むのを是非お勧めしたい!
    そしてめちゃめちゃ古いですが是非とも沢山の人に読んでほしいです!
    ほしいです!!(卒業式か!)

    • hiromida2さん
      ひまわりめろんさん、こんばんは。

      凄っく‼︎なんて優しい奥様(((o(*゚▽゚*)o)))♡
      健康に配慮して、野菜たくさんの手作りお弁当♡...
      ひまわりめろんさん、こんばんは。

      凄っく‼︎なんて優しい奥様(((o(*゚▽゚*)o)))♡
      健康に配慮して、野菜たくさんの手作りお弁当♡羨ましい!私は緑黄色のお弁当が好みで理想です(^O^☆♪なんて、私に作ってくれたお弁当ではないけど…(・・;)
      パートナーでも作ってくれるだけでも感謝、大感謝ですよ(о´∀`о)
      それにしても、読み進めてますね〜
      紹介の本を次々と制覇されてるじゃないですか〜!(◎_◎;)尊敬します‼︎
      なかなか、遅読で読みたい気持ちだけ逸ってますε-(´∀`; )
      本作は実は読んでおられたんですね^o^笑
      そうですよね、ゴダードの作品はミステリーとして読むジャンルとは、また違ったものかもしれませんよね。
      そんなことまで…よく読まれてるじゃないですか‼︎ (熟読!)
      流石2度読むだけのことはある。
      2022/04/09
    • ひまわりめろんさん
      hiromida2こんにちは

      感謝感謝なんですが…なかなか面と向かって伝えられてはいないんで
      感謝が足りない!と罵倒される日々ですw
      また...
      hiromida2こんにちは

      感謝感謝なんですが…なかなか面と向かって伝えられてはいないんで
      感謝が足りない!と罵倒される日々ですw
      また他になにもせず一日中読書!みたいな日もあったりするのも許してもらえてたりしますんでそれも感謝です

      読むのはですねー昔からめちゃめちゃ早いんですよ
      今まではそれをちょっと自慢に思ってましたが、最近になって色々きれいに忘れちゃうのはそのせいか!とも思い始めてます
      まあ何ごとも良い面と悪い面があるということです
      自分としてはじっくり読めるhiromida2さんこそ尊敬しちゃいます
      お互いないものねだりですねw

      まあちょっと長くなりましたが自分が一番伝えたかったのは最初のころちょっと打ち込むのがめんどくさかったhiromida2さんの名前を今ではすいすい苦もなく打ち込めるよになったということですw
      すっかり仲良しですね!
      2022/04/10
    • hiromida2さん
      ひまわりめろんさん、ありがとうございます♪

      笑、笑笑(^○^) 速読〜⁉︎

      感謝の言葉って身近な存在だと、照れもあって、なかなか伝えにく...
      ひまわりめろんさん、ありがとうございます♪

      笑、笑笑(^○^) 速読〜⁉︎

      感謝の言葉って身近な存在だと、照れもあって、なかなか伝えにくいですよね。
      分かる〜感謝の気持ちがあることだけで素晴らしい(^O^☆♪
      読書、私はじっくりでもないんだけど…(^^;;
      読書って勢いもありますよね、一旦本を置くと…時間だけが経過してたり、、
      私もすっかり、ひまわりめろんさんとサクッと打ち込めるようになりました(*^^*)
      今後も仲良しブク友、よろしくお願いします。
      2022/04/10
  • イギリス歴史ミステリー。
    ロバート・ゴダードの処女作。
    昔、図書館で借りて読了。
    異常におもしろかった記憶あり。

  • 下巻ではエドウィン失脚時の謎がどどどと現れる。1909年にエドウィンが結婚しようとしたころの政局、婦人参政権運動、政治をうまく取り入れ、裏側での権謀術数を描く。そして露知らぬエドウィン。時の流れとして第一次世界大戦、第二次世界大戦、戦後はエドウィンの実家がナショナルトラストに遺贈され、また実家の人々の悲劇を織り込む。

    エドウィンは罠にはまったわけだたが、悪いのはやっぱり仕掛けたやつだよなあ。仕掛人はワルをまきちらしていた、という印象。 終盤になってちょっとだれた。


    エドウィンは第一次世界大戦で塹壕の中にいたが、そこで敵とクリスマスの歌を歌った、などと出てきたり、パブでは林檎酒が出されていたり、映画「戦場のアリア」や本「苦い林檎酒」を読んでいたので、おっとなった。


    1986発表 イギリス
    1996.10.18初版 図書館

  • いやあ、ストーリーより何より、主人公のだらしなさが際立って、頭から離れない。
    なにやらインテリぶってるが、ケツは軽い、口も軽い。
    危機管理能力、想像力ゼロで、悪人どもにいいように扱われ、周りを窮地に陥れる。
    悪党の最後もあっけなかったのだし、もっと早い段階でどうにかなったよ。
    その辺含めて全体的にリアリティに欠けて入り込めなかったかな。
    まあ、小説だからしょうがない。
    人間の本質は変わりようがないし、世の中はまったく勧善には進まない。
    しかし、面白かった。楽しめた。
    ひっくるめたすべての要素が読み手を引き込んでいく。
    イブのキャラに一番惹かれたな。

  • なんてこったい、ホントの黒幕はヤツだったのかぁ....。
    入り組んだ人物関係と事件の真相が、やっとこさ解されてスッキリ。
    まぁ文句なく面白いが、主人公のヘタレさにイライラは募る。

  • 上巻は引き込まれてどんどん読み進めたくなるような文章だった。でも下巻からだんだんと雲行きが怪しくなっていって……。

    なにしろ主人公のマーチンの意志薄弱ぶりったら、本当に主人公かと疑うほどだ。ハニートラップには嬉々として引っかかるし、重要な場面でいつも酒を飲んでいるし、物語のラストだって状況に否応なく選択させられているような気がする。そもそも推理なんて微塵もしていなくて、すべて場当たり的だ。現代人の等身大って感じではあるけど、ミステリ小説にそんなもん期待していない。

    ダメならダメで、あっぱれなまでの開き直りがあればせめて救いがあったけれども、作者が最後の最後でイヴを持ってきたのも悪い冗談としか思えない。

    一番がっかりだったのは、自供でしか犯人を特定できない状況で、かつ自供するもしないも犯人次第ってところだ。
    そうなったらもう犯人を殺すしか方法は残っていないが、それはミステリ小説の敗北を意味しないか?

  • 中々、読ませました。読まされました(笑)

    意外に、どんでん返しがいくつか仕込まれていて、それがなかなかスリリング。そして、不愉快などんでん返し(裏切り)もありますが。

    結末と言うか、結末のちょっと前か。マーチンを襲う運命は、アメリカの作家にはあまり無さそうな内容。アメリカの作家だったら、もうちょっとマーチン寄りに書くと思いますが、さすがに腹黒紳士の国のイギリスの作家、「おっ、そう来ますか」と言う日本人には意外な運命に見舞われます。

    これが処女作だそうですが、処女作にして、名作だと思います。

  • 上巻と同じ、上巻が終わったところで加速がついて一気に読み終えた。
    欲を言えば、ほんの少しだけ不満な終盤だった。

  • 結局あのまま一気に読んでしまっていた下巻。
    ただちょっと評価が下がってしまっているのはラスト付近のもったり感がねえ。
    ポストスクリプトを手に入れて読み終えるまでがスピード感のある展開だけに、その直後、イヴとの展開からもうグダグダで…
    セリックがもう一捻りしてくれるはず!と信じて読み進めたものの、期待は裏切られてあっさりと、もたーっとしたまま終わってしまいました。
    結局は思ったほど計算し尽くした策略というのはなくて、思わず流れに乗っていったらこうなっちゃったーみたいな部分が多かったせいでしょう。もの足らん~。
    でも歴史と絡めて書かれている話なんですけど、そこはほんとに臨場感あっておもしろいです。背景にリアリティがあるのがすごくいいです。
    でもその分現代が薄いとも言えるんだけど…

  • 2021/9/9読了。ロバート・ゴダートの初期作品。
    20世紀初頭にイギリスの政界で失脚した若き政治家ストラドフォード。その回顧録を入り口に、彼の転落の事情を探る元歴史教師マーチンの物語だ。ここに描かれるのはストラドフォードの失意に終わった人生だが、決して後味の悪い、救いのない物語ではない。アフリカからヨーロッパ、20世紀初頭から
    二度の大戦、さらには戦後まで視野に入れた、時間と空間の広がり。そして何より、謎また謎の入り組んだ展開。その凝り具合の上下巻だが魅了された。
    ハヤカワ・ミステリ文庫…海外ミステリ・ハンドブックから引用。

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著者プロフィール

1954年英国ハンプシャー生まれ。ケンブリッジ大学で歴史を学ぶ。公務員生活を経て、’86年のデビュー作『千尋の闇』が絶賛され、以後、作品を次々と世に問うベストセラー作家に。『隠し絵の囚人』(講談社文庫)でMWA賞ペーパーバック部門最優秀賞を受賞。他の著作に、『還らざる日々』『血の裁き』『欺きの家』(すべて講談社文庫)など。

「2017年 『宿命の地(下) 1919年三部作 3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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