日本探偵小説全集〈6〉小栗虫太郎集 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 299
レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (731ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488400064

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった!!
    もう一度読もう。
    ・・・これだけのレビューで済ませられるはずはない。
    この本に中学生のころ出会っていたらこれまでの人生変わっていたかもしれない~それほど?はい。それほど。

    実際、中学生のころは訳分からなくても妙に響いてくる妙な本(失礼)いろいろ読んでいたし、なぜこれが入っていなかったのかが疑問。
    また手に取る、きっと。

  • 黒死館が読みたくて。夥しい衒学趣味と聞き、読みにくいのかと思ったが、意外とそうでもなかった。むしろ私にはとても面白かった。「完全犯罪」等で肩慣らしができたのが良かったのかもしれない。以下、黒死館について。確かに物凄いペダントリーだが、それが異様な事件と相まって、独特の雰囲気を作り出している。法水の超人的な推理には、ただただ圧倒されるばかり。三大奇書に数えられるのも納得。これは、ミステリの辿り着いた一つの頂点ではないだろうか。しかし、咀嚼できたとは言い難いので、いつかもう一度読みたい。

  • 購入したのは、かなり以前ですね・・・・。
    1993年くらい。
    未成年の時に、原稿料で、全集を購入しました。

    ノンフェクションなので、あまり面白く有りませんが
    読みやすい作家です。

    挿絵が収録されています。

  • いま巷で、古本ではなく、新刊として読めるのは
    先にあげた「黒死館殺人事件」と、このアンソロ
    ジーぐらいではないかな。
    私も、このアンソロジーにあうまで、小栗さんの
    著書を読んだ事が無かったので、渋谷の本屋さん
    で、見つけた時は嬉しかったです。

    そうそう。巻末に書かれていたのか、どの本で知
    ったのかは忘れてしまいましたが、小栗さんは、
    常に作品に手を加えていて「黒死館殺人事件」だ
    けでも、出版社によって、出版される時期によっ
    話が変わっていたりするそうです。
    そういう小説があるのも、面白いですね。

  • 「完全犯罪」
    共産主義探偵ワシリー・ザロフの推理によって
    浴槽で死んだ美女の謎が解き明かされる
    その背景には一神教的価値観と多神教的価値観の対立が隠されているが
    すべては唯物主義に回収される

    「後光殺人事件」
    名探偵・法水麟太郎の登場
    科学と超絶技巧によって奇跡を操る殺人犯を追及する

    「聖アレキセイ寺院の惨劇」
    処女崇拝のフェティシズムによってなされる芸術的殺人
    法水麟太郎はその秘密を握りつぶす

    「黒死館殺人事件」
    千々石ミゲルの末裔・降矢木家の神聖なる血脈において
    人間の平等が確かめられるためには
    完全犯罪の成立により、神の存在が証明されなくてはならない
    そのような狂気によって行われる殺人を
    法水は膨大なデータベースを駆使した推理によって解体してゆく

    「オフェリヤ殺し」
    法水がなぜかハムレットの改作を書き
    そしてまたなぜか法水じしんが主演するという奇妙な出だしである
    もちろん理由あってのことだ
    …遺伝子レベルで刻み込まれたノスタルジーの殺人とは
    いかにも奇妙なものである
    「黒死館」の真犯人は法水その人ではないかとする評論もあるのだが
    この作品を読むと、よりいっそうその疑惑が深まるように思う

  • 小栗の代表作 黒死館殺人事件と、デビュー作の 完全犯罪を収録した文庫。中学生の時、ハヤカワ版の黒死館を古書店で入手したのが、小栗とのファーストコンタクト。その後、桃源社版の全集を購入したりと一時、どっぷり嵌まっていた。ちなみに、青空文庫でも読めますが、用語の検索用にはともかく、出来れば、旧字体で書かれた書籍で読まれることをお勧めします。
    とにかく、圧倒的なのはそのペダンティズムで、今回再々入手したのは、彼のペダントリーの正体を探るため。既に、用語を調べてブログに連載されている方もいるが、彼のペダントリーのどこが本物で、どこが偽物なのか、それと出来れば出所を調べてみたいと思っている。

  • 無人島へ持っていく1冊 棺桶にも入れて欲しい本

  • <pre><b>本巻には、鬼才小栗虫太郎の創造した名探偵法水麟
    太郎ものの代表作、「後光殺人事件」「聖アレキセ
    イ寺院の惨劇」「オフェリヤ殺し」そして無論のこ
    と、わが国探偵小説中最大の奇書とも評される大長
    編『黒死館殺人事件』に、小栗探偵小説の出発点と
    もいうべき「完全犯罪」を加え、松野一夫画伯によ
    る初出時の挿絵を残らず収録した。</b>
    (「BOOK」データベース より)

    資料番号:011269966
    請求記号:F/ニ/6
    形態:図書</pre>

  • 世界で一番好きな本。これだけは墓場まで持って行く。
    何度読んでも飽きない不朽の名作。

    但し文章そのものに酔える人でないと読破は困難と思われます。
    この全集は黒死館以外の短編や挿絵が収録されてるのでなかなか良いと思う。

    • 諸葛亮証明さん
      はじめまして
      ぼくもこの本(実際には「黒死館」)がマイベスト1です 7回も読んでしまいました
      松野一夫の挿画も素晴らしいですよね
      はじめまして
      ぼくもこの本(実際には「黒死館」)がマイベスト1です 7回も読んでしまいました
      松野一夫の挿画も素晴らしいですよね
      2012/01/11
  • 気を抜くと読んだそばから前のページの話を忘れるぐらい濃厚な小説。トリックひとつひとつが美しく、ウットリしてしまうこと間違いなし!死ぬまでに何度も読み返すだろう一冊。

著者プロフィール

小説家。1901年東京生まれ。本名、小栗栄次郎。1927 年、「或る検事の遺書」を、「探偵趣味」10月号に発表(織田清七名義)。1933年、「完全犯罪」を「新青年」7月号に発表。「新青年」10月号に掲載された「後光殺人事件」に法水麟太郎が初めて登場する。1934年、『黒死館殺人事件』を「新青年」4~12月号に連載。他の著書に、『オフェリヤ殺し』、『白蟻』、『二十世紀鉄仮面』、『地中海』、『爆撃鑑査写真七号』、『紅殻駱駝の秘密』、『有尾人』、『成層圏の遺書』、『女人果』、『海螺斎沿海州先占記』などがある。1946年没。

「2017年 『【「新青年」版】黒死館殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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