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- Amazon.co.jp ・本 (672ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488400255
作品紹介・あらすじ
〈日本ハードボイルド全集〉第五巻の本書では、直木賞作家・結城昌治を特集する。突然息子が殺人犯として逮捕された平凡な会社員の孤軍奮闘を描く傑作長編「幻の殺意」と九つの短編――私立探偵・真木、佐久&久里や紺野弁護士などのシリーズキャラクターものの代表作やノンシリーズの秀作に至るまで――を収録。結城の作家活動において終生、大きな柱であったハードボイルド小説での多彩な成果を一望のもとにする。
感想・レビュー・書評
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この全集も六冊目、いつもながらハードボイルドの先達の文章に、透徹した眼に唸らされる。たとえばこんな文章。「ほとんどが若い連中だが、それぞれ個性的な服装のようでいながらどことなく似通っていた、どんな奇抜な衣装でも、それが流行になれば画一的になってしまう。流行が個性を消してくれるから、だから若者たちは安心して新宿に集まるのかもしれなかった。/個性は孤独で不安なのだ。」
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