監獄舎の殺人 (ミステリーズ! 新人賞受賞作品集) (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488400606

作品紹介・あらすじ

「ミステリーズ!新人賞」から、数多くの才能が見出されてきた。さる旧家の美人姉妹の鞘当てから起きた悲劇を、圧倒的な筆力で描く美輪和音。胎児に憑依した“幽霊探偵”の謎解きを、緻密な構成で魅せる近田鳶迩。深夜の公園で起きた奇妙な事件を軽妙に描く、ユーモアミステリの新星・櫻田智也。脳外科の臨床講義を舞台にしたミステリを発表、医療ミステリの新たな書き手と期待される浅ノ宮遼。明治時代の監獄舎で囚人が殺害される謎を描く、時代ミステリの旗手・伊吹亜門。新鋭たちの輝かしい出発点となった受賞作五編を収録した作品集を贈る。

感想・レビュー・書評

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  • 東京創元社さんの「ミステリーズ!新人賞受賞作品集」。これが新人か、と思わずにはいられないほどハイレベル。
    表題作の「監獄舎の殺人」は前評判通りの完成度で、映画のようなラストシーンには“おお!”と快哉を上げた。
    個人的に好きなのは「かんがえるひとになりかけ」。こんな特異な状況のミステリは他にないよね。読み進めるのが楽しくて仕方がなかった。
    純粋に謎物語を楽しみたい人にはお薦めは一冊。

  • 「ミステリーズ新人賞」の受賞作を集めたアンソロジー。
    2編は既読で、美輪和音、近田鳶迩、櫻田智也は初めて読んだが、どれも面白かったので単独の本も読みたいと思った。
    インパクトがあるのはイヤミスっぷりが素晴らしい美輪和音「強欲な羊」。
    好きなのはやはり伊吹亜門「監獄舎の殺人」だが、これは連作短編集でまとめて読んだ方が良さがじわじわくる。

  • 櫻田智也さんの「サーチライトと誘蛾灯」、浅ノ宮遼さんの「消えた脳病変」が良かった。他の作品も読んでみたい。

  • 色んなタイプが読めて満足度高かった!

    「強欲な羊」
    奉公人美文調一人語り(勝手に命名)な小説好きなんですよね。耽美で背徳的で。
    雰囲気や文体はめっちゃタイプなんですけど、筋としては予想通りすぎて驚きは少なかった……

    「かんがえるひとになりかけ」
    きれいにやられた!!鮮やかに認識の盲点をつかれて感動。

    「サーチライトと誘蛾灯」
    おとぼけノリが好み。

    「消えた脳病変」
    トリック自体はわりかし気付きやすくて、その後のさらにもう一ひねりがなるほど、と。

    「監獄舎の殺人」
    本題はフーダニットではなくホワイダニットっていうのと、その後の「もう一人についての気付き」っていう二段構え。

  • 表題作が面白かった…と言うより、探偵役・江藤新平とワトソン役・鹿野師光のコンビが斬新だった。

  • 既読がいくつか。それぞれよかったけど、時代物に方言がプラスされるとますます苦手で伊吹さんのは飛ばし読み。

  • 2016年12月創元推理文庫刊。2010〜2015年(2011年は受賞作無し)のミステリーズ!新人賞受賞作品5編からなるアンソロジー。よくできた話ばかりで感嘆する。賞のレベルは高い。第7回/2010年「強欲な羊」美輪和音、第9回/2012年「かんがえるひとになりかけ」近田鳶迩、第10回/2013年「サーチライトと誘蛾灯」櫻田智也、第11回/2014年「消えた脳病変」浅ノ宮遼、第12回/2015年「監獄舎の殺人」伊吹亜門

  • 「砂漠を走る船の道」に続き楽しく読み終えました。

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