選んで、語って、読書会1 (創元推理文庫)

  • 東京創元社 (2025年3月31日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784488400644

作品紹介・あらすじ

あなたにとっても忘れられない作品と出会う場所。
三人の読書家それぞれの“とっておき”から生まれた
豪華なアンソロジー

誰もが一度は人生のなかで、忘れられない作品と出会ったことがあるのではないでしょうか。アンソロジーには、誰かが長い時間をかけてそれらをあつめた宝箱を見せてもらうような愉しみがあります。当代きっての読書家である作家三人が、お互いの“とっておき”をひとつずつ見せあいながら編まれた二冊のアンソロジー。きっとあなたにとっても宝石のごとき一編と出会えるはずです。

■目次
「括弧の恋」井上ひさし
「秘嶺女人綺談 付・私的探偵小説感」高村信太郎
「十二月の窓辺」津村記久子
「青塚氏の話」谷崎潤一郎
「さようなら、ハーマン」ジョン・オハラ/浅倉久志訳
「梅の家の笑子姐さん」柳家小三治
「北条義時──はじめは駄馬のごとく」永井路子
「閃くスパイク」フランク・オルーク/稲葉明雄訳
「同じ夜空を見上げて」三崎亜記
「選んで、語って、読書会1」(※編者三人の座談会)

みんなの感想まとめ

忘れられない作品との出会いを楽しむことができるこのアンソロジーは、三人の著名な作家たちが選んだとっておきの作品を通じて、読書の新たな楽しみを提供します。各作品の魅力が丁寧に紹介されており、特に座談会で...

感想・レビュー・書評

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  • 確かに忘れられない作品ばかり。『秘嶺女人綺談』からの有栖川有栖論、谷崎潤一郎に傾倒した江戸川乱歩、『さようなら、ハーマン』が心に染みる年齢『閃くスパーク』と和田誠など、三氏による座談会が楽しかった!三崎亜紀読みたい。

  • いろいろな書評集がある中、大作家3人選はどれも秀悦であった。

    最後の編者三人の座談会も、紹介された本の魅了がさらに増し、本の深さを改めて知ることとなる。

    なかでも、柳家小三治「梅の家の笑子姐さん」は印象的で、お楽しみをもって、本を読んだのである。想像通りの大満足。

    こうして、当方の偏った本読みが少しだけ修正され、幅が広がっていく。

  • 多くの本を読んでいる読書家の作家さんたちが何を勧めるのか知りたいのと、自分が普段選ばない作品に触れたい、という気持ちで読んでみました。

    宮部さんのお勧めする小説(とエッセイ)が結構好みでした。
    特に、津村記久子さんの『十二月の窓辺』が良かったです。
    宮部さんがすごく好きだとおっしゃっている『さようなら、ハーマン』は最初全然良さが分からなかったのですが、巻末の読書会の御三方の感想を読んで解像度がめちゃくちゃ上がった作品。とある気まずい再会と別れの場面を描いたとても短い作品ですが、人生の不可逆性を表しているという評に、なるほどなーと。自分一人ではとてもそんな風に読み解けませんでした。読書会として御三方が語って下さったおかげで、作品の深みがグンと増しました。
    そういう意味で、こういう誌上読書会ってすごく良いアイデアだなぁ、と。続編も読んでみたいです。

  • 有栖川有栖、北村薫、宮部みゆきが編むアンソロジー
    この3人が選ぶ作品ならおもしろくないわけがない!
    期待通りどのお話もとてもおもしろく心揺さぶられました
    中でも「同じ夜空を見上げて」が好きです

  • これはとても面白かった!
    著名3名がそれぞれに挙げた短編がどれも良かった。最後の対談も良い

  • 読み巧者のお三方の読書会形式アンソロジー。面白くないはずがない。どれもそれぞれよかったし並び順もいい効果を出している。

    野球が好きでなくよくわからないので最初「閃くスパイク」を飛ばして読んだのだけれど、いや待てなんか気になる、と戻って読んだら、これが素晴らしかった。北村氏がご友人に「人の世に住む者、こころある者なら読め」とまで言って薦めるだけのことはある。
    もう一度言うが、素晴らしかった。

  • 【収録作品】
    「括弧の恋」井上ひさし
    「秘嶺女人綺談 付・私的探偵小説感」高村信太郎
    「十二月の窓辺」津村記久子
    「青塚氏の話」谷崎潤一郎
    「さようなら、ハーマン」ジョン・オハラ/浅倉久志訳
    「梅の家の笑子姐さん」柳家小三治
    「北条義時――はじめは駄馬のごとく」永井路子
    「閃くスパイク」フランク・オルーク/稲葉明雄訳
    「同じ夜空を見上げて」三崎亜記
    「選んで、語って、読書会1」(※編者三人の座談会)

    好きな作家が好きな作品でも自分に刺さるかは別らしい。それでも、誰かの大切な作品を読めるのはありがたい。

  • 有栖川有栖さん、北村薫さん、宮部みゆきさんが選んだアンソロジー。
    「何事にも先達はあらまほし事なり」とはまさにこの本のようなことか。
    自分の偏った好みでばかりの読書では得られない新しい発見と喜びが詰まっていた。
    今まで手にしたことのない系統の作品、著者、ジャンルに触れられる。
    選び出された9作品はそれぞれ創元推理社のジャンル分類マークが付いているのだけれど、必ずしもそのジャンルにとらわれていない。
    中で印象深かったのはフランク・オルーク著「閃くスパイク」(「12人の指名打者」に掲載)
    アメリカメジャーリーグ史上最悪の八百長事件に関わった(実は金を受け取っていない)追放された1老選手を含むドサ周り野球チームとの試合はその八百長を憎む主人公の心に深い思いを抱かせる。
    過去を背負う人間の生き方が描かれていて沁みる。
    最初に掲載されている井上ひさしさんの「括弧の恋」はワープロで使われながらあまり日の当たらない記号の物語。
    チョット引いたほどにぶっ飛んだ作品。

  • 当代きっての読書家3人が、それぞれのとっておきの短編小説を選んだアンソロジー。3人中2人(宮部みゆきと北村薫)が大好きな自分としては、即買い。
    津村記久子と三崎亜記は今後、チェックしていきたい。

  • このお三方に紹介してもらえる、なんとも幸せなアンソロジー。色々な角度からお薦めされて、唸るばかり。
    こういう本、もっと読みたい!

  • 2025年3月31日購入。

  • 2025年初版、東京創元社の創元推理文庫。9編。谷崎潤一郎の耽美はある意味徹底している。江戸川乱歩の耽美との比較が座談会では語られていて、ある意味面白い。それにしてもまさか翻訳小説まで出てくるとは思わず、この幅広さにはもう参るしかない。

    収録作:『括弧の恋』井上ひさし、『秘嶺女人綺談』高村信太郎、『十二月の窓辺』津村記久子、『青塚氏の話』谷崎潤一郎、『さようなら、ハーマン』ジョン・オハラ 浅倉 久志訳、『梅の家の笑子姐さん』柳家小三治、『北条義時』永井路子、『閃くスパイク』フランク・オルーク 稲葉 明雄訳、『同じ夜空を見上げて』三崎亜記、他:「選んで、語って、読書会1」、出典あり、

  • (北)括弧の恋/井上ひさし★★
    (有)秘嶺女人奇譚 付・私的探偵小説感/髙村信太郎★★★
    (宮)十二月の窓辺/津村記久子★★★
    (有)青塚氏の話/谷崎潤一郎★★★★
    (宮)さようなら、ハーマン/ジョン・オハラ★
    (北)梅の家の笑子姐さん/柳家小三治★★
    (宮)北条義時ーはじめは駄馬のごとく/永井路子★★★
    (北)閃くスパイク/フランク・オルーク★★
    (有)同じ夜空を見上げて/三崎亜記★★
    選んで、語って、読書会1/座談会★★★

  • 3/31→4/2
    目次
    括弧の恋 井上ひさし SF

    秘嶺女人綺談    高村信太郎 怪奇と冒険
    付く私的探偵小説感 

    十二月の窓辺 津村記久子 怪奇と冒険
    青塚氏の話 谷崎潤一郎 サスペンス・スリラーさよなら、ハーマン ジョン・オハラ SF
              浅倉久志 訳
    梅の家の笑子姐さん 柳谷小三治 法廷・倒叙
    北条義時-はじめは駄馬のごとく 永井路子 警察小説・ハードボイルド
    閃くスパイク フランク・オルーク 法廷・倒叙
           稲葉明雄 訳
    同じ夜空を見上げて 三崎亜記 SF

    選んで、語って、読書会1
    *本鼎談では、収録作品の核心にふれる言及があります。未読の方はご注意ください。

    底本一覧
    著訳者・編者紹介



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著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代はミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、89年、「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。著作に『ニッポン硬貨の謎』(本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『鷺と雪』(直木三十五賞受賞)などがある。読書家として知られ、評論やエッセイ、アンソロジーなど幅広い分野で活躍を続けている。2016年日本ミステリー文学大賞受賞。

「2021年 『盤上の敵 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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