大暗室 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 110
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488401139

感想・レビュー・書評

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  • 最後の乱歩自身のコメントにもある通り、ポーのアレやら、ルパン的な冒険小説のノリとかが詰まってて、盛り沢山でしたね。特に、悪玉の方へスポットが多く当たってるので、悪役小説として楽しむ感じで。

    あ、明智探偵はでてこない作品です。

  • 明智小五郎は出てこない。

    薄気味悪い印象だが先は読める。
    ミステリー、探偵小説というよりは怪奇小説に近いかな。
    全体的に薄暗い印象で後味は良いとは言えないが悪いとも言えない。
    呆気ない印象。

  • 乱歩さんの自解の通り、パノラマ島気談の地底版なのですが、
    パノラマ島気談と比べると遥かに後味が悪い

  • おもしろい、おもしろくないの次元じゃなくて、
    発想が奇異すぎて驚かされる。

  • 船の事故により漂流する有明男爵と親友の大曾根五朗、有明男爵の家令・久留須左門。有明男爵と久留須を殺害し有明男爵の妻・京子と結婚した大曾根五朗。有明男爵の息子・友之助、大曾根五朗の息子・竜次。生きていた久留須の証言から罪を暴れた大曾根は京子を殺害。焼かれかけた久留須は友之助を連れ逃亡する。20年後、飛行機ショーで再会する友之助と竜次。大曾根竜次こと大野木隆一が組織した殺人会社に依頼を持ち込んだ辻堂。財宝のありかを示す暗号をとく星野親子を殺害し財宝を独り占めしようとする辻堂。辻堂に化けて親子に接近する大野木隆一。星野の娘・真弓と親しい有明友之助こと有村清。辻堂に化けて星野氏をつれて財宝を探しに出掛けた大野木隆一。自分の正体をあかし星野氏を殺害しようとするが、星野氏に変装した有村清。1度は大野木隆一を倒すが騙され、星野親子を誘拐される有村清。久留須と共に大野木隆一との対決を決意する有村清。世間を騒がす黒い渦。背中に黒い渦の現れた花菱ラン子。ラン子の替え玉を勤める野沢少年。舞台上で血塗れになったラン子。運び出されたラン子は蝋人形にすり替えられ誘拐される。ラン子の誘拐を阻止した久留須。明智小五郎の名前で呼び集められた6人の新聞記者たち。大暗室への招待。大曾根竜次の大暗室案内。囚われた少女たちの人魚。ラン子を再び誘拐した大曾根竜次の前に現れた有明友之助。警官隊に包囲された大曾根竜次の最期。

  • 実の兄弟が悪漢と正義漢となって死闘を繰り広げる冒険小説。よって(本物の)明智小五郎は登場しない。

    「キング」という雑誌に昭和11年から13年まで連載されていたらしいこの小説、よく読むと矛盾した箇所があるし、前半はかなりのんびりしているのに、後半はやたら結末を急いでいたりして、乱歩が全体を見通して連載していたわけではないことがはっきり解る。物語としても荒唐無稽で、評価されるようなものではない。

    語るべきことがあるとすれば、乱歩による「大暗室」の構想につきると思う。男の夢、というか、乱歩の煩悩爆発というか… あるいは言論の自由が制限されていた時代にこの小説はポルノとして機能していたのではという疑念も沸いてくる。「大暗室」というのは、奸計によって巨額の富を得た悪漢が東京の地下深くに築き上げた秘密の魔境なのだが、そこに悪漢は地上から若く美しい女を誘拐して連れてくる。この女達は語ることを禁じられ、絶対服従を強いられる。もしこれに従わなければ恐ろしい拷問が待っている。衣服をはぎ取られた女達は、ある者たちは人魚の格好させられて温水の中に侍らされ、ある者たちは天使の格好をさせられて空中に吊される。…とまぁ、終盤こんな具合の「大暗室」が描写が長々と続き、肝心の物語が全くおざなりにされてしまう。期待された兄弟の因縁の最終決戦はあっさりと決着がつき、物語はあっけなく幕を閉じてしまうのだ。

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著者プロフィール

江戸川乱歩(えどがわ らんぽ)
1894年10月21日 - 1965年7月28日
日本を代表する小説家・推理作家。三重県生まれ。ペンネームの江戸川乱歩は、小説家エドガー・アラン・ポーに由来。早稲田大学で経済学を学びながらポーやドイルを読む。様々な職業を経験した後、大正12年、雑誌「新青年」に「二銭銅貨」でデビュー。昭和22年、探偵作家クラブ結成、初代会長に就任。昭和29年、乱歩賞を制定。昭和32年から雑誌「宝石」の編集に携わる。昭和38年、日本推理作家協会が認可され理事長に就任した。代表作に『D坂の殺人事件』、『陰獣』、『孤島の鬼』、『怪人二十面相』、『幻影城』、『探偵小説四十年』など。少年探偵団シリーズは絶大な人気を博した。

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