亜智一郎の恐慌 (創元推理文庫 M あ 1-8)

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488402181

感想・レビュー・書評

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  • 亜愛一郎シリーズのスピンオフだ。これも渋い面白さがあって好きだねえ。将軍直属の隠密になった雪見番の4人のメンバーがみな個性的でいい。世間は尊王攘夷で騒然としているが、彼ら4人は粛々と上からの命をやり遂げる。いやあ、なんというかじわじわと効いてくる面白さがあって泡坂妻夫に惚れるねえ。駄洒落や回文が飛び交うのもご愛敬。

  • 亜愛一郎のご先祖で見た目も性格もたぶんそっくりな亜智一郎が幕府の雪見番に。「名は体を表さない」緋熊重太郎らと共に隠密方として幕末に起きた様々な事件に挑む。愛一郎より謎解きが本格的かも?泡坂妻夫の遊び心が満載できて嬉しい。

    • たださん
      皆さん、こんばんは(^^)

      111108さん
      イメージしたのは、「狼狽」での、ああさん含めた三人組の肥った方だったので、名前なんだっけと、...
      皆さん、こんばんは(^^)

      111108さん
      イメージしたのは、「狼狽」での、ああさん含めた三人組の肥った方だったので、名前なんだっけと、「DL2号機事件」をペラペラしていたら、『緋熊五郎』見つけましたよ♪
      やったー(^^)v(当てた訳ではありませんがね)

      ちなみに、もうどうでもいいかもしれませんが、肥った方の名前は、成山さんでした(^^;)
      2023/02/13
    • akikobbさん
      こんばんは。

      緋熊五郎さんか〜、すっかり忘れていました。。。
      でも『恐慌』では主人公格だし、絶対何か繋がりあるよなと思ってはいたんですけど...
      こんばんは。

      緋熊五郎さんか〜、すっかり忘れていました。。。
      でも『恐慌』では主人公格だし、絶対何か繋がりあるよなと思ってはいたんですけど…。文庫手に入れて答え合わせしなければ!
      2023/02/13
    • 111108さん
      みなさんこんばんは。

      答え合わせ、楽しいですよ〜!でも答えが載ってない人はまだ探しきれてません。あんまり存在感は関係ないみたいですね。
      みなさんこんばんは。

      答え合わせ、楽しいですよ〜!でも答えが載ってない人はまだ探しきれてません。あんまり存在感は関係ないみたいですね。
      2023/02/13
  • 彼は亜愛一郎氏のご先祖様で江戸城の雲見番。愛一郎が雲の写真を撮る人なのはそのあたりも受け継いでいるのですね。雲見番とは世を忍ぶ仮の姿で実は隠密という彼には3人の仲間がいます。(彼らの名前や特徴にもなんとなく見覚えが?と思ったら…)この時代ならではのミステリを、特徴の違う4人で上手く分担して解いています。伏線は相変わらずとても綺麗に張られていました。時代物としても背景までとてもきちんと書かれているのでそちらも十分楽しめますが、その分逆に愛一郎のシリーズの方がミステリとしてはわかり易く楽しめるかもしれません。

  •  亜愛一郎さんのご先祖様である亜智一郎さんのお話。
     雲見番という閑職についている智一郎さんでしたが、将軍直属の隠密方になってしまいます。

     雲見番は四人衆で、頭である智一郎さんの出番が多いのは当然としても、他の三人のうち、奈津之助さんと猛蔵さんの出番が、ちょっと少なくない?(笑)
     重太郎さんのキャラ、好きだからいいけど。

  •  読んでいて楽しいというかほっとするというか、妙にほのぼのする。いや、事件自体は連続殺人だったり爆破事件だったりで笑い事じゃないんだけど。端々の泡坂先生のユーモアセンスが素晴らしい。「薩摩の尼僧」の動機がなかなか好き。重太郎かわいい。
     かなりの人数が死んでいるのに軽い日常の謎の気分で読めちゃうのは端々に挟み込まれるユーモアとキャラクターのおかげなんだろう。祖父母宅のような安心感って感じだ

  • 嬉しい。亜シリーズ。

    私の場合は、泡坂を読み始めた時に、この亜智一郎バージョンも出版されていることを知っていたけど、泡坂の作品を新作と同時に読んだ人は、このシリーズが出たことのの喜びと期待はとても大きかったに違いない。

    亜にまた会えた嬉しさいっぱいの本。続編でなく、亜のご先祖様で雲見番なんてらしい設定も良い。

    欲を言うなら△顔の老婆が出て欲しかった。読み終えて、「ああ、読み終わっちゃった」っていう名残惜しい気持ちが残る。やっぱり亜シリーズは大好きだな。

  • ご先祖様も変わらず変な人でした(笑)

  • 連作ミステリー短編集。全7話。

    時は江戸。雲見番という、一日雲を眺める職につく亜智一郎。ただぼんやり空を眺めてばかりと思われているが、それはかりそめの姿。実は雲見番とは、幕府お抱えの間諜なのである!!今日もまた、隠密の任務遂行のため、奔走する!!

    言うまでもなく、この本は亜愛一郎と関係があります(笑)亜智一郎は、亜愛一郎の祖先なのです。他にも、亜愛一郎シリーズ等に出てき人達の祖先がたくさん出てきます。読んでて、『あっこれはあの人の祖先だ!!』って気づくときがまたさらに楽しい♪

  • 時代物は苦手なのかな
    途中で読むのをやめてしまった

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著者プロフィール

泡坂妻夫(あわさか つまお)
1933~2009年。小説家・奇術師。代表作に「亜愛一郎シリーズ」など。『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞。『折鶴』で第16回泉鏡花文学賞。『蔭桔梗』で第103回直木賞。

「2020年 『秘文字』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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