妖女のねむり (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
3.53
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本棚登録 : 110
レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488402204

作品紹介・あらすじ

わたしたちは結ばれることなく死んでいった恋人たちの生まれかわりよ。十五世紀のフィレンツェで巡りあったジュリアーノとシモネッタは悲恋に終わり、西原牧湖だった二十二年前のわたしは、平吹貢一郎だったあなたを殺してしまったの。今度こそ幸せになりましょう…。初対面のはずが深いところで響き合う真一と麻芸。前世をたどる二人が解き明かしていく秘められた事実とは。

感想・レビュー・書評

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  • 夢の中をうろうろするうちに、ガツンと目眩ましを喰らった感じ。
    しかも、二、三発。そんな読書体験でした。

    廃品回収の古新聞にまぎれて、樋口一葉の筆跡らしき紙の切れ端を発見。その出所を探るうちに、前世やら輪廻転生やらが絡んできて...
    おいおい、この話どうなるんだよ、と思いながら一気読み。大満足のミステリでした。
    ちょっと話を盛り込み過ぎかなとか、男女関係の描写が甘ったるいなぁ、というのは僕の好みの問題。なので★4つ。

    事前に情報を入れずに読むことができて幸せでした。
    だから、ちょっとでもピンと来たら、まず読んでみてください。

    • anri0912さん
      オススメをありがとうございます!
      早速借りてきて読んでみようと思います★
      私もフォローさせていただきます!
      オススメをありがとうございます!
      早速借りてきて読んでみようと思います★
      私もフォローさせていただきます!
      2014/03/14
    • kwosaさん
      anri0912さん

      コメントとリフォローありがとうございます。
      これからもよろしくお願いします。
      お互い、いい本に出会いたいです...
      anri0912さん

      コメントとリフォローありがとうございます。
      これからもよろしくお願いします。
      お互い、いい本に出会いたいですね。
      2014/03/14
  • 図書館で何気無く手に取った一冊。
    いやー、アタリでした!!!!

    前世でも結ばれていたと言う二人の男女。
    初めはタイムスリップものかと思っていたのですが、いつの間にか推理小説に変わっていた!!

    展開が早いので混乱しそうになりますが、丁寧に描かれているので安心して読めました。
    他の作品にも期待!!

    • kwosaさん
      anri0912さん

      はじめまして。
      本棚に花丸(?)をありがとうございます。

      『妖女のねむり』
      あっ、と驚きますよね。
      ...
      anri0912さん

      はじめまして。
      本棚に花丸(?)をありがとうございます。

      『妖女のねむり』
      あっ、と驚きますよね。
      泡坂妻夫さんは『乱れからくり』もなかなかですよ。機会があればぜひ。

      anri0912さんの本棚は面白そうな本がいっぱいですね。
      今後の読書の参考にしたいのでフォローさせてください。
      2014/03/14
  • 輪廻転生がでてきて前半部では「この本はまさかのSF?」かと匂わせつつも最後の集約はさすが。
    主人公の既視感の決着のつけかたは上手い!

  • 超常現象を扱っていながら、すっきりとこれを解いてみせます。でかい風呂敷を、あっという間に畳まれてしまったようです。殺人事件の顛末より、こちらの決着のつけ方が興味深いですね。奇術師でもある作者ならではの作品です。

  • 前世の恋人をモチーフにした、幻想的な物語がやがて… 

    伏線と回収が、まるで精巧な寄木細工のように、小さな一片まで余さずぴたりとはまりこむ。
    セルフ重箱の隅をつつくような「えっ、こんなとこまで?」という細やかな仕掛け。
    伏線のお残しはゆるさしまへんで! …てな向きには、たまらない作品です。

  • 輪廻転生をテーマに、前世で恋人同士だったと信じる男女の恋愛物語から幕を開けます。
    二人はあらゆる場所で、あらゆる人から、物から記憶から、二人の前世からの繋がりを証明していきます。
    が、そこで突然殺人事件が起きます。

    それまでの幻想的な雰囲気や、不可思議な証拠の数々が一気に別の真実をあぶりだしていく怒涛の展開が凄まじいです。

    悲しくきれいで、夢のような愛の物語を見ていたのに、突然リアルで厳しい現実に引き戻されるようです。


    「どこかで、お会いしましたね?」という魅惑的な言葉の謎が最後まで残っていましたが、真実がわかったときには「そこであったんかい!」と突っ込まずにはいられませんでした。

  • 丸善150周年記念復刊で購入。
    『前世』というオカルトそのもののモチーフを扱いながら、全てに合理的な説明が成される終盤は圧巻。
    最初に刊行されたのは1983年と、けっこう古いのだが、この『古さ』というのは本書の場合、良い方に作用していると思う。

  • 夢見心地とはこのことだろう
     輪廻転生によって、運命の再会を果たした真一と麻芸。前世から現世、そして来世へと時は巡っていきます。波乱の展開を経て、様相が大きく変わりますが、夢から醒めることはありません。再生の先に待つのは、奇跡か、それとも悲劇かーー
     氏の才が集結した幻想ミステリの極致。

  • 導入の樋口一葉の遺稿というフックにまずグッときた。転生についてのタネ明かし、そして思想にとり憑かれたあの登場人物周りの描写が最後カチカチとハマって一つの絵になるような謎解きにグワーってなりました。ラストも美しい……

  • 「生まれ変わり」をテーマに据えつつ展開される前半はとてもロマンチック。前世では不幸があり結ばれなかった二人が、前世の謎を探るうちに明らかになる事実。
    ラストでの怒濤の解決編と、しっとりと締めるラスト1行。素敵でした。

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著者プロフィール

泡坂妻夫(あわさか つまお)
1933~2009年。小説家・奇術師。代表作に「亜愛一郎シリーズ」など。『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞。『折鶴』で第16回泉鏡花文学賞。『蔭桔梗』で第103回直木賞。

「2020年 『秘文字』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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