下り“はつかり"―鮎川哲也短編傑作選〈2〉 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M あ 3-2 鮎川哲也短編傑作選 2)
- 東京創元社 (1999年3月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (604ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488403027
感想・レビュー・書評
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全体的に面白いけど特に、「赤い密室」「達也が嗤う」「誰の屍体か」「他殺にしてくれ」の完成度は別格といってもいいんじゃなかろうか。
ミステリのエッセンスが大量に盛り込まれており、今の新本格界隈にも多大な影響を与えていると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
はじめ「地虫」を読み終わった時にはこれは読むの時間かかりそうだなぁ。と思っていましたが、それ以降はスラスラと読むことができました。
短編ですがトリックが秀逸です!
時刻表トリックは苦手です笑
文体が古臭いものもありますが、トリック好きの方は楽しめるんじゃぁないでしょうか。
地虫 ★★☆☆☆
赤い密室 ★★★☆☆
碑文谷事件 ★★☆☆☆
達也が嗤う ★★★☆☆
絵のない絵本 ★★☆☆☆
誰の死体か ★★★☆☆
他殺にしてくれ ★★★☆☆
金魚の寝言 ★★★☆☆
暗い河 ★★★☆☆
下り"はつかり" ★★★☆☆
死が二人を別つまで ★★★☆☆ -
地虫
別冊宝石 1949年12月
赤い密室
探偵実話 1954年8月
碑文谷事件
探偵実話 1955年11月(原題 緋紋谷事件)
達也が嗤う
宝石 1956年10月(原題 達也が笑う)
絵のない絵本
探偵倶楽部 1957年3月
誰の屍体か
探偵倶楽部 1957年5月
他殺にしてくれ
探偵倶楽部 1957年11月(原題 ベッドの未亡人)
金魚の寝言
オール讀物 1959年5月
暗い河
週刊サンケイ別冊 1961年3月
下り"はつかり"
小説中央公論 1962年1月
死が二人を別つまで
推理ストーリー 1965年7月
作品ノート「赤い密室」
立風書房「鮎川哲也長編推理小説全集1 黒いトランク」 1975年7月
作品ノート「碑文谷事件」
立風書房「鮎川哲也短編推理小説選集1 五つの時計」 1979年4月
作品ノート「碑文谷事件」
徳間書店「鉄道推理ベスト集成第3集 復讐墓参」 1977年9月
作品ノート「達也が嗤う」
立風書房「鮎川哲也長編推理小説全集6 風の証言」 1975年12月
作品ノート「絵のない絵本」
読売新聞社「鮎川哲也自選傑作短編集」 1977年1月
作品ノート「金魚の寝言」
立風書房「鮎川哲也短編推理小説選集1 五つの時計」 1979年4月
作品ノート「暗い河」
立風書房「鮎川哲也短編推理小説選集2 青い密室」 1979年6月
作品ノート「下り"はつかり"」
光文社「鉄道ミステリー傑作選 下り"はつかり"」 1975年6月
作品ノート「死が二人を別つまで」
立風書房「鮎川哲也短編推理小説選集3 プラスチックの塔」 1978年11月
わが道を行く苦労人 大江久史
宝石 1961年12月
解説 北村薫
光文社「硝子の塔」 1987年10月
鼎談 有栖川有栖 北村薫 山口雅也 -
5
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10年くらい前に買ってたのをやっと読んだ。
鮎川哲也は若いうちはわかんないよね。
あと一番最初に収録されてるのが地虫ってのは読む気なくなる原因な気がする。
他の何作か読んで、鮎川哲也はすごいと知ってるから我慢して読んだけど。
でも他は名作目白押しなのでそれ以外はいい。 -
鬼貫警部モノ。大好き❤
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最初に出てくる作品は
ミステリーではないので、ちょっと期待できないかな、
と眉をひそめてしまいましたが最終的には
面白かった、といえる作品です。
と、言ってもひねくれもののわたしは
ワルな男が活躍する「他殺にしてくれ」が
気に入ってしまったもので。
彼の最後の仕打ちは強烈です。
きっと該当の方は鼻面を折られ
プライドをずたずたにされたに違いありません。
ほかにはフェアだけれども
人によっては怒りかねない
「達也が嗤う」がお勧めです。
よく文章を読んでみましょうね(笑) -
多分に女性の幻影が描かれすぎているようにも見えますが。
碑文谷事件、他殺にしてくれ、金魚の寝言、暗い河などなど、ドンデン返しが盛り沢山で、面白かったです。