憎悪の化石 (創元推理文庫 M あ 3-5)

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488403058

感想・レビュー・書評

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  • 熱海で殺人事件発生
    警察の捜査で関係者たちにはアリバイがあった
    そして鬼貫警部が登場し・・・
    動機、アリバイ崩しなど中盤からの展開は
    鬼貫みごと!という感じでした

  • 夢中になりすぎて電車で読んでたら乗り過ごしてしまった。
    展開がドラマチックでよい。

  • 1959年発表

  • 鬼貫警部シリーズ

    結婚直前に自殺を遂げた岡崎ルミ子。
    熱海の旅館で殺害された湯田真壁という名の男。所持品から湯田の裏の顔・恐喝屋の側面が見えてきた。被害者たちのアリバイ。TMSCという音楽会のメンバーのバッチ。妻が浮気していた推理小説家・疋田のアリバイ。元ロシア文学者の曾我のアリバイ。曾我の過去の事件。治安維持法の被害者たちの悲劇と元特高の将校たち。

     2010年12月26日読了

  • 時刻表のトリックが思いの外あっさりしていたが、先の時計の方はなかなか。もっと短い話にまとめた方がいいネタな気がした。(登場人物がやけに多いし)

  • アリバイ崩しが二つ!
    盛りだくさんで読み応えがあります。
    題名もかっこよくて悲しいのがまたいい。

  • 鮎川作品は地味だ。本作はその中でもとりわけ地味な印象を持った。しかし、緩やかな小川が激流に変化する様は見事だと思った。鬼貫が、ある「きっかけ」から難攻不落のアリバイを崩していくシーンは、美しいとさえ思ってしまう。無駄がない。全くない。読後、「なんという緻密さだ」と毎回感心するのは鮎川作品だけかもしれない。

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著者プロフィール

鮎川哲也(あゆかわ・てつや)
本名・中川透。1919(大8)年、東京生まれ。終戦後はGHQ勤務の傍ら、様々な筆名を用いて雑誌へ短編を投稿し、50年には『宝石』100万円懸賞の長篇部門へ投稿した「ペトロフ事件」(中川透名義)が第一席で入選した。56年、講談社が公募していた「書下ろし長篇探偵小説全集」の第13巻「十三番目の椅子」へ応募した「黒いトランク」が入選し、本格的に作家活動を開始する。60年、「憎悪の化石」と「黒い白鳥」で第13回日本探偵作家クラブ賞長編賞を受賞。受賞後も安定したペースで本格推理小説を書き続け人気作家となる。執筆活動と並行して、アンソロジー編纂や新人作家の育成、忘れられた探偵作家の追跡調査など、さまざまな仕事をこなした。クラシックや唱歌にも造詣が深く、音楽関連のエッセイ集も複数冊ある。2001年、旧作発掘や新人育成への多大な貢献を評価され、第1回本格ミステリ大賞特別賞を受賞。2002(平14)年9月24日、83歳で死去。没後、第6回日本ミステリー文学大賞を贈られた。

「2020年 『幻の探偵作家を求めて【完全版】 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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