死のある風景 (創元推理文庫 M あ 3-6)

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488403065

感想・レビュー・書評

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  • これぞアリバイ崩しだよね
    こういう堅実で硬派なミステリを書き続けた鮎川哲也という存在はやはり偉大
    最後に明かされるトリックも納得
    気づかないもんだね

  • まやゆたかの解説を読んで、
    感じるところがあった
    唐突に解決が来るのではなく、
    調査してこれではないかと?
    推測をたてて検証をして
    その仮定が楽しい
    というような
    ミステリをラストだけで、評価するなら不要だが
    長いミステリを面白いと思わせるにはそういった部分が必要だろう

  • アリバイ崩し。堅牢なアリバイをわずかな綻びから崩していく面白さ。時刻表をマジマジと見るのも楽しいが、内容はじっくりと腰の重い印象。
    解説が麻耶さんで、非常に濃い内容だった。

  • 途中どうつながるのかと思ったけどつながったねー。
    しかしつながってからもなかなか難しくて、これ残りページすくないけどどうなるの、って思ったけど納得の結末だった。
    読んでて気持ちいい作品でした。

  • 初の鮎川さんの作品。メインのトリックもサブのトリックもよく出来てる。発表年代が1965年と古い。電報とかの時代だもんなぁ。時刻表トリックも出てくる。http://takeshi3017.chu.jp/file5/naiyou19701.html

  • 再読。
    個々の事件の繋がりが判明し、犯人が絞り込まれていく過程がスリリング。さらに著者お得意のアリバイトリックと緻密なロジックが愉しい。完璧に思われた犯人の計画がわずか1章のみ登場する鬼貫により崩されていくさまは圧巻の一言。

  • 鬼貫警部シリーズ

    阿蘇の噴火口に身を投げ自殺した石山真佐子。婚約者・百済木忠雄医師と金沢旅行中に疾走し米軍基地付近で射殺死体となって発見された看護婦・春日鶴子。上野で発見された凶器のけん銃。事件を嗅ぎまわるトップ屋・桑原義典の死。桑原が送った電報。元の恋人・塩沢可久子を捨て鶴子と婚約した百済木。百済木医師に豊胸手術を受けた真佐子。手術の失敗。桑原に情報を流した看護婦の正体。交通事故に巻き込まれた可久子。偽名を使い病院から消えた可久子。

     
     2011年1月22日再読

  • 2010/3/8購入
    2018/12/24読了

  • 作者お得意のアリバイトリック。ふたつの殺人事件は、それぞれが独立した短編小説であってもおかしくない。そこにひとつの自殺が絡んでくることによって、個々の事件は見事にリンクし、第一級の長編ミステリへと様変わりする。犯人を推理することは比較的簡単。本作品はミスリードも特にない。しかし、犯人の些細なミスから真相を導き出すのは至難の業である。

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著者プロフィール

鮎川哲也(あゆかわ・てつや)
本名・中川透。1919(大8)年、東京生まれ。終戦後はGHQ勤務の傍ら、様々な筆名を用いて雑誌へ短編を投稿し、50年には『宝石』100万円懸賞の長篇部門へ投稿した「ペトロフ事件」(中川透名義)が第一席で入選した。56年、講談社が公募していた「書下ろし長篇探偵小説全集」の第13巻「十三番目の椅子」へ応募した「黒いトランク」が入選し、本格的に作家活動を開始する。60年、「憎悪の化石」と「黒い白鳥」で第13回日本探偵作家クラブ賞長編賞を受賞。受賞後も安定したペースで本格推理小説を書き続け人気作家となる。執筆活動と並行して、アンソロジー編纂や新人作家の育成、忘れられた探偵作家の追跡調査など、さまざまな仕事をこなした。クラシックや唱歌にも造詣が深く、音楽関連のエッセイ集も複数冊ある。2001年、旧作発掘や新人育成への多大な貢献を評価され、第1回本格ミステリ大賞特別賞を受賞。2002(平14)年9月24日、83歳で死去。没後、第6回日本ミステリー文学大賞を贈られた。

「2020年 『幻の探偵作家を求めて【完全版】 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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