空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 3681
レビュー : 498
  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488413019

感想・レビュー・書評

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  • 円紫さんと私シリーズ一作。

    織部の霊、砂糖合戦、胡桃の中の鳥、赤頭巾、空飛ぶ馬

    赤頭巾が1番面白かったと思うあたり、「私」とは友達になれないかもしれない。
    子どもを置き去りにする母親の話はうーんと思った。
    空飛ぶ馬、サンタ。写真。プロポーズ。

  • 誕生日を迎える前に読めてよかった。
    見逃しがちな日常のちょっとしたことの話。

  • 落語家円紫さんと私シリーズ第一弾。
    人が死なない、ほわっとしたミステリ。シリーズものならではの人物の豊かさと切れ味のいい謎解き。そのバランスが今までに読んだことのないタイプで、こういうミステリもあるんだーと素直に感心したり。
    そしてパッと見(読)のかんじほのぼのなんだけど「私」に潜むちょっとした毒がちらりと見えて、なんだかそそられる。こんな雰囲気の作品に見え隠れする冷たいとも感じる主人公「私」の冷静さがなんだか気になる、そんなミステリ。

  • 春桜亭円紫とわたしシリーズ。
    北村薫さんの本を読むのは恥ずかしながら初めてでした。
    高野文子の表紙に惹かれて。
    円紫さんは実在のひとかと思うくらい本格的な噺家さん。
    謎解きよりも生活を読むのがおもしろかった。

  • 「円紫師匠と私」シリーズの記念すべき第1作。
    もう20年近くも前の作品になるのねー。
    高校生だった頃にこの本と出会って、私の読書人生がスタートした、
    と言っても過言ではないくらいに大好きな1冊です。
    何気ない日常生活の中で女子大生の「私」が遭遇する謎を、
    落語家の円紫師匠が解き明かす、一風変わったミステリーであり、
    当初は大学1年だった「私」がシリーズを追うごとに成長していく、
    彼女の青春物語でもあります。

    特に大好きなのは「砂糖合戦」と「空飛ぶ馬」の2つ。
    「砂糖合戦」は紅茶専門の喫茶店で、
    カップに何杯も何杯も砂糖を入れる女の子達の謎を解き明かします。
    甘党だから、とかいうオチではもちろんなくて、
    その行動の裏に隠された、行動前後の意味と理由に、
    素直に納得したものです。
    そもそも人が死なないミステリー、
    血が流れないミステリーというものの存在を知る、
    毎日の生活の中にこそ、本当は不思議なことがたくさん隠されているのだと、
    このお話から教えられたような気がします。

    「空飛ぶ馬」は、幼稚園にある木馬が一晩で消えて、
    翌朝にはまた戻っていた―という不思議なお話。
    クリスマスに訪れるハッピーな奇跡に心が温かくなりました。

    毎年春になると読みたくなる、そんな大好きな1冊です。

  • 収録作品:織部の霊 砂糖合戦 胡桃の中の鳥 赤頭巾 空飛ぶ馬

  • 初・北村薫。中でも、一般的には評価が最も高いと思われる本作。日常の謎を扱った短編5作収録。単純過ぎて中身がないこともなく、逆に奇を衒い過ぎてあり得ない内容でもなく。要はちょうどよい感じの物語がうまいこと収められてます。あとがきにも書いてあったけど、読んでて女流作家かと思う場面がありました。

  • 収録されている砂糖合戦が非常に面白いと聞いたので読んでみた。合わなかった。グロテスク万歳な私にとって日常の謎は退屈でつまらない。それでも文章は綺麗だし、誰にでも薦められそうな本だなーと思ったが正直好きではないので途中で投げたくなった。主人公が気に喰わないのでこのシリーズを続けて読むことはないだろう。
    「赤頭巾」だけ面白かった。

  • 日常の謎、ちょっと?ってなるネタを見事にスッキリと解決。
    落語や文学のうんちくも面白い。
    人のちょっとした悪意もあるが、善意のいたずらで締められる短編の繋がりがホッとできる。

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著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。高校教師を務めるかたわら、89年『空飛ぶ馬』で作家デビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞、09年『鷺と雪』で第141回直木賞、15年には第19回日本ミステリー文学大賞を受賞した。エッセイや評論、編集の分野でも活躍している。近著に『八月の六日間』『太宰治の辞書』『中野のお父さん』など。

「2019年 『覆面作家の夢の家 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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