空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 3680
レビュー : 499
  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488413019

感想・レビュー・書評

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  • 円紫さんシリーズ一作目。
    間違って二作目から読んでしまってたのだけど、二作目よりこっちの方が良かった。
    北村薫さんの作品は何度か読んだことがあるのだけど、イマイチ相性が良くないというか、行間を読まないとダメな気がしてあまり進まないのだけど、このシリーズは読破できそう。
    ずいぶん前の作品はなのに、日常とミステリーを作り上げていたとはすごい。

  • 2017/11/01

  • 主人公の女子大生の「私」と探偵役の落語家、春桜亭円紫師匠が日常の謎を解いていく話です。

    初めて読んだ日常系ミステリーの本で、大きな事件が起きなくても面白く作れるんだ!と思いました。人間のちょっとした悪意は描かれていますが、全体的にほのぼのとした雰囲気の本で読みやすいです。
    円紫さんの「-どうです、人間というものも捨てたものじゃないでしょう」というセリフがお気に入り。

    シリーズ物なので興味がわいたら続編もぜひ読んでほしいです。

    (まろ)

  • 篠田真由美氏の作品の登場人物神代教授がミステリーものとしてお薦めしていたので。

    『スキップ』の作者か。
    作者女性だと思っていたので驚き。
    今作の主人公は文学好きの女子大学生が主人公なのだけど、
    最近読んでいるミステリーランドシリーズで男性の描く女子、には多少違和感を覚えていた、が、この作者の描く女性には何の違和感も覚えず。。。。

    教授のある頼みがきっかけで、落語家である円紫さんと知り合うのだが、この方が凄い。
    その場にいなくとも情報のみで推理していく。

    見取り図が苦手で、トリック物のミステリーが理解しきれない自分にとっては
    会話や動機から成り立つミステリーは有難い。。

    2年前位にこの作品のもっと先、編集部での巻で撃沈したのだが
    『僕らの七日間戦争』のように、主人公の年齢が幼い順に読んでいけば何とかなるだろうか。。。

    作中、落語や文学について触れているが如何せん知識がない。
    名作、と言われている文学も読んでいきたい。。。

  • 主人公の雰囲気が『神戸在住』の主人公と似ていて気に入った。友達とのやり取りも楽しいし、大きく構えたミステリーでないのも良かった。続編も読みたい。初めての北村薫は当たりだった。

  • ◆ お風呂でミステリ ◆

    ・・・ 第六回 「空飛ぶ馬」 ・・・

    1989年にいきなり(という印象があります)登場してきた北村薫と「空飛ぶ馬」……。
    それまでミステリーといえば、ホームズ・クイーンの本格派か松本清張の社会派路線しかなかったところに、殺人が起こらないミステリーを出してきたのです。
    頭脳明晰、高潔な人格者である落語家の円紫さんを探偵役に文学好きの女子大生が語り手の、この連作短編ミステリーは、ほどよく文学や落語の蘊蓄が入り、読みごたえがあるのに爽やかないま読み返してもピカピカの一冊です。
    私は一番“きれいはきたない”の“砂糖合戦”が好きですね。
    シェイクスピアが好きだということもありますが……。

    あ、一応、お風呂でミステリー、と銘打ってありますが、別にお風呂でなくてもいいんですよ、もちろん。
    そうして、お風呂で読むときには必ず自分の本で読むようにしてください。
    うっかり落下……の事故は怖いですからね。

    2017年07月11日

  • ちょっと前まで大流行りだった「ある職業と日常の謎」シリーズ(ビブリアとか和菓子のアンとか真夜中のパン屋さんとか…)よりずっと前に北村薫で出ていたんだなあ、という感慨が一番深いかも。落語の解説は分かりやすい。

  • 1.織部の霊
    2.砂糖合戦
    3.胡桃の中の鳥
    4.赤頭巾
    5.空飛ぶ馬

    日常の謎ミステリの代表格。
    初めはのんびりとしたストーリーと
    興味を惹かれない「謎」に
    あまり入り込めずにいた。
    女子大生3人が蔵王に旅行する
    辺りでは、ついに本を閉じて
    二月程寝かせる羽目になった。

    しかし、読み直してみると
    優しく味わい深い文体に
    徐々に魅了され、
    「謎」のちょっとピリ辛な所も
    良くて、結局気持ちよく読み終えた。
    本当に素敵な文章を書く作家だなぁ。

  • ミステリーといえばそうなのですが、とても文章が綺麗で、読んでいて清々しい気持ちになります。読みやすいとかいうのではなく、文字の選び方、文章の書き方が素晴らしく、読んだ後に気持ちが綺麗になるような感じです。

  • 日常の謎を扱った先駆け的な作品と言われる北村薫さんのデビュー作。
    幼い頃に見た不思議な夢、喫茶店での奇妙な行動などのちょっとした疑問が、ロジカルに解明される様が鮮やかです。
    文学や落語に関する話は少し難しかったのですが、人が持つ温かさや悪意などを描き出す巧みな手法には感心しました。

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著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。高校教師を務めるかたわら、89年『空飛ぶ馬』で作家デビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞、09年『鷺と雪』で第141回直木賞、15年には第19回日本ミステリー文学大賞を受賞した。エッセイや評論、編集の分野でも活躍している。近著に『八月の六日間』『太宰治の辞書』『中野のお父さん』など。

「2019年 『覆面作家の夢の家 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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