秋の花 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 1999
レビュー : 209
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488413033

感想・レビュー・書評

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  • 解説を読んでやっと「一人殺して、もうひとり殺しつつある」の意味が分かった。だめだなーと反省。本編に関係ないように見えて、こんなに関係してくる言葉だったとは。

  • 再読。秋の日に。

  • 前作でほんの少しだけ登場した女子高生二人のこと、なぜか気になっていた。その二人に起こった悲しい事件が大筋。

    今回は円紫さんがなぞ解きをするのが、待ち遠しいようで怖かった。
    事実がわかって、辛く、でもやっと「彼女」が救われたことにほっとした。

    円紫さんシリーズでこの内容は、ちょっとショックだったな・・・
    物語の出来がいいだけに、よけい。
    でも読んで良かったとは思う。

  • 北村薫さんの、「私」シリーズ。「六の宮の姫君」と違って、こちらは読みやすいです。

    第八章に、ドラマがつまっています。そこまでの200ページは布石であり、淡々と進んでいく感じですね。物語の閉じ方も、余韻があって私は好きです。

    この話はミステリーとしての謎解きよりも、謎が明らかになったあとのドラマに感動があると思います。秋の夜長に読むのにぴったりのよい作品に出会えました。

  • ひとは脆いものだけど‥それだけじゃないね。

  • 円紫さんシリーズ3作目

    シリーズ初の長編であり、これまでの日常の謎とは違って、始めて死者が出る。
    どこへ行くのも一緒。そんな御神酒徳利のような二人の少女。その二人におこった《運命の悪意》。
    全てが分かった後も苦しい。

    真理子の家に咲いていた花「秋海どう」。桜でんぶと卵そぼろに見たてて、二人がおままごとで遊んだ花。
    この花の別名は「断腸花」という。
    人を思って泣く涙が落ち、そこから生えた花だから。
    ラストの「ーー眠りました」がすごく響いてくる。うまく言えないけれど母って偉大だ。



    ○気になった言葉

    竜麿叔父《耳食をしてはいけません》
    耳食…耳で食べる即ち本でも絵でも音楽でも、他人に、これはいい、と言われて、それにとらわれてはいけない、ということ。

    正ちゃん
    「立ち向かうことは出来てもさ、世の中で《本当に逃げられること》なんて、何もないんだと思うよ。」

  • シリーズ初の長編モノであり、今回はシリーズ史上初、死者が出る。
    「私」の後輩に当たる高校生の女の子が、かつて学校の屋上から飛び降りて死亡してしまった。今回はその女生徒の親友がもう1人の主人公。その事件を真相を、私と円紫さんが暴いて行く。
    事件が事件なだけに、今までのふわっとした雰囲気とはやはり変わる。でも、ミステリー、と言ってしまうとやはり違う。このシリーズは、一つのカテゴリーで簡単に括れないのだ。死がテーマではあるのだが、親友を亡くしてしまった女生徒の苦しみと、それに秘められた思いがスローテンポで解き明かされて行く。
    なので、推理小説でどんどん殺人が起こって麻痺してしまうようなあの感覚とは全く違う。
    最近思うのだが、推理小説でも、もう少し1人の人間の死を丁寧に描くべきではないか?小説の中とは言え、ひとつの大切な命なのである。
    と、まずは東野圭吾あたりにもの申したい。

  • これからは耳食をしないとこの作品で耳食した。

  • すいすい読めてしまう。
    本当はじっくり読みたい。
    でも、ぐいぐい引き込まれて、気づいたころには残りのページが少なくなってしまっている、そんな感じだ。

    今作は長編。そして悲しい。

  • 三冊目にしてやっと言葉遣いが丁寧すぎる女子大生にも慣れてきました。
    やはりこのくらいの長さがあると安心して読めるというか、落ち着きますね。
    円紫さんというより女子大生探偵風。
    しかしテーマが重くて…。お母さんの強さが印象的です。
    秋海棠の花はしっかりと覚えましたとも。

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著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。高校教師を務めるかたわら、89年『空飛ぶ馬』で作家デビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞、09年『鷺と雪』で第141回直木賞、15年には第19回日本ミステリー文学大賞を受賞した。エッセイや評論、編集の分野でも活躍している。近著に『八月の六日間』『太宰治の辞書』『中野のお父さん』など。

「2019年 『覆面作家の夢の家 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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