秋の花 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M き 3-3)

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  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488413033

感想・レビュー・書評

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  • とても悲しい話ですね。高校生活の楽しい思い出になるはずだった文化祭。幼馴染を失った利恵。利恵と真理子は前作『夜の蝉』でも出ていますが、その時の2人を思うと悲しくなります。

  • こんなはずじゃなかったのに…と泣いた。

    主人公の母校で文化祭の準備最中に、生徒が亡くなった。
    何をするにも一緒だった親友の死。
    涙を見せない片方。
    「また秋に来ようね。」
    秋海棠。

    運命の残酷さに泣いたのか?
    分からない…。

    スキップに真理子は生きてる…だとっ‼︎(あっ本当にいた!)

  • 「円紫さんと私」3作目で、今まで短編集だったのがまるっと長編に。女子高生たちのつながりってそれだけで華があり痛々しい。でもこれは円紫さんなしでも作れたんじゃないか? 

  • 高校生。大学生。幼馴染。長編。

  • 答えは「おっぱい」やと思ってしまいました。ドンマイ自分! 今回は長編なので円紫さんがなかなか出てきませんでした。それと主人公の《私》に対して「仕事放っぽらかしてドコ行ってんねん!」って思ってしまいましたが、警察でも探偵でもないので多少じれったいけど仕方ないですね。 ラストはチョットだけ「エロっ!」って思った分(?)、揺り戻し効果で胸が締め付けられた。泣いてないけど泣きそうや。セツナイなぁ。

  • 作者が好きだからという理由で詰まらないものを面白いと書くのは非常に失礼なことではなかろうか。そのような気持ちをこめて星3にした。

    短編で済む長さのものを無理やり長編に伸ばすとこのような薄味になる印象がある。本作はそのような作品に感じられる。ミステリーとして読んでいないならばキャラクター性を含め満足できるかもしれないが、ミステリーとして捉えた場合、どうしても期待を裏切られるような犯人やトリックを待ち望んでいるため、冒頭のバーゲンの理由すら理解できるようにストーリーが自然であればあるほど満足度は低下してしまう。

    シリーズ物として読んでいれば感情移入できるかもしれない円紫さんの登場も唐突さを禁じえない。ページを捲る手がハタと止まり、どうしてこうなった。とだけ考えながらラストに辿り着いてしまう。

    少しだけ物足りなく感じてしまう話だった。

  • 【誰か】が出来たとき、自分の歩いた道を教える。また逆に、その【誰か】の生まれた町に行ったら、ここはどこの道より素敵だ。町は輝くに違いない。そんな想像を贈ってくれる人、本書に出逢えて、幸せだな。と感じた。この文だけで救われます。

  • 「円紫さんと私」シリーズ第3作。
    シリーズで初めて、一つの話に一冊丸々使った長編。
    推理小説としては珍しく、人の死が題材になるのは今作が初めて。

    「私」の近所に住んでいた仲良しの女の子二人組。
    高校の後輩でもあるその二人組の片方が、高校の文化祭を前に屋上から転落死する。
    残された一方は抜け殻のような日々を過ごす・・・。

    由緒正しい形式の推理小説。
    助手役の「私」が物語前半で関係者や事件の状況をしらべ、探偵役の円紫さんが後半登場してさくっと解決する。
    円紫さんと私の洗練されたやり取りが好きなので、二人の場面が少ないこの作品は正直今ひとつ。
    ただ、仲良し二人組の残された一方の救いの物語としては、非常に心に残った。

  • 初の長編小説。初めて人が死ぬ。ただ、推理小説でありながら、そのストーリーで読ませるところは変わらず。というよりも読ませる読ませる。

  • 前の2作品と比べると話がとても重い。登場人物の気持ちもわかるし、話の展開も面白い、ひとつの作品としてとても素晴らしい。だけど、こんなことは起きずに二人は仲良くこれからも一緒に大きくなっていって欲しかった。

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著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代はミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、89年、「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。著作に『ニッポン硬貨の謎』(本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『鷺と雪』(直木三十五賞受賞)などがある。読書家として知られ、評論やエッセイ、アンソロジーなど幅広い分野で活躍を続けている。2016年日本ミステリー文学大賞受賞。

「2021年 『盤上の敵 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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