江神二郎の洞察 (創元推理文庫)

著者 : 有栖川有栖
  • 東京創元社 (2017年5月28日発売)
4.17
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  • 25レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488414078

作品紹介

英都大学に入学したばかりの一九八八年四月、ある人とぶつかって落ちた一冊――中井英夫『虚無への供物』――が、僕、有栖川有栖の英都大学推理小説研究会(EMC)への入部のきっかけだった。アリス最初の事件ともいうべき「瑠璃荘事件」、著者デビュー短編「やけた線路の上の死体」、アリスと江神の大晦日の一夜を活写した「除夜を歩く」など、全九編を収録。昭和から平成へという時代の転換期を背景に、アリスの入学からマリアのEMC入部まで、個性的なEMCメンバーたちとの一年を瑞々しく描いたファン必携の短編集、待望の文庫化。

江神二郎の洞察 (創元推理文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 学生アリスシリーズ初の短編集。
    名探偵・江神二郎のファンにはたまらない。
    タイトルからしてしびれるよね。
    アリスと江神部長の出会いから、マリアの入部までが時系列になっているのもありがたい。
    学生アリスシリーズはどれも長編大作なのだけど、その合間にもちゃんと推理研のみんなは学生してるんだなぁ、推理研らしい活動もしてるんだなぁ、というある種のリアリティを感じられました。

    特に好きなのは『除夜を歩く』。
    アリスと江神さんの会話がめちゃくちゃお洒落です。

    あぁ、月光ゲームから読み直したい。

  • 学生アリス、初短編集。アリスと江神部長との出会いから、マリア入部まで。順に読んでいくと自分もEMCに入部し、アリスたちと一緒に過ごしてきたかのように感じる素敵な一冊でした^^ う〜 また一作目から読みたくなってきた!!個人的に『除夜を歩く』が一番好き。

  • 英都大学推理小説研究会の面々が活躍する短編集。ずっと読んだものだと思っていたが、まだ読んでいなかった。別の本に収録されている『桜川のオフィーリア』が収録されていたから勘違いしたらしい。9本が収録。時系列に並んでいて、『月光ゲーム』の前後のエピソードが入っている。 私が気に入ったのは、ちょっとオカルト入った『開かずの間の怪』とマリアが入部するエピソードの『蕩尽に関する一考察』。 1988年の自分はどうだったかなと思いつつ読んだ。今度シリーズ最初から読み直そうかな。

  • あまりの懐かしさに涙した。
    いわゆる学生アリスシリーズなのだけど、ひと昔前にその長編を読んでいた。そして、この短編集。
    ドラマ化された『双頭の悪魔』の記憶も朧気だが、マリア役の渡辺満里奈のことがこの本の最後で、思い出された。
    それにても、悲しむべきか喜ぶべきか、再読したくなった学生アリスシリーズは手元にないので(実家にはまだあるはず)、電子書籍で購入してしまいそう。
    あ、そうそう、昭和から平成に変わる時に、次の元号は何かを推理する話がある、ある意味、これはグッドタイミングな話だと思った次第です。

  • 早く次が読みたいのぅ。

  • 2017年11月8日読了。
    2017年87冊目。

  • 悔しかったのが作中作の真相をまったく見抜けなかったこと。ロジカルに考える楽しさを教えてくれた。

  • 時系列的に、長編の抜けてる穴を埋めてくれる感じの短編集でした。と言いつつ、長編4作のうち、2冊はまだ未読で、かつ1冊は時系列間違えて途中が抜けてしまってますが。
    望月と織田と言うナイスキャラもいて、こっちのシリーズも結構好きです。でもなんとなく感じる江神さんとの特別感はなんなんでしょうね…。二人で大晦日の夜に京都の街を散策する話、最高に良いです。
    それにしても江神さんの得体の知れなさときたら…笑

  •  星5つにしない理由。所収短編「4分間では短すぎる」の中で、名作「点と線」のトリックの一部と犯人を明かされてしまったから。
     あれあれ? 有栖川有栖ともあろう人が、こんなルール違反をしでかすだろうか。
     真相:ページがくっついていて、肝心の注意書き〈『点と線』のトリックの一部と犯人を明かされたくない方は、次の節まで飛ばしてお読みください〉を見落としてしまった。また、195頁の望月先輩の台詞と198頁のアリスの心の声が自然に繋がっているのもいけなかった。
     まあ、この齢まで「点と線」を読まなかった自分にも責任あり。

     昭和から平成に移り変る時代の空気がスケッチされていて、ミステリ部分以外にも味わい深い短編集。

  • 「京都の大学生」とは、森見登美彦といい万城目学といいくるりの歌世界といい、なんと懐かしく楽しげでそしてほんのり悲しげな存在であることか。もう決して手の届かない本物のモラトリアムをそこに見るからかも。

    この短編集を読むことで、英都大学推理小説研究会の面々が益々近しく愛おしい存在になることは請け合いである。

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