- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488414085
作品紹介・あらすじ
本格ミステリの魅力的な要素のひとつ、密室トリック。犯行状況を思い浮かべたり、作品に挿入されている図版に心躍らせたりする読者の方も多いはず。本書は、1892年~1998年に発表された国内外の名短編、名長編、中でも魅惑的な密室が登場する作品を有栖川有栖がセレクトし、磯田和一の詳細なイラストとともに贈るブックガイドである。発表順に “世界最初の長編密室ミステリ”といわれるイズレイル・ザングウィル『ビッグ・ボウの殺人』をはじめ全41作を紹介。密室ファン必携の書。
感想・レビュー・書評
-
こういう本は普段読まないようにしてるんですよ、何故なら紹介されてる本が絶対読みたくなるもの!
でも誘惑に負けて読んじゃいました。
ほんで案の定、紹介されてる本が読みたくなりました(自業自得)
本書は1890年台から1990年台までの密室物を国内、海外20作ずつ紹介したもので、有栖川有栖の解説と磯田和一の図解が掲載されています。有栖川氏の説明が上手くて、これが読書意欲を掻き立てるわけです...
紹介されてるミステリはそこまでミステリガチ勢じゃない自分でも、ほとんど名前を聞いた事あるミステリだったので、ある程度有名どころをセレクトされてるっぽい、ただ自分はこの本に紹介されてるミステリは全て読んだこと無いので、後々読むが楽しみです(また積読が増える...)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
密室。その言葉を聞くだけで、その字面を見るだけで、心が躍るミステリファンは多いだろう。かくいう私もその一人。
本書は有栖川有栖先生が、イラストレーターの磯田和一さんとタッグを組んで、古今東西の密室の名作をセレクトし、イラストを添えて解説したもの。
密室が苦手という友人から、その間取り等が頭に浮かびにくいと言われたことがある。しかし、本書なら、磯田さんの情感あふれるイラストで、密室の雰囲気をたっぷりと味わうことができる。
各イラストには、磯田さんの感想が書き込まれているが、有栖川先生の解説と同じくらい、このコメントが面白い。有栖川先生がベタ褒めする作品を磯田さんはお気に召さないケースもチラホラあり、ニヤニヤしてしまう。
本書はミステリのガイドブックとしても活用できる。20年前、まだ学生だった私は、現代書林版の本書を片手に神保町を渉猟して歩いた。読み返すと、まだ意外に読んでいない作品が多い。また本書から読書の幅を広げようか。ちなみにこの手元の創元推理文庫版には、有栖川先生の直筆サインが入っているのが自慢である。 -
その名の通り、密室のガイドブック。書き手は勿論のこと、読み手としても素晴らしいんだなぁ、有栖川先生は。翻訳ミステリィはあまり好きじゃなかったが、気になる作品がいくつかあった!これを機に、少しずつ手を出して行こうかと。
-
買ったままでまだ読んでいない本がたくさんあるのに、また読みたい本が山のように増えてしまいました…。
そこそこのミステリーを読んだつもりではいましたが、まだまだ読んでいない本がたくさんあると改めて…。 -
有栖川先生がセレクトした、国内、海外問わず密室ミステリに特化したガイドブック。有栖川先生のミステリ愛がふんだんに感じられる一冊。読んだことない作家さんの作品にも興味がわいてきて読んでみたくなる。有栖川先生の他の作家さんへのリスペクトが伝わってきて面白かった。
-
2019/4/5読了
オリジナルは’99年、加筆修正を加えて新潮文庫から出て、'19年3月に創元推理文庫からの出版となった。あとがきによると、21世紀の作品も加えた増補版としたかったが、イラスト担当の磯田和一氏が’14年に逝去されて叶わなかったとか。それでも1892年~1998年の古今東西の密室ミステリ41作品の内、入手可能なものを買い求めまくって、結構な被害(?!)になった。 -
ずっと前から何度も表紙を眺めては戻していた本をついに読んだ。
密室の謎が自分で解けた試しはなく、有栖川有栖さんが大好きなので、てことは全部面白いのでは、と思うと、積読本が多いのでただそれを増やすことになってしまうかもと思い、躊躇があった。
しかし、面白いもそうでもないも正直に書かれていて、かつ密室の種類がたくさんありすぎ、意外と積読メモした本は少なかったけども、翻訳本がもっと好きだったら怖いな、と思うくらい、どの作品にも惹かれた。再読、未読合わせてすべてを読み、イラストに落とすのもすごい。イラストを見たら頭で描いていたものが具体化されたり何か読み間違えていたりと、発見もあった。 -
そのまんまガイドブック。
有栖川氏の感想やらイラスト入りで分かりやすいのはもちろんだが、書き方がずるい!
こっちもそれなら読んでやろうじゃないか、と好奇心を煽られてしまいついつい何冊かを購買してしまっていた。海外ミステリーはあまり好きではないのにだ。
このガイドブック片手に、ゆっくりと読み進めて行こう。そうしよう。
-
こんなにも密室推理小説があるのか!
読みたい本が多すぎる。
少しずつ、堪能していこう。
そして、この本で答え合わせをしよう。