ぼくのミステリな日常 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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レビュー : 126
  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488417017

感想・レビュー・書評

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  • 妹に薦められて。

    いまいち腑に落ちない短編(絵描き歌のくだり)もあれど、その辺の腑に落ちなさを逆手に取ったラストに感心したし、怖くもある。

  • 多分面白かったのだと思う。
    そんなに真剣に読んでいなかったから、七海が最後に推察していく様子も、なんとなくしか伝わってこず。
    でも真剣に読んでいたら、読み応えがあったと思う。
    ーーー
    社内報の編集長に抜擢され、若竹七海の不完全燃焼ぎみなOL生活はどこへやら。慣れぬカメラ片手に月刊『ルネッサンス』創刊に向け、準備おさおさ怠りなく。そこへ、「小説を載せろ」のお達し。プロを頼む予算とてなく社内万歳ともいかず、すまじきものは宮仕えと嘆く間もあらばこそ、大学時代の先輩に泣きついてみれば匿名作家仲介と相成る。かくして月々の物語が誌上を彩り……

  • 一見関係なさそうな短編が実は、というお話。

    七海の推理が展開されるところは面白かった。
    でも、そのあと語られる本当の犯人が突然わいてきた感があったけど、ヒントあったっけ?と思ってしまった。

  • 勤務先の社内報の編集長をまかされたOLの若竹七海は、掲載する小説の執筆を学生時代の先輩に依頼した。
    先輩は匿名作家を紹介してくれ、12の短編小説を1年間連載することになった。
    1年後、若竹七海は匿名作家にある推理をもって対面するが・・・。

    社内誌の連載という形式の、凝った連作短編集。
    各短編は”ぼく”という語り手が謎を解いていくというミステリで、どのお話も趣向を凝らしてあり、バラエティに富んだものになっています。
    叙述トリックや密室もの、伝奇小説風の小説もあり、サービス精神旺盛に読み手を楽しませてくれ、最後まで飽きさせません。

    ひとつのピースとして完結している短編が12編集まると、それがまた大きなひとつのパズルとなり、やがて隠された真相が浮かび上がってくるというアクロバティックな手法が見事に成功しています。

    一つの話の中に遊び心が効いていて粋な面もあれば、清も濁もある人の陰影をあぶり出すという奥行きもあり。
    複雑な余韻がボディブローのように作用し、癖になりそうです。

    リアリティと謎解きのバランスが絶妙で、中々出会えない稀有な作品だと思いました。

  • 建設コンサルタント会社で働く若竹七海。
    新しく社内報を作成することになり編集長に抜擢される。
    内容をどうするか?
    上層部から娯楽面に小説を掲載せよとお達しが。
    大学時代の先輩に頼るものの小説は書くが短編は苦手。
    でも知り合いに自分の実体験を元に短編を書く奴がいるので紹介する。
    但し身分は一切明かさない事。
    七海はその条件をのみ毎号一遍のミステリアス短編小説を掲載していく。
    4月号から始まり3月号に近づいていくと社内から小説の事が話題になる。
    「作家は誰だ」
    「人事課の誰々だ」
    「若竹お前じゃないのか」
    先輩にお願いして作者に会える事になる。
    小説のイメージと全く違う本人に会って驚く。
    七海は社内報に掲載した小説の内容を自己解釈し作者に詰め寄るが・・・

    初めての若竹さんの本でした。
    題名「ぼくのミステリアスな日常」
    この「ぼく」がキーポントになるかな。
    若竹さんの本の評価は全体的に高い。読んでみてなるほどと納得しました。
    引き込まれて面白かったです。

  • 会社OLの若竹七海が、いきなり編集長として、春からの一年、建設コンサルタント企業の社内報を担うことになった。知人の伝手を辿り、匿名作家の短編を掲載するのだが。
    著者のデビュー作だそうで、もう、爽やか、鮮やかな手並み、自分より年下の作家さん、諸手を挙げて、いよっ待ってました!と喜びたい。
    各短編での二転三転、それらの渦が全体に広がった時に見えてくる景色に驚きました。

  • とっても良くできた短編集
    といっても、ただの短編じゃあない。
    スゴイ人だ。この人は。

  • 2017/8/9

  • 一月から十二月までのエピソードがあって、最後に全体を通してのオチがあります。
    主人公の七海はオープニングとラストしか登場しません。
    但し、エピソードの一つに「マリンちゃん」として出ています。

    七海は会社の機関紙作成にあたって、先輩の友達にミステリを書いて貰っていた。
    一つ一つは、何の繋がりもないミステリ12編。
    しかし、この中の一つに本物の殺人事件が入っていた。

    12編のミステリは、真犯人への警告メッセージとして書かれたものでした。
    手掛かりの一つは細かい箇所にありましたが、私は気付きませんでした。
    湯川さんが犯人だったのか?

    マリンちゃんこと七海が登場する話で、女のコ達が怪談もどきをします。
    それがグロいの何の。
    「カイコを口の中に」って。
    しかも、「ハンペンがカイコに似ている」と言うので、つい想像してしまったわ。

    一番好きな話は「内気なクリスマス・ケーキ」です。
    ホモかと思っていたら女のコでしたか。
    こういうパターンのオチは大好きです。

  • 社内報の編集長に抜擢され、若竹七海の不完全燃焼ぎみなOL生活はどこへやら。慣れぬカメラ片手に月刊「ルネッサンス」創刊に向け、準備おさおさ怠りなく。そこへ「小説を載せろ」とのお達しが。プロを頼む予算とてなく社内万歳ともいかず、すまじきものは宮仕えと嘆く間もあらばこそ、大学時代の先輩に泣きついて匿名作家紹介と相成った。かくして月々の物語が誌上を彩り・・・

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著者プロフィール

東京都生まれ。立教大学文学部史学科卒。1991年、『ぼくのミステリな日常』でデビュー。2013年、「暗い越流」で第66回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。その他の著書に『心のなかの冷たい何か』『ヴィラ・マグノリアの殺人』『みんなのふこう 葉崎は今夜も眠れない』などがある。コージーミステリーの第一人者として、その作品は高く評価されている。上質な作品を創出する作家だけに、いままで作品は少ないが、受賞以降、もっと執筆を増やすと宣言。若竹作品の魅力にはまった読者の期待に応えられる実力派作家。今後ブレイクを期待出来るミステリ作家のひとり。

「2014年 『製造迷夢 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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