- Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488419141
作品紹介・あらすじ
旅を続ける英国人少年クリスは、ミステリを検閲するために育てられたエノと出会う。書物が駆逐されてゆく世界で繰り広げられる、少年たちの探偵物語。気鋭の代表のひとつ。
感想・レビュー・書評
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書物のない世界、ミステリを知らない世界で起こる事件…
この世界観でないと読めない真相だったなと思います
良い意味で不思議な読書体験でした!
これからどうなるのか…
次のオルゴーリェンヌも読みたいと思います! -
シリーズ1作目
世界観は分かったので、2作目に期待でしょうか… -
北山猛邦さんの本は「踊るジョーカー」が初読みだったので、こんな幻想的なミステリーを書く方だったんだと驚き。
本の所持が禁止されている世界。閉鎖的な町にやっていた14歳の旅人クリス。おどろおどろしい首なし死体。
得体の知れない不安感がつみあがったところで、少年検閲官エノ登場。そこからはさーっと風が吹き抜けるように、謎解きへ。
どの人物も怪しく見える中で、少年検閲官の部下2名のキャラに癒やされる。彼らのやりとりをもっと見たい。 -
クロック城をはじめとする、いわゆる城シリーズのようなファンタジーな世界観で描かれたミステリーで読み進める中で、様々な情景が目に浮かぶようでした。
一方で、本格ミステリーのスタイルをとっている謎解きの部分は、そのファンタジーな世界でのギミックをうまく活用してトリックを描き出しています。
そのように描かれたストーリーなので、この世界に興味をそそられ、この世界の話をもっと読んでみたいと思わせるような読後感でした。 -
オルゴーリェンヌ を買ったので、
1作目を再読。
だいぶ前に読んだけど
世界観がすぐに思い出せた。
この作者なのかこの作品なのかわからないけど
すごく読みやすくて入り込みやすい。
個人的にファンタジーが苦手なんだけど
ファンタジーと見せかけて
えげつないくらいちゃんと現実みがある。
主人公が少年なのと
ファンタジーのような世界の中で
突然氷の刃を突きつけられるような感覚。
とても好き。
オルゴーリェンヌもすぐに読みだしました。
3作目が随分出てないらしいけど
早くもクリスとエノの物語を読みたい。
それまでに北山猛邦さんの作品を漁りそう。
オススメあったら教えて欲しいです。
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なかなかに不思議な話だった。
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書物の所持が許されなくなり何十年も経った世界。旅する少年クリスは訪れた町で、首なし肢体が多く目撃されると知り事件へ踏み込んでいく。
知っていること、知らないこと、読者の常識と作中の常識の境界を探る内に、真実へ案内される。おもしろい感覚だった。
読み終えて、カバーイラストを見たときの気付きも楽しい。 -
ちょっと回りくどいチャプターもあったけど、しっかりしたミステリーでした。ファンタジーと言うのかもしれないけど、想定外な世界観とかが楽しめる人には二度美味しい、かな?