アルファベット荘事件 (創元推理文庫 M き 7-5)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 167
感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488419158

作品紹介・あらすじ

雪が舞う岩手県の山奥、アルファベットのオブジェが散らばる『アルファベット荘』に招かれた個性的な面々。だが招待者は現れないまま、夜は更けていく。翌朝、「創生の箱」の中で招待客が屍体となって発見される。しかし死体を運ぶために通ったはずの中庭には足跡は無くて……? 売れない役者、変人にして小劇団の看板女優、そして何も持たない探偵が奇妙な屋敷の幻想的な事件を解き明かす。当代きってのトリックメーカー・北山猛邦、幻の長編!

感想・レビュー・書評

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  • うーん、評価が結構い良いので読みましたが、うーん
    そんなトリックうまくいく??って感じです。

    読み始めて、これはシリーズ物なのか?と思ってしまった。
    メインの3人キャラ立ってるのに、この作品だけなのかな~

  • アルファベットのオブジェが散らばる山荘に招かれた人々。そこには手にした人々を不幸にしてきた「創生の箱」があった。そして、ドイツで16年前に起きた事件のように、空だったはずの箱から死体が発見されて─。

    復刊の声も頷ける面白さ!個性的なキャラに怪しい館と箱、雪のクローズドサークルと揃った仕掛け。手がかりはまるで山荘に散らばったアルファベット。あからさまに転がっているのに、並べ替えなければ意味を持たない言葉のよう。すべての手がかりが意味を持った瞬間の鳥肌がすごかった。

    売れない役者で語り部の未衣子。先輩で看板女優だが舞台を降りるとだらだらな美久月。名も感情も家族も過去の記憶も持たないが、不可能犯罪を必ず解く探偵・ディ。この凸凹トリオが軽妙に事件をかき回し、暴き、読者を叩きのめしてくれる。文章という雪の中に忍ばせた伏線の数々にはやられたの一言。

    人の心を凍らすのも溶かすのも最後は人なのだ。人はクローズドサークルに閉じ込められるだけではなく、自分から閉じ込められているのかもしれない。人の輪が織り成すドラマが最後の雪を溶かす演出は印象的だった。

  •  雪に閉ざされた屋敷、互いに接点のない個性的な招待客、いつまで経っても現れない家主、呪いの箱、巨大なアルファベットのオブジェ、足跡のない庭。
     ミステリー小説の真ん中にあるような作品だった。
    「あ、そうか」と灯台下暗しなトリック。それに気がつけなかった少しの悔しさと、圧倒的な清々しさにこれ以上綺麗に嵌るピースはないのだと思った。
     でもやはり、続きを求めて読み進めた、あの早る気持ちを抑えていれば或いは……と少し思う。

  • あとがきで触れられているけれど、作者さんの最初期の作品とのこと。基本オリジナルのママだが、手を入れないわけには以下鳴ったという文章はさすがに生硬で、微妙に読みにくい。キャラクターや犯行動機は奇をてらいすぎている感じで、かなりぎこちない。全体の印象を一言で言うとやはり生硬になると思う。それでもハチャメチャなメイントリックはもちろん、語り手の女性や探偵のキャラにはらしさが出ているように思う。

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著者プロフィール

1979年、岩手県生まれ。2002年、『「クロック城」殺人事件』で第24回メフィスト賞を受賞しデビュー。
物理トリックへの並々ならぬこだわりから「物理の北山」と呼ばれ、本格ミステリ界で注目を集めた。
また繊細な人間ドラマと優しいキャラクターの切ない物語にも定評がある。
代表作に「城」シリーズ、「名探偵音野順の事件簿」シリーズ、「猫柳十一弦」シリーズ、ゲーム『ダンガンロンパ』のノベライズシリーズ、短編集『私たちが星座を盗んだ理由』などがある。

「2021年 『さかさま少女のためのピアノソナタ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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