ドロシイ殺し (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488420161

作品紹介・あらすじ

夢の中にある世界〈不思議の国〉の住民である蜥蜴のビルは、砂漠を彷徨う中でドロシイと名乗る、案山子とブリキの樵とライオンを連れた少女に助けられる。彼女の力を借りて〈不思議の国〉へ戻ろうとするビルだが、その最中にオズの国の支配者・オズマ女王の宮殿の一室で死体が発見される。強力な魔法に守護され、軍人たちが囲んでいた宮殿で、誰がどうやって殺したのか? そして現実世界でも殺人が……夢と現実双方で起きる事件の意外すぎる真相とは。

感想・レビュー・書評

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  • オズシリーズは最初の一冊しか読んでいない事もあり(^◇^;)

    最初の登場人物から混乱。

    現実世界との関わりも、私には分かりづらくて、少し読みにくかったですσ(^_^;)

    こちらもあと一冊ですね。
    小林さんの逝去が早すぎて切ないです(T ^ T)

  • 今回はオズの国が舞台。あのオズの世界がこんなことになるとは…と驚きが隠せない。そして、一番の衝撃はエンディング。ある意味、この作品のエンディングが一番怖い気がします。

  • メルヘン殺しシリーズの3作目

    このシリーズは会話が多く、話もすぐ逸れていくので若干読み進め難いイメージだったのだが、前2作品に比べるとすごく読みやすかったように感じたのだが気のせい??

  • ちょっとあ?って感情的になってしまった笑
    心の声だだ漏れすぎ、これが現実でしたら喧嘩勃発やね

  • メルヘン殺しシリーズの第3弾。オズの魔法使いを読んでからの方がいいかなと思いつつ、シリーズの続きが気になって結局手を出してしまった。
    前作よりも本体とアーヴァタールの関係がシンプルだったので話もわかりやすくかつ面白かった!今回もまんまといい意味で騙されたわけだけど、叙述トリックをかける作家さんとかそれに関わる編集さんて本当すごいなぁと思う。一箇所でもミスったら破綻してしまう可能性があるよね。

  • 世界観に慣れたのもあると思うが前作よりかなり読みやすさを感じた
    トリックはクララ殺しより簡単だったのもあると思う
    道雄の行動にちょっと無理矢理感があると思った…
    物理的と言うより心理的な残酷描写(?)、狂気があっておもしろかった!

  • 馬鹿フルスロットル!!
    ウオオオオアアアアヽ(`Д´)ノアアアアアッッッッ!!!!!

    あらすじ

    夢の中にある世界〈不思議の国〉の住民である蜥蜴のビルは、砂漠を彷徨う中でドロシイと名乗る、案山子とブリキの樵とライオンを連れた少女に助けられる。彼女の力を借りて〈不思議の国〉へ戻ろうとするビルだが、その最中にオズの国の支配者・オズマ女王の宮殿の一室で死体が発見される。強力な魔法に守護され、軍人たちが囲んでいた宮殿で、誰がどうやって殺したのか? そして現実世界でも殺人が……夢と現実双方で起きる事件の意外すぎる真相とは。

    中々のエグさっだった笑笑
    でも馬鹿がそれを中和してくれる
    アリス殺しと同じ感覚になった
    馬鹿は色んな意味で最強や!
    相変わらず蜥蜴のビルはめっちゃ好き
    あと個人的におすすめは臆病ライオンですね
    こいつ中々すげぇ〜キャラだったわ
    ププ━(〃>З<)━ッッ!!!
    ラストの展開は中々気落ちしかけたが…
    締め方良かったから面白かったです!
    次のティンカーベル殺しも読みたいと思います
    !……あ、次でメルヘン殺しシリーズラストやし…はやっ(இωஇ`。)

    ありがとうございました(❁´ω`❁)アリガト

  • やっと文面に慣れてきましたが、慣れてきても私の頭では複雑さにはついていけないのが悔しいです。ビルの不毛な掛け合いが面白く、案山子やライオンの心無い残忍さにヒヤッとさせられるところも面白いです。

    ただ、世界と人をまたいだ推理に、全くついていけないんですよ。私が。それが、理解できれば、もっと楽しめると思うんですけど、今回も人物相関を諦めて読みました。それでも、このミステリーは面白いので、凄いと思います。

    そして、今回はめちゃくちゃ衝撃を受けた巻になりました。それは、作者が亡くなっていたことです。やっと、ビルのウザさに慣れてきたのに、後1冊でお別れなのが辛いです。ご冥福お祈りします。

  • 大好きな作家のシリーズ3作目。
    これまでの作品からも、多数登場人物が引っ張り出されてる。
    大体読んでるから、わかって楽しい。
    現実世界と空想世界が夢という形で繋がる奇妙なミステリ。
    もう一作あるので、絶対に読む。

  • アリス殺し、クララ殺しと続いてメルヘン殺しシリーズ第三弾!
    作中にも書いてありましたが、このドロシイ殺しの舞台となるオズの国は雰囲気がアリス殺しと似ています。相まってストーリー展開もアリス殺しに少し似ていたように思いました。クララ殺しでミステリーとしての難易度がおもいっきり上がって、正直置いていかれていたので、今回もかな?と身構えていたのですが、今回はそこまで難しくありませんでした。ミステリー初心者の私としてはとても読みやすかったです。

    相変わらずビルの天然ばかっぷりは炸裂しています。でも心なしかビル賢くなってるような印象を受けました。それでもビルがかわいくみえてしまうのは、メルヘン殺しシリーズに慣れてきたからでしょうか...癒やしです(^^)
    まわりくどい会話も相変わらずたくさん見られますが、やっぱり私はこの雰囲気が大好きです。ずっと聞いてたい笑

    ドロシイ殺しでも不思議の国から外れて路頭に迷うビルですが、並行してアリス殺しのストーリーも続いているようで...?時系列がわからなくなってきましたが、なんだか井森は亜理のことが気になっているようにも捉えられる文章もあったので、続きが気になるばかりです。早く文庫化しないかなぁ...

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著者プロフィール

1962年京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」で第10回SFマガジン読者賞国内部門、2014年『アリス殺し』で啓文堂文芸書大賞受賞。その他、『大きな森の小さな密室』『密室・殺人』『肉食屋敷』『ウルトラマンF』『失われた過去と未来の犯罪』『人外サーカス』など著書多数。

「2023年 『人獣細工』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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