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本 ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784488420178
作品紹介・あらすじ
「僕は実はもう一つ情報源を持っている。
つまり、僕自身の知識だ。
この知識によって今までの推理はすべて覆る」
語り≒騙りがもたらす驚愕のラスト
『アリス殺し』の鬼才が技巧を凝らす6編
自分の中には凶悪な人格が眠っている──記憶にない動物殺しや対人トラブルに苦しむ青年は、ノートを介して「敵対者」との対話を試みるが、忌まわしき存在はついに殺人にまで手を染め……二重三重のどんでん返しが待ち受ける「獣の記憶」をはじめ、全六編の掌短編を収録。読む者を巧みに翻弄し、独自のロジック×ゴシック世界へといざなう、『アリス殺し』の鬼才の真骨頂がここに。解説=田中啓文
■目次
「獣の記憶」
「攫(さら)われて」
「双生児」
「五人目の告白」
「独裁者の掟」
「籠城(ろうじょう)」
感想・レビュー・書評
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オチが分からない短編も、、、
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なんというか、不思議な世界観なんだよな。ホラー?ミステリー?SF?単純にジャンル分けできないところも魅力的で、最後に必ずある前提のひっくり返しが面白い。日食なつこさんの歌詞にある「ひっくり返して遊ぼうぜ」のフレーズをそのまま文章にしてるみたいだなあ。
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岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00660312
自分の中には凶悪な人格が眠っている──記憶にない動物殺しや対人トラブルに苦しむ青年は、ノートを介して「敵対者」との対話を試みるが、忌まわしき存在はついに殺人にまで手を染め……二重三重のどんでん返しが待ち受ける「獣の記憶」をはじめ、全六編の掌短編を収録。読む者を巧みに翻弄し、独自のロジック×ゴシック世界へといざなう、『アリス殺し』の鬼才の真骨頂がここに。
(出版社HPより) -
被るネタがあったのは意図的な配置がするけど、私としてはあまり刺さらず。「攫われて」はラストの悪ふざけ感が笑えた(?)し、攻防の緊迫感は著者独特の異常者の間みたいなのが感じられて良かった。「双生児」はラベリングに関するもやっとした部分を物語に昇華する技術がシンプルすごいと思った。ロジック×ゴシックって絶対相性悪いのに、小林さんだと安心感がある不思議。
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小林泰三さんの短編集。
各話物語の設定は違えど、筆者特有の世界観が感じられ目には見えない繋がりを感じました。どの話も「オチ」があるので面白いですが、なかなかに残酷な描写が多いので読む人を選ぶかもしれません。
著者プロフィール
小林泰三の作品





