日曜の夜は出たくない (創元推理文庫―現代日本推理小説)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 827
レビュー : 108
  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488421014

作品紹介・あらすじ

今日も今日とて披露宴帰りに謎解きを始めた猫丸先輩。新聞記事につられて現地へ赴くこともあれば、あちらの海では船頭修業。絶妙のアドリブで舞台の急場を凌ぎ、こちらでは在野の研究家然とする。飲み屋で探偵指南をするやら、悩み相談に半畳を打つやら…天馬空を行く不羈なるおかたである。事ある所ないところ黒い上着を翻し、迷える仔羊の愁眉を開く、猫丸先輩ここにあり。

感想・レビュー・書評

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  • 短編七編に二編の掌編を加えた連作短編集で、倉知淳さんのデビュー作となります。

    全編を通して活躍する、猫丸先輩のキャラクターがとてもユニークです。
    飄々としていて掴みどころがなく、神出鬼没で名前の通り猫のようでした。

    作品ごとに意表を突く登場の仕方も面白いですね。段々と登場場面か楽しみになってきます。

    全体的に程よくユーモアが効いていて、最後まで飽きさせませんし、バラエティに富んだ内容には、デビュー作とは思えない引き出しの多さを感じました。

  • 収録作品:空中散歩者の最期 約束 海に棲む河童 一六三人の目撃者 寄生虫館の殺人 生首幽霊 日曜の夜は出たくない 誰にも解読できないであろうメッセージ 蛇足ーあるいは真夜中の電話 解説・小野不由美

  • 有楽町の本屋でおススメされていて購入。
    初作家さん。
    期待以上に面白かった。
    軽い感じのミステリーかと思いきや、ラストはこう来るかとなかなかの驚きだった。

  • 神出鬼没の探偵・猫丸先輩が活躍する7編のミステリ短編集。

    猫丸先輩というキャラ設定が秀逸。
    小柄で猫のようなまん丸の目をしていて、30歳過ぎで職業不詳。
    好奇心旺盛で人を煙に巻くのが得意、神出鬼没で毎回意外な所から突然現れては鮮やかに謎を解いてくれるのです。
    船頭から役者までなんでもこなす変人で、とにかく不思議な人です。

    そんな猫丸先輩が関わる事件はバラバラで統一性がなく、短編ごとに作風が違うので、猫丸先輩が出てこなかったら同じシリーズの小説だとは思えないほどです。

    昔話の解釈が新鮮な「海に棲む河童」、少女とおじちゃんの穏やかな時間が切ない「約束」、劇中の殺人という心理を上手く使っている「一六三人の目撃者」などなど、バラエティに富んでいるので飽きずに楽しめました。

    また、最後にちょっとした趣向が凝らされています。
    これが何というか・・・作者によるネタばらしで、メタ構造になっていることが最後にわかるのですが、奇をてらい過ぎていて後味もよくないし、白けるので蛇足だと個人的には思いました。
    まあ、たまにはこういう趣向もいいか・・という感じでした。

  • <自分の猫丸イメージは小池徹平>
    日曜の夜に友人とご飯を食べる約束をしていて,待ち合わせの前に購入.

    少し「おや?」と思わないことがないこともないけれども,そんなこと言っちゃお前さん,読書が楽しめないじゃないか.
    まぁまぁ,最後まで読んでみなって.
    最後までよく読んで,もう一回僕に会いに来なよ

  • 猫丸先輩は悪くないけども
     倉知デビュー作は、7編+2編から成る変則的な短編集。
     8編目「誰にも解析できないであろうメッセージ」で意外な新事実が次々判明します。遊び心があって微笑ましいですし、少しモヤっとしていた部分が解けました。そして最後の「蛇足ーあるいは真夜中の電話」ですが、せっかくスッキリした読後感で終われると思ったのに・・・これは完全に蛇足でしたね。
     「空中散歩者の最期」はワトソン役なら許せるレベルの推理だったのが残念です。「寄生虫館の殺人」はトリック自体は良かったですが、寄生虫館やらフリーライターやらの必要性が感じられないですし、最終的に覆るくだりは要らなかったです。

  • 猫丸先輩のキャラを楽しむ本。
    どんでん返しではあるけど
    期待しすぎたなというのが正直な感想。

  • 短編ごとに全然違ってどれも似ていない。
    「寄生虫館の殺人」の文章が一番好き。
    連作ではないのかなと順番に読んで行ったら、最後はそうまとまるのか、と面白かった。

  • 猫丸先輩が出てくる以外、
    登場人物もシチュエーションもバラバラの短編集。。。

    と思いきや。

    絶対言われなきゃ分からないけど、
    ほほーっと感心しました。
    こういうの面白くて好き。

    でも確かに
    一番最後の最後、あれは蛇足かも。

  • 力の抜けたユーモア、演劇的な登場人物が個性的で良い。

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著者プロフィール

1962年静岡県生まれ。日本大学藝術学部演劇学科卒業。1994年、『日曜の夜は出たくない』で倉知淳として小説家デビュー。1997年、『星降り山荘の殺人』で第50回日本推理作家協会賞(長編部門)候補。2001年、『壷中の天国』で第1回本格ミステリ大賞(小説部門)受賞。2002年、「桜の森の七分咲きの下」で第55回日本推理作家協会賞(短編部門)候補。

「2013年 『シュークリーム・パニック ―Wクリーム―』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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