日曜の夜は出たくない (創元推理文庫―現代日本推理小説) (創元推理文庫 M く 2-1)

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 112
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  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488421014

作品紹介・あらすじ

今日も今日とて披露宴帰りに謎解きを始めた猫丸先輩。新聞記事につられて現地へ赴くこともあれば、あちらの海では船頭修業。絶妙のアドリブで舞台の急場を凌ぎ、こちらでは在野の研究家然とする。飲み屋で探偵指南をするやら、悩み相談に半畳を打つやら…天馬空を行く不羈なるおかたである。事ある所ないところ黒い上着を翻し、迷える仔羊の愁眉を開く、猫丸先輩ここにあり。

感想・レビュー・書評

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  • 猫丸先輩シリーズ1作目。
    7つの短編からなります。
    猫丸先輩が探偵役で全部に出てくるのだが、
    視点は毎回違う人間という構図。
    オーソドックスな展開かなと思っていたのですが
    どんでん返しもあり、面白かったです。

  • 猫丸先輩が登場する倉知のデビュー作である。連作短編集で秀作もあれば佳作もあるが、いずれもやりとりやトリックなどがキラリと光っている。あっと言わせる展開もあり(少々強引だが)楽しめた。

  • 猫丸先輩が、7つの殺人事件の謎を解く!という普通の短編集かと思いきや、二重の仕掛けが用意されています。これはミステリのひつまぶし?

  • 短編七編に二編の掌編を加えた連作短編集で、倉知淳さんのデビュー作となります。

    全編を通して活躍する、猫丸先輩のキャラクターがとてもユニークです。
    飄々としていて掴みどころがなく、神出鬼没で名前の通り猫のようでした。

    作品ごとに意表を突く登場の仕方も面白いですね。段々と登場場面か楽しみになってきます。

    全体的に程よくユーモアが効いていて、最後まで飽きさせませんし、バラエティに富んだ内容には、デビュー作とは思えない引き出しの多さを感じました。

  • 猫丸先輩ーー!!どうしてそんなに寸詰まりなんですか!どうしてそんなに童顔なんですか!どうして定職につかないんですか!そもそもあんたいったいいくつだよ!!!?ああくそ可愛いったらありゃしないーーー!!!!!
    …………というのは誤った読みかたですのでな!

  • 今日も今日とて披露宴帰りに謎解きを始めた猫丸先輩。新聞記事につられて現地へ赴くこともあれば、あちらの海では船頭修業。絶妙のアドリブで舞台の急場を凌ぎ、こちらでは在野の研究家然とする。飲み屋で探偵指南をするやら、悩み相談に半畳を打つやら…天馬空を行く不羈なるおかたである。事ある所ないところ黒い上着を翻し、迷える仔羊の愁眉を開く、猫丸先輩ここにあり。

  • 『娯楽』★★★★☆ 8
    【詩情】★★★☆☆ 9
    【整合】★★★★☆ 12
    『意外』★★★★☆ 8
    「人物」★★★★☆ 4
    「可読」★★★☆☆ 3
    「作家」★★★★☆ 4
    【尖鋭】★★★★☆ 12
    『奥行』★★★☆☆ 6
    『印象』★★★★☆ 8

    《総合》74 B

  • 作者とシリーズ名はずっと前から知っていたけどずっと読む機会がなく、ようやく読みました。
    最後まで読んで納得しましたが、猫丸先輩の魅力は伝わってこなかったのでさらにシリーズを読み進めていきたいと思います。

  • みんな大好き猫丸先輩。短編単体やアンソロジーでお会いしたことがありましたが、シリーズとしては初読です。著者の他の作品で読みにくかったことはないのに、なぜかこの本はやたら読みにくく、実は何度も挫折したのちの今回でした。しかも、少々粗のある部分も…と思ったら、なるほどそういうことでしたか!好みによると思いますが、私はとても好きです。その後も含めて十分に楽しみました。真実はどうなのかわからない、でも「空中散歩者の最期」「生首幽霊」が特に理路整然としていて好きです。「海に棲む河童」の解釈も忘れられないと思います。

  • 収録作品:空中散歩者の最期 約束 海に棲む河童 一六三人の目撃者 寄生虫館の殺人 生首幽霊 日曜の夜は出たくない 誰にも解読できないであろうメッセージ 蛇足ーあるいは真夜中の電話 解説・小野不由美

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著者プロフィール

一九六二年静岡県生まれ。日本大学藝術学部卒。九三年「競作 五十円玉二十枚の謎」に応募し、若竹賞を受賞、九四年『日曜の夜は出たくない』で本格的に作家デビュー。二〇〇一年『壺中の天国』で第一回本格ミステリ大賞を受賞。著書に『星降り山荘の殺人』『片桐大三郎とXYZの悲劇』『皇帝と拳銃と』『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』『月下美人を待つ庭で猫丸先輩の妄言』などがある。

「2021年 『作家の人たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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