- Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488422028
感想・レビュー・書評
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小難しい話を読むと、頭がよくなった気がしませんか?
そんな気分を楽しく味わえる一冊。
バーでの常連客とマスターの会話で話が進んでいきます。
その会話、実はいつも「歴史について」
しかもこのバー、カウンターにディスプレー出てきたり、プロジェクタで壁にパソコン画面を映したり、どんなバーだこ
こは!!と突っ込みどころ満載。
会話の中で世界の七不思議をそれぞれ解決?していきます。(まぁ学者から見たらそれこそ突っ込みどころ満載なんでしょうが)
モアイ、始皇帝、ストーンヘンジなど、聞いたことのある遺跡やら人物やらも出てきて、面白いですよ。
バーの隅っこで、彼らの話に耳を傾けていたいものです。
ちなみに日本の七不思議バージョンもあります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
登場人物のキャラクターはともかく、様々な説がズバッと語られてて痛快だった。
始皇帝の件なんか中国の歴史が好きな自分にはすごいロマンスを感じた。ナスカの地上絵やストーンヘンジの話も凄い興味深かった。
賢い人が読んだら色々意見もあるだろうが、自分はしっかり楽しめた。 -
初めて鯨さんの作品を読んだが、解釈が面白い。
受験で世界史を専攻していので、全てが理解できて大変面白かった。 -
「前作の邪馬台国はどこですか?」が面白かったので「新・世界の七不思議」も読んでみた。面白かったが前作ほどの衝撃はなく、推理にしては論拠が薄いように感じた。この小説の面白さは作中にでてくる酒が象徴しているように思う。酒を飲みながらの与太話ではあるけれども、シラフのバーテンダーや大学教授がちゃんとした知識を提供する。そして、酔っ払いのようにハジけた発想だけれども、しっかりとした論理構成で新説を話す主人公。この「酒場で話してたらなんかすごいアイディアでできましたよ」「翌日になったら覚えてませんけど・・・」といった雰囲気がこの小説の面白さだと思う。そこでいうと、今作は論拠が薄く酔いが回りすぎている感が強い。ネタバレになるが、最後の「実は日本が世界の謎の全ての源流かもよ」感はやり過ぎ、そういった話を読みたければ、そういう本を読む。もっと推理小説らしい論理的な組み立てを読みたかった。
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『邪馬台国はどこですか?』の姉妹編。
世界の古代史を扱っていて、宮田は専門外という設定。なので扱うテーマについては毎回無知で(読者に説明する必要もあるので)、静香やバーテンダーの松永の説明を受けてその場で新説を考え出すというパターン。
宮田自身に知識がないため、静香との舌戦が一方的になりがちで少々物足りない。
三谷教授の代わりに、来日中のアメリカ人歴史家・ジョセフが聞き役。
扱われるテーマは、アトランティス大陸、ストーンヘンジ、ピラミッド、ノアの方舟、始皇帝、ナスカの地上絵、モアイ像。
登場人物が飲むカクテルの情報もいろいろ書かれている。 -
静香さんの罵倒がちょっとキツい
宮田さんが何も知らない設定なのに最後のオチを持っていくのもなんだか…
今までのシリーズと違ってこちらも知らないことが多いというのもありますが、納得感が薄かったなと感じました
面白い部分ももちろんありました
始皇帝のところとかは面白いなと思いました!
でも前シリーズの邪馬台国や文豪の方が面白かったな〜 -
出鱈目でもハッタリでもいい。ただただそれが面白ければ……。
■「アトランティス大陸の不思議」
……プラトンはなぜ”消えたアトランティス大陸”などと突如言い始めたのか? ―――そこにはプラトンの意外な真意が隠されていた。
■「ストーンヘンジの不思議」
……世界中で散見されストーンヘンジに代表される、巨石を積み重ねたような古代の遺跡群。それらには驚くべき共通の目的があった。―――そしてそれは我々のよく知るきわめて日本的なアレにも・・・。
■「ピラミッドの不思議」
……ギザのピラミッドと日本の水商売との意外な共通点とは?
■「ノアの方舟の不思議」
……大洪水によってアララト山の山頂にまで運ばれた”ノアの方舟”。やがて水が引き、方舟を出たノアと動物たちはそこから新しい理想の世界を築き始める。―――しかし、もし方舟は”運ばれた”のではなく、彼らが自力で山頂まで登ってきてたのだとしたらその場合は・・・?
■「始皇帝の不思議」
……『史記』は司馬遷による捏造で―――従者三千人を連れて海を渡ったのは徐福ではなくて―――秦の始皇帝は善人で―――。
■「ナスカの地上絵の不思議」
……人は何とはなしに夜空に巨大な動物たちの姿を思い描く。―――では逆に、地上に実際に描かれた巨大な動物たちはいったい誰のために?
■「モアイ像の不思議」
……モアイ像は何のために作られたのか? いやそれ以前に、そもそもどうして絶海の孤島イースター島なんかに人が移り住んだのか? ―――その答えこそが全ての謎を解き明かす。 -
『邪馬台国はどこですか』でお気に入りになった著者。宮田と静香の掛け合いは前作同様だが、バーテンダー・松永のカクテルの腕が上がっていた(笑)。本書の世界の七不思議は著者セレクトだ。ストーンヘンジと鳥居の関係や、ピラミッドがナイル川に沿って建つ理由は刺激的だ。ただ、古代日本に渡来系と言われる秦氏がいたからといって、始皇帝が不老長寿の秘薬を求めて日本に渡ったというのはいかがなものかと思った。