ランタン灯る窓辺で (アパートメント・ストーリーズ) (創元推理文庫)
- 東京創元社 (2013年6月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488422127
作品紹介・あらすじ
祖母のかわりに、札付きの外国人専門アパート「ランタン楼」の大家となった青年の、悪戦苦闘の日々。繊細な筆致で、青年の成長を描く、ゆるやかアパートミステリ。七編収録。(単行本『アンジャーネ』を改題・文庫化)
感想・レビュー・書評
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私もランタン楼に住んでみたい。
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記録
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良い意味であらすじを裏切ってくれる一冊でした。
よくあるほっこり系を期待しちゃダメです(笑。
まったくほっこりしないわけじゃないですけど…。
ピリリっと辛目なところがツボりました。
あぁ、でもランタン楼の描写は良かったな~。
そういうとこに住んでみたい。 -
「アンジャーネ」を改題
(収録作品)14/ジローJil´o Mirro Redondo/海亀/バルザフ/テリンノム/住人祭ーLa f^ete des voisins/エキストラ -
外国人専用アパートを舞台にした連作短編集。アパートの大家となった主人公が入居者やご近所さんと真摯に向き合い、読者も彼ら一人一人の物語(=人生)と向き合うことに。序盤は少し読みづらさも感じましたがすぐに慣れ、物語に引き込まれました。温かい気持ちになるというとありきたりですが、読んでいるうちに肩肘張っていたのがほぐれ、読後はいつの間にか軽くなっている、そんな作品だと思います。
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外国人向けのアパート。大家代理は瑞輝くん。何となく目指していた弁護士をちょっと横に置いておいて、祖母の代わりを務める。街の人と入居者の、入居者どうしのあれやこれや。彼の推察にどきどきしたり感心したり。話そうとしないで分かり合えることはないと、当たり前のでもちょっぴり難しい事をして行かなくてはという気になってしまった。
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吉永 南央 さんの作品の取り上げるテーマは、
現実の厳しさや辛さを表していて考えさせられる。
そして、
それでも生きていれば何かしら変化がある。と、
厳しさや辛さの先にある、明るい何かを灯しているような
終わり方をするので、読後感が良い。