ブラディ・ローズ (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 102
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488424022

感想・レビュー・書評

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  • 2016.5/25〜27。今邑さん独特の描写が好きだ。背後から見つめられているような恐怖感があり、薔薇の比喩も美しい。本作は隠れた名作だと聞き手に取った。洋館に薔薇、昼ドラの牡丹と薔薇の薔薇園で脳内再生されてしまった。伏線にも気づかず、オチにもブラックなラストにもやられた。他の作品も読んでみよう。

  • 相澤花梨が嫁いだ薔薇で包まれた邸には,主の苑田俊春のほか,足の悪い妹,家政婦,お手伝い,園丁が住む。その邸の人物達は,「雪子」という「最初の妻」に心酔している。花梨の前の妻である「良江」は,投身自殺をしていた。花梨に「あなたも雪子に捧げる二人目の供物。良江と同じ運命を辿るのよ…」という内容の脅迫状が届く。
    真相は,雪子という女性は本当は存在しなかったというもの。そして,花梨に送る脅迫状を書いていたのは,良江だった。良江は,花梨を恐怖に陥れるために,自分の日記を花梨に読ませるために書き換え,脅迫状を作成し,お手伝いである有美に花梨に渡すように命じた上で,投身自殺をしていた。良枝の計画どおりに日記を読み,脅迫状を読んだ花梨は,良枝に脅迫状を送っていたものと同じ人物が,自分にも脅迫状を送っていると思い込み,一度は邸を出るが,真相に気付く。
    ラストシーンは,妊娠をした花梨がカーテンを掛け替えようとし,窓から墜落することを示唆するような形で終わる。
    今邑彩らしい女性描写とひんやりとした雰囲気の作品だが,プロットはシンプル。花梨を殺そうとしていたのは良枝だったという点と,雪子という女性は存在しなかったという点,どんでん返しをこの二点に絞ったシンプルな構成である。意外性はやや弱め。サスペンスもやや弱く,今邑彩作品らしい安定感はあるが,突き抜けた面白さはない。★3で。

  • 「ルームメイト」でちょっと気になったので、この方の作品を又読んでみた。多少先が読めそうだなと思わせつつもそれ自体がミスディレクションになっていて、予想を裏切るストーリー展開で面白かった。他の作品も読んでみようっと。

  • 著者の本を初めて読みました。不思議な雰囲気です。古い映画のような。展開も静かに、静かに何かが変わっていく感じで。自分の好みで選んでいたら絶対手に取らなかったと思うので、よい読書ができたと思います。

  • まさかのラスト!


    おもしろかったー。

  • ロマンティックでブラックな展開は好みの極致。ラスト最高!

  • 古い洋館。庭一面に色とりどりの薔薇。そこに住む薔薇を愛する中世的な学者の兄と、知的な車椅子の妹。墜死した美しき「雪子」を慕う使用人たち…。
    設定からして惹かれます。文章の端々から薔薇の香りが漂ってくるようで、神秘的かつ美しい物語。これだけ登場人物が少ないのに、最後まで真相はわかりませんでした。ミステリというよりサスペンスに近いかもしれませんが、内容は秀逸。一気読み必至です。

  • ぐるぐる張り巡らされているようで
    実は結構早めに犯人が読めてしまった。

  • ああ、「レベッカ」をイメージするあの感じ。
    ありですよー。
    周りの人たちの引きずられる意識というか。
    ヒロインが好感度高くて、不幸になってほしくないなあ、という感じ。

  •  今邑彩の「ブラッディ・ローズ」を読む。
    っていうか、読みかけてる途中に、建築探偵が入ってきちゃってたの。
    デュ・モーリアの「レベッカ」を髣髴させる内容だけど、結末は意外だった。
    しかし、綺麗な薔薇の中で、ただ醜いのは人間なのか。
    でも、読後には一種の透明感があった。
    それは、内容が現実離れしているからというより、作者の力量なんだと思う。
    今邑彩を読んだのは、これが始めてだったのだけど、いいもの見つけた感じです。

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