愚行録 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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レビュー : 325
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488425036

感想・レビュー・書評

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  • 深夜、家に忍び込んだ何者かによって、一家四人が惨殺された。理想の家族に見えた彼らは、一体なぜ殺されたのか。物語は一家殺害事件の被害者についてのインタビュー形式で構成されている。隣人、友人らは何を語るのだろうか…。

    インタビュー形式なのでとにかく読みやすい。
    読んでいくうちにどんどんこの夫婦の事が嫌いなる。だけど、ふたりは愚かとは違う気がする。ならば、愚かなのは誰か。それはインタビューをされている人たち。田向夫婦を語りながら自分の愚かさをさらけ出している。その姿が滑稽でありこの小説の醍醐味だと思う。
    5番目の彼女は愚かすぎる。それで本当にいいんだろうか。

    映画を観ようと思って読んでみたけど、章の間に入る兄妹の会話がちょっと苦手分野の話で。俳優陣が好きな人ばかりなので観に行くかもしれない。

  • 読めば読むほど深まる闇に、飲まれてしまいそうな一冊だった。
    大矢博子さんの解説で、p.303「他人を語るとは自分を語ることに他ならない」とあったことが、まさにこの作品のテーマであると感じた。人は心を持つものだから、何を考えるにしても、どうしても自分の価値観や考え方のフィルターを通してしまう。それが良いことだったり、悪いことだったりするものだと。
    とある事件に沿って話が進んでいるはずが、話者一人ひとりのインパクトに圧倒されてしまうので注意。

  • からっぽだよなあ。ひとのことなんてどうでもいいはずなのに、無視できないんだ。

  • 初読みの作家さん。
    人も羨む美男美女のエリート一家惨殺事件について、ルポライターが関係者にインタビューする形式で展開する。
    うーん、面白かった。最後の章を読み終えるまで、全く犯人が分からなかったし、インタビューの間に差し込まれた兄妹の会話がどうつながるのか意味不明で、いろいろ想像しながら読んだものの、全く予想外の展開だった。
    愚行録か…。タイトルも凄いな。こんな風に聞き取りされると私も恥ずかしい過去が出てくるかな…。
    イヤミスだったが、完全に騙されたので良し!

    • ひとしさん
      ちえさん、愚行録読み終わりました!私も犯人がわかりませんでした。しかも、最初の児童虐待のニュースの犯人が田中さんだったのに、それも見逃してま...
      ちえさん、愚行録読み終わりました!私も犯人がわかりませんでした。しかも、最初の児童虐待のニュースの犯人が田中さんだったのに、それも見逃してました(T_T)
      2018/01/23
    • ひとしさん
      ちえさん、息子さんインフルですかf^_^;
      実はウチも先週は長男がインフルで、昨日から娘も高熱が出ていたので今日病院に連れて行ったんですが...
      ちえさん、息子さんインフルですかf^_^;
      実はウチも先週は長男がインフルで、昨日から娘も高熱が出ていたので今日病院に連れて行ったんですが、反応出ませんでした。でも、学校でかなり流行ってるからまだ安心できませんf^_^;
      そうですね!愚行録なかなか良かったですね!あと、貫井徳郎さんは、『慟哭』が有名ですね!
      2018/01/23
    • ひとしさん
      ゾンビのやつは、確か貫井徳郎の『慟哭』ですら受賞を逃した鮎川哲也賞の作品です。750人待ちでも、神奈川だったらあっという間に回ってきちゃうん...
      ゾンビのやつは、確か貫井徳郎の『慟哭』ですら受賞を逃した鮎川哲也賞の作品です。750人待ちでも、神奈川だったらあっという間に回ってきちゃうんじゃないですか?
      娘さんの模試はドンマイです!
      2018/01/23
  • 衝撃の展開。そうなるか…。
    殺人事件の被害者について、インタビュー形式で語られる。語る人が違えば、その人物像も違う。私たち読者も他人の主観を通した人物像しかわからず、結局被害者がどんな人だったのか、わからない。さまざまな人の主観にひそむ、あるいはあからさまな妬み、こわい。


  • インタビュー形式で進んでいくのですらすら読めました。
    それにしても全員嫌な奴だな〜としか…。笑
    あの時わたしはこう思いました、わたしはこうでしたみたいに語っていきます。
    それぞれが自分の都合の良いように、自分は悪くないってことをさりげなく言ってて、感じ悪い!笑
    もし被害にあった夫婦にもインタビューしたとしたら、また違った視点でのお話が聞けたんだろうなと思いつつ。
    なので、わたしは本当に夫婦が嫌な人たちだったのかどうかはやっぱりわからないな〜と思いました。
    一番衝撃だったのが母親の幼児殺害の真相でした。
    後味は間違いなく悪いけど、こんなにいろんな視点からお話を見られるミステリーは新鮮でした。

  • 人生で何気なく関わった人について、何気なくあーだこーだ言った結果の、とんでもない落とし穴。

  • 深夜、一家四人が殺された。
    真相にびっくりしました。
    あなたもえ?となるでしょう。
    ぜひ読んでみてください!!!

  • 一気に読みました。同じ行動でも他人には無邪気と映るか計算高いと見えるかで大きな違いがあるなと。そして本人は大概計算してる…。

  • 被害者夫婦の過去を暴き出す興奮。

    デベロッパー勤務のエリートサラリーマンと
    美人の奥さんと
    2人の小さな子ども、
    この家族が惨殺された。

    ルポライターによるインタビュー形式での
    関係者のモノローグトークで
    物語は語られていく。
    夫婦それぞれの大学時代のエピソードや
    会社での夫の様子などから
    2人の素顔が次々に明らかにされていく。
    そのエピソードから次第に見えてくる人間関係に
    露悪趣味で引き込まれていく。
    被害者の私生活を覗き見る快感。
    次第に大きくなる犯人は誰かという謎。

    そして、合間合間に挟まれる
    兄へ語りかける妹のモノローグトークも
    謎を増幅する。

    ラストの衝撃。
    この小説全体が持つ構造の意味が
    読者に襲いかかる。

    愚行録。
    被害者の人生のことか?
    犯人の人生のことか?
    そのすべてか?

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プロフィール

1968年東京都生まれ。93年『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で日本推理作家協会賞、『後悔と真実の色』で山本周五郎賞を受賞。他書に『天使の屍』『崩れる』『灰色の虹』『新月譚』『微笑む人』『ドミノ倒し』『私に似た人』『我が心の底の光』など多数。

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