嫁洗い池 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M あ 4-2)

著者 :
  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488430023

感想・レビュー・書評

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  • 今回は、事件が多くて「いやいやそんな捜査情報を流しちゃまずいでしょ。っていうか、現場に入れたらやばいでしょ。」と思うものの、なんかほっこりする友人関係だから、物語として好き。

  • 創元推理文庫って何となく処分しづらいのは私だけでしょうか?

  • 「ミミズクとオリーブ」の続編です。
    八王子郊外の一軒家に住む仲良し夫婦。
    語り手は作家であるカマッテちゃんの「ぼく」
    料理上手な奥様と、奥様の知恵を頼って来る友人の河田警部。
    本作のホームズ役は安楽椅子探偵となって事件を推理する奥様なんです。
    そして使いっパシリで現場検証に行くうっかりワトソンの「ぼく」
    ぼくの報告を聞いて奥様が事件の謎を解くのです。
    前作同様、軽快で楽しく軽めのミステリって感じです。

  • このシリーズ、初めて読んだのは10年位前かな
    ぐうだら作家と、賢く料理上手でやさしい探偵奥様の
    やりとりがなんだかすごくホッとして
    事件は殺人事件とか重いものもあるのだけど
    何故か、ほのぼのとしてしまうのが不思議
    この賢い奥様に、上手に踊らされている旦那さんも
    子どものようで、素直で、いいなぁと思う
    夫婦の庭に遊びにくるミミズクがまたほのぼの
    大好きな推理小説

  • 「ミミズクとオリーブ」シリーズの第二弾。主人公の奥さんが謎解きする、安楽椅子探偵風ミステリー。ゆったりした夫婦の暮らしぶりや郷土料理の数々が暖かい雰囲気を出してます。主人公と謎を持ち込んでくる親友の警部のやりとりもとっても楽しい。ただすご~くレトロな感覚で読んでいると、パラボラアンテナやプリクラなどが出てきて、時代感覚が揺すぶられる感じです。まぁどちらもかなり前からありますが・・・(^_^;)

  • いつもほっこりにっこりな読後感。
    寝る前にちょっと読むのに向いてる短編集です。
    もっとも面白くて次から次へとつい読み進めてしまうのですが。

    河田さんはあっちこっち行くなぁと思っていたら、最終的にはアメリカ行き!FBI!?
    意外と優秀…なのか、奥様の賜物か。悩ましいところ。

  • 主人公は前作より子供っぽさが増してる気がする。タクシーでの会話、河田と行った旅先での言動、プリクラなど笑える場面は多い。ミステリー部分が邪魔に感じるぐらい主人公の行動が可愛く思えて仕方ないわ。世の中から事件が無くなればええのに。 『刑事物語』の武田鉄矢か!ってツッコミたくなるぐらい勤務地がコロコロ変わる河田。もしかすると、取調室や現場に主人公を連れて行ったり捜査状況を漏らしてるから飛ばされてるんチャウかなぁ?

  • 「嫁洗い池」芦原すなお
    ほのぼのミステリ。藍色。

    『オリーブとミミズク』の続編で、作家の「僕」と安楽椅子探偵奥さんの物語短編集。
    前作に続いてやはり行間から漂うほんわか感と美味しそうな料理が読みどころです。
    続編とは言っても収録されている短編はそれぞれ独立しているので、あまり構えて読むようなことにはなりません。ただ前作に比べて若干ドライな感じを受けました。

    やはり芦原すなおさんは”語り口”がいい。独特の雰囲気が大好きです。
    ハードカバー版の表紙は結構おどろおどろしいですが、内容は違うのでご安心を。それに比べて文庫版の表紙の落差が凄いですね(笑)(4)

  •  穏やかな奥さんの安楽椅子探偵もの「ミミズクとオリーブ」の続編。
     やはり一般人の主婦が殺人事件を解決していく構成には無理があるが、亭主と刑事の漫才のような掛け合いと、涎が出そうな田舎料理の記述には惹かれます。
     フツーに面白いしね。

  • 事件の謎も魅力的ですが。どうも料理の描写に気をとられてしまうのは、私だけではないですよね……? 安楽椅子探偵でなおかつ料理上手とは、ぜひともこんな奥さんが欲しいです(笑)。
    お気に入りは「ホームカミング」。これは想像するだに凄いなあ。こんな殺され方するほどまでに恨まれたくないものです。

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著者プロフィール

1949年香川県観音寺生まれ。早稲田大学大学院博士課程中退。1990年、『青春デンデケデケデケ』で第27回文藝賞、翌91年、第105回直木賞を受賞する。著書に『スサノオ自伝』などがある。

「2010年 『青春デンデケデケデケ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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