雪のマズルカ (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488430047

感想・レビュー・書評

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  • 女探偵が主人公の、究極のハードボイルド。
    笹野里子は、女性を同乗させ自動車事故死した夫の後を継いで探偵となる。

    実にタフでクール、おまけに超がつくほどのヘソ曲がり。依頼人から話を聞いても、少しでも気に食わないところがあれば、「お気に召さないのでしたら、どうぞよそへ」と断ってしまう。

    依頼者の代理人が迎えにいくと言っても、「知らない人にはついていっちゃだめと、母から言われた」と返す。

    そうした受け答えがいちいち小気味よい。

    調査を引き受ければ、必ず落とし前をつける。
    そのためには、引き金もためらわずに引く。

    こんな女探偵を、ワタシはもう一人知っている。
    若竹七海さんが描くところの、葉山晶だ。

    この二人が大好きだ。

  • 探偵、笹野里子が主人公の4編の短編集。

    サラリと読めるし、
    情景描写もイメージしやすいし、
    笹野のキャラクターも
    そのキャラクターが織りなす会話のやり取りも
    テンポよくするする読めてよかった。

    笹野が躊躇なく撃ち殺した時はびっくりしたが。
    他にもシリーズが出ているみたいだから読んでみようと思った。

  • 表紙の絵が違うけど、これだと思う。
    芦原すなおさんのハードボイルド。

    非常に冷徹かつ冷静、自らの感情的要素を切り捨てたような
    私立探偵「笹野里子」。元保育士。かなり固茹で。

    異国の言葉を日本語に直訳したような、簡素な文章が
    このストーリーに合っているかも。
    これこそが彼女の心理状態を表しているような。

    多くは読んでいないけど、数あるハードボイルド小説の中でも
    これはかなり斬新で根本的かも。渋い。
    とても好きだなぁ。

    アサシンのような無表情さ。無感情さ。
    彼女にターゲットにされたくないなぁー。絶体絶命だわ。

    「月夜の晩に火事がいて」という、対になる作品があるらしい。
    見つけて読んでみたい。さがします。

  • 探偵だった旦那が浮気相手と事故死して、その稼業を継ぐことにしたアラフォー女性が主人公。

    彼女のプライドの高さといったら、富士山ぐらいあるんじゃないかと思うほどなのです。男にナメられないようにするためなのか、常に上から目線。でもモテるのよと言いたげだし。肩の力を抜いているふうを装って実は常に緊張していそう。そんな彼女を好きにはなれなかったけれど、なんとなく気になってしまう、そんな存在。ミステリーとしては物足りない。ハードボイルドであることは間違いない。

    表紙に女性が描かれていることに気づいたのは読後。こんな可愛い人でしたか。

  • つい最近、愛読していた『ピアノの森』が遂に最終回を迎えた。
    日本人初のマズルカ賞。
    ただそれが頭によぎったので読んだ。全然、全く、関係ないのだけど。

    それでも、面白かった。
    短編で1話読み切りみたいな感じで、テンポ良くて。
    あっと言う間に読めた。(今、2冊目読んでるけど)

    知り合い及び家族又は本人。
    彼女の旦那のような最期は迎えたくないし。
    知りたくない。

    無理なこじつけよ。
    ただの性癖が産んだ事故だと思うのだけど。
    本当にあった○○な話の雑誌に投稿するくらいの最期だった。

  • あらすじ(背表紙より)
    夫が残したものは、滞納した事務所の家賃とリボルバー、そして苦い思い出だけ。夫の跡を継ぎ、私立探偵となった笹野里子の活躍を描く、直木賞作家・芦原すなお初のハードボイルド連作集。非行女子高生の行状に迫る表題作ほか、「氷の炎」「アウト・オブ・ノーウェア」「ショウダウン」を収録。最強(最驚!?)の女探偵がたどりつく衝撃の結末とは。

  • 芦原すなおさんのミステリー小説はほんの少ししか読んでいない
    そして、読んだ本が結構ほのぼの系のミステリー
    なので、女性探偵のハードボイルドぶりに度肝を抜かれました
    クールなんだよね、とっても
    楽しみなシリーズです

  • いやぁ、ハードボイルドだわ。主人公が直感に従って事件を解決してしまうのでミステリー要素はあまりありませんが、それを補って余りある主人の魅力が売りですね。
    文章のテンポもいいので、さくさくと楽しく読める1冊でした。

  • 探偵小説だからミステリなのかもしれないけど、ミステリというよりハードボイルド。

    かなり沸点が低い女性が主人公の話。

    あんた、何をやって暮らしているの? と訊きたくなるのは探偵物全てに共通するのかもしれないが、全編を通してキャラクター性は悪くは無いと思うものの中途半端感が漂う。

    多分、この話って女性向けっていうより男性向けに書かれているんだろうと思われる。それでいて、女性っぽい淡泊感が漂っていて今一突き放した視点で読んでしまう。

    それでいながらも、のめりこまされる話の作り方の上手さがあって、理解できないまま最後まで読まされてしまう巧みさに驚かされてしまう。

  • 久しぶりの芦原すなおだったけれど、完全に期待を裏切られた感じ。
    ハードボイルドと銘打っていて、文章も意識した感じだが、そのためかえって筆者の良さを消し去ってしまっていると思った。更に、人物造型、特に主人公に無理があり過ぎる。
    「青春デンデケデケデケ」から何年経っただろうか。あの、ユーモアとペーソスがあふれる雰囲気を期待するのだけれど。

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