わが身世にふる、じじわかし (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488430054

感想・レビュー・書評

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  • ミミズクとオリーブのシリーズ3作目。河田警部もニューヨークから帰ってきて、いつもの感じ。6篇。あとがきを読んで、事件のことをあえてさらっと深堀りしないところが良いとあって、なるほどと思う。事件自体は意外と残虐なんだけど、とにかく僕と河田さんの会話が面白くて、故郷のご飯がおいしそうで、そっちがメインになっちゃうよね。

  • ニューヨークから河田警部が帰ってきた。
    帰国早々、不思議な事件に遭遇した悪友は、
    見事な推理をみせるぼくの妻の知恵を借りようと
    やってきたのだった。
    かどわかされた爺さんの居場所を推理する表題作ほか、
    河田警部のニューヨーク時代や、ぼくの幼少の思い出も
    たっぷりの6件を収録。

  • お腹がすきつつ読了。
    和食っていいよね!
    河田さんさんのかぎつけっぷりもレベル上がってる気がする。
    そしてアメリカ行ってる時も電話で事件解決してたのね~。や、やっぱり。
    いないいないばあがせつなし。

  • 前作は主人公が面白くて好きやったので、今回は落ち着いた(?)感じで期待ハズレに感じた。それに事件も似た様なシチュエーションが多くて読んでて飽きた。 自分もプロレスが好きやから『薄明の王子』でのプロレス論は共感できる。 もし、次が有るなら前作のプリクラみたいなエピソードが欲しいです。

  • ごはんの描写がとてもおいしそうで、何か食べたくなる。
    それと比べて殺人の動機や方法は汚い。
    とても面白かった。

  •  穏やかにユーモラスな雰囲気は好いが、取り上げられる殺人事件は非常に残虐なものばかりである。
     それはそれでいいんだけど、やはり殺人事件を専業主婦の安楽椅子探偵が解決する展開はミステリーとして無理があるよなぁ。
     まぁでも美味しそうな料理描写の素敵さはやはり絶品であります。

  • 刑事が友人夫妻宅ですごーくおいしそうな料理を堪能しながら、奥さんの知恵をかりて事件を解決する短編推理。血生臭いのが苦手な奥さんが男性陣を使ってリモート捜査するのがよい。

  • 相変わらず、美味しそうなご飯の描写と、なんとなくほのぼのした雰囲気。
    そして、旦那と川田の口げんかと奥さんの包容力。
    三作目にして、事件の陰惨さがかなり厳しくなってきている気もするけど、その辺でバランスを取っている感じ。

    本格ミステリ、という点で見ると、ちょっと緩くなってきたかな、とも思うけど、楽しんで読むには必要十分だと思う。

    個人的には、ここまで技巧的な暗号モノはちょっと苦手なのだが、それ以外は楽しく読めた。

  • とぼけた会話が心地よい安楽椅子探偵ミステリ短編集。事件そのものはわりと残酷だったり、動機に絡む人間関係にかなりどろどろしたものがあったりもするのだけれど、ほとんどえぐさを感じません。独特の雰囲気。
    お気に入りは「いないいないばあ」。少し哀しいけれど、ほんわかとした優しい気分が残る一作です。

  • シリーズ第3弾。
    相変わらず美味しそうです。
    八王子について詳しい記述があって、何だか懐かしかった。
    旧宅の近所のラーメン屋とか…結局行ってねえや!

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著者プロフィール

1949年香川県観音寺生まれ。早稲田大学大学院博士課程中退。1990年、『青春デンデケデケデケ』で第27回文藝賞、翌91年、第105回直木賞を受賞する。著書に『スサノオ自伝』などがある。

「2010年 『青春デンデケデケデケ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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