新・夢十夜 (創元推理文庫 M あ 4-6)

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488430061

感想・レビュー・書評

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  • 芦原すなおは最近いい作品にあたるので期待してたのだが、微妙であった。
    連作短編であるが、どの話も印象も展開もオチも似通っていて、だからといってキレイな規則性があるわけでなく、ついついぼんやり読んでしまうものだった。
    次は、青春ものを読もう。
    2+

  • この現実は本当に現実なのか。もしかすると夢かもしれない。夢だとしたら誰の夢か分からない。早く目覚めたい。いや、目覚めるのも怖い・・・というような怖さを感じる話。

  •  夏目漱石の「夢十夜」に触発され,執筆されたという夢にまつわる短編を集めた短編集。創元推理文庫から出ているが,ミステリ的な要素はほとんどなく,「世にも奇妙な物語」を思わせるような不思議な作品がそろっている。
     いずれも夢をテーマにしているが,「老人の死」と「子ども」,「子ども老人の関係」が描かれている「時の小鳥」や「てんまり」のような作品は,寂しい雰囲気はあるが,まだほのぼのしている。
     夫婦,男女の関係を描いた「水車」,「野ばら」,「猫回し」,「ぎんなん」,親子の関係を描いた「いきどまり」,「おむかえ」,夫婦と親子を合わせ,家族の関係を描いた「初夢」,「さつき闇」。いずれも,やや分かりづらい部分はあるが,ホラーといってもいいような怖さがある。
     全体的に見て,好みの作風ではない。読み終わった後のカタルシスはなく,もやもやしたものが残った。読解力があれば,もっと楽しめるのかもしれないが…。★2で。

  • 夢にまつわる短編集。シュール。
    寝てるときに見る夢って確かにこんな感じ…かも?

  • 理不尽で終わりが見えない、だからこその夢。
    漱石の夢十夜に倣った作品だけどどの話も死の影が濃い。
    似たような話ばかりだったのが残念。

  • 「夢十夜」へのオマージュ。現代版夢十夜というか、意外とグロテスクな物語。最初のうちは原作に近くやや叙事詩的、後ろになるにつれて残酷風味が増していきます。
    うん、でもこういう短編は好きだ。

  • 2009年3月21日購入

  • もう一回読んだ見よう。
    漱石と違って、10も要らない気もする。

  • 夏目漱石は天才的に不思議な人だと思った。笑

  • 2007/05/30

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著者プロフィール

1949年香川県観音寺生まれ。早稲田大学大学院博士課程中退。1990年、『青春デンデケデケデケ』で第27回文藝賞、翌91年、第105回直木賞を受賞する。著書に『スサノオ自伝』などがある。

「2010年 『青春デンデケデケデケ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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