ミミズクとオリーブ【新装版】 (創元推理文庫)

  • 東京創元社 (2025年1月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784488430085

作品紹介・あらすじ

ぼくの妻は名探偵
伝説の安楽椅子探偵ミステリ 新装版で登場

アラメの煮つけ 目板ガレイの唐揚げ
醤油豆 スルメの天麩羅
オコゼの唐揚げ さつま エビテン

香川の郷土料理と、“ぼくの妻”の名推理①

八王子のはずれに住む、作家のぼくの元を旧友が訪ねてきた。謎めいた書き置きを遺して家出したその友人の奥さんの行方を鮮やかな推理で突き止めたのは、料理上手なぼくの妻だった。醤油豆、さつま、豆腐と揚げの煮物、新ジャガと小ぶりの目板ガレイの唐揚げ……次々と讃岐名物や郷土料理を作る妻は、なんと名探偵だったのだ!難問難題を料理するそのお手並みを、とくとご賞味あれ。著者あとがき=芦原すなお/解説=加納朋子

■収録作品
「ミミズクとオリーブ」
「紅い珊瑚の耳飾り」
「おとといのおとふ」
「梅見月」
「姫鏡台」
「寿留女(するめ)」
「ずずばな」

感想・レビュー・書評

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  • 【あらすじ】
     八王子のはずれの一軒家で暮らす作家の僕の元を旧友である刑事の河田が訪ねて来た。
     彼の友人の妻が謎めいた書き置きを遺して家出をしたらしい。
     話を聞くうち、料理上手な僕の妻がその行方を推理し ———。
    【感想】
     地元の八王子が舞台という言葉につられての購入だったのですが、はじめは独特の文体に慣れるのに少し戸惑い、時代がかなり前の設定なのかと思ってしまいました。
     主人公の僕の僻みっぽさが少々気になりますが、料理上手の奥さんが安楽椅子探偵的な役割を果たしているところがなんともユニークでした。

  • 文庫は2000年初版の新装版のようですが、昭和の話を読んでいるようでした。作者が年配だからでしょうか。夫と友人が勝手に宅飲みしてる横で妻がせっせと料理を作って提供する、というのが今の感覚とは合わないです。普段そういうのは気にならないのだけど、この小説に限ってはなんか鼻につく気がしました。あと、警察官も個人にベラベラ事件の内容を話しちゃうのもなんか気になって。昭和っぽい装丁だったら気にならなかったのかなあ。なんででしょう。

  • 読みやすかったです。
    作中の語り手の作家さんの言動が、言い方が
    悪いですがウザかったです。

  • 妻が探してきた八王子のはずれの借家には、ブナの大木とオリーブの木、そのオリーブの木には、ミミズクが飛んで来る。
    そんな都会から離れた所に住む作家の「ぼく」の所に、旧友からトラブルや事件の相談にやって来る。それは、「ぼく」の妻を頼りにして相談に来ているのだ。「ぼく」の妻は、料理の上手い安楽椅子探偵だ。
    しかし、「ぼく」の生活力のなさは結構ひどい。

  • 「ミミズクとオリーブ」が再販になったのをみて、また買って読んでみた。
    大人になってから読んだ本はやっぱりたいして覚えてないんだよね。子どもの時のあのくっきり感はやっぱり凄いんだなぁ。
    そしたら、のっけから「男は浮気するものだ、それは男の生理なんだ」というセリフがでてくるじゃないですか!
    あっちゃー、と思いましたね。
    1994年の作である(雑誌発表されたのが)。
    ということは、ギリだが、コンピューター時代以前のものだ、旧世代のものだ、ということだ。
    発売当時に買って読んだ時も、あーぁ、と思ったのをそこでようやく思い出したが、2025年にこれはないんじゃないですか、とちょっと思っちゃったよ。
    同じ男性作家でも、赤川次郎や岡嶋二人なんかは引っかかったことがない。
    赤川次郎なんて、1970年代から書いてるけど。
    考えてみれば、横溝正史でもないな。
    もっとうんと古いけど。
    もちろん、もっとひどいのも世の中にはあるし、こんなのたいしたことないでしょう、という意見もあるだろうが、もう削っちゃってもいいんじゃないの?
    削ってもこの文脈なら支障ないでしょ?
    それとも読者は旧世代だからいいんですよ、なのかなぁ。
    でも、少なくとも2025年に勝負しよう、というなら考えたほうがよくないですか?

    女性たちは“許してる”わけでも“考えてない”わけでもなく、ただ単に“我慢”してただけで、これからはもうさすがに“我慢”しない、と思うから。

    2025/02/18 更新

  • 【2025年7冊目】
    作家の僕は妻と二人暮らし。料理と裁縫な得意の彼女とのんびりとした過ごすのんびりとした日々。だが妻は事件の状況を聞いただけで真相を言い当ててしまう、安楽椅子探偵ならぬ在宅名探偵だった――!

    久々の読書でしたので、読みやすい文体で助かりました。心がくさくさしている時に読むのもおすすめです。ミステリーものの短編集なので事件も次々と起こるわけですが、血なまぐさいわけでもなく、どこか人の感情が色濃く絡んだ事件を、妻である彼女が次々と解決していきます。

    主人公の僕は、多少空気が読めなかったり、話の腰を折ったりする人物なので、実在したら多分仲良くなれないタイプだろうな〜と思ったりもするわけですが、話のテンポは良いので、さくさく読むこともできます。

    奥さんができた人なのは、親御さんの教育の賜物なのかなんなのか。

    優しく綺麗なミステリーを読みたい方におすすめの一冊です。

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著者プロフィール

1949年香川県観音寺生まれ。早稲田大学大学院博士課程中退。1990年、『青春デンデケデケデケ』で第27回文藝賞、翌91年、第105回直木賞を受賞する。著書に『スサノオ自伝』などがある。

「2010年 『青春デンデケデケデケ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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