退職刑事 (1) (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 216
レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488434021

感想・レビュー・書評

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  • 写真うつりのよい女 C+
    妻妾同居 B+
    狂い小町 A+
    ジャケット背広スーツ B
    昨日の敵 B+
    理想的犯人像  B+
    壜づめの密室  C+

    日本にも安楽椅子探偵の傑作があった。西澤保彦作品は影響されているというのがよくわかる…
    狂い小町のホワイダニットが強烈。

    オススメマラソンその⑲
    tekunoさんから紹介してもらいました。

  • 私の大好きなミステリ作家、都筑道夫さんによる「安楽椅子探偵」もののシリーズ第1作。
    退職した刑事と現職刑事の息子・五郎の対話によって事件が解き明かされる。
    その場所は常に五郎のアパートであり、登場人物はこの二人の他は五郎の妻のみ。
    五郎が語る事件のあらましを聞くだけで、「退職刑事」がその真相を解明するという「純粋な」安楽椅子探偵物だといえる。
    短編が7編収録されており、そのすべての話が本当によく考えられている。
    その一方、舞台や登場人物に変化が一切ないために多少の退屈さを感じるのだが、それはあとがきを見ることで疑問が解消された。

    作者は敢えて、この「もっとも純粋なスタイル」で安楽椅子探偵物を書こうとしたようだ。それについて作者はあとがきで「推理小説では、新しい壺に古い酒をくんで差しだすよりも、古い壺に新しい酒をつぐほうが、正しい行きかただと信じている」と述べている。
    ある種の「型」——それは山奥の洋館を舞台にしたミステリなどにも見られるものだ。型をうまく生かした物語はミステリに関わらず、面白い。
    作者はもっとも純粋な「安楽椅子探偵物のミステリ」を書いてみるという「実験」をこのシリーズで行っていたのだろう。
    私はこうした実験的なミステリを書こうとする作者の姿勢が昔からとても好きなのだ。

  •  大好きな都築道夫の有名シリーズだから以前読んでいてもおかしくないというか読んでいるはずなのだが記憶がない。主人公の恍惚刑事よりもこっちが恍惚だ。退職した元刑事が現役の刑事の息子の話だけから真相を推理するという絵にかいたようなアームチェア探偵もの。40年以上昔の作品なので時代を感じさせるが、この手の数多よくある作品集に比べるとさすがによくできている。元老刑事と息子夫婦の語りや間合いがうまいので噺家の芸を聞いているような気にもなる。そこらの竹の子作家とは一線を隔す手練れの技というものだろう。

  • 2002年9月27日、初、並、帯無
    2016年5月3日、伊勢BF

  • 退職刑事シリーズ・第1弾。

    退職した刑事が、現職刑事の息子の家に入り浸り、息子から事件の話を聞き、その場で推理していくストーリー。
    いわゆる、安楽椅子探偵もの。

    短編集で非常に読みやすい。
    事件の内容も、なんでだ?どうなってんだ?と思わされるものが多く、面白かった。

    古い小説なので、時代背景や言葉遣いが古臭かったりするが、それはそれで味があって良かった。

    ぜひ読破したいシリーズ。

  • 面白くなくて、半分でやめてしまいました。
    安楽椅子探偵モノが好きな人にはいいんじゃないでしょうか。

  • 九マイルっぽいのが面白かった。九マイルっぽすぎるという説もある。

  • 【写真うつりのよい女】【妻妾同盟】【狂い小町】【ジャケット背広スーツ】【昨日の敵】【理想的犯人像】【壜づめの密室】収録。

    退職した元刑事の父親が息子(刑事)の話を聞き事件を解決してしまいます。
    父と子の会話だけで構成された典型的な安楽椅子探偵もの。動きがないので盛り上がりに欠けますが、魅力的な謎とアクロバットな推理が素晴らしいです。中には設定が無理矢理なのもありますが、粒が揃った短編集だと思います。

  • 退職した刑事の父に、現職刑事の息子が事件の情報を聞かせ、父が動機や犯行の方法を推理していく安楽椅子探偵もの。余計な展開はなくただただ事件のひも解きで構成されている。あとがきにあった、実際に起こった事件の動機や手口があまりにも納得できるものではないので、論理的に考えて一つの物語にした、という話は興味深い。楽しんで書いたんだろうなという気がする。

  • 元祖、日本の安楽椅子探偵

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著者プロフィール

1929年東京都生まれ。10代より様々な筆名で小説を発表。〈EQMM〉初代編集長。2001年、『推理作家の出来るまで』で第54回日本推理作家協会賞、02年、第6回日本ミステリー文学大賞受賞。03年没。

「2015年 『不思議の国のアリス ミステリー館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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