退職刑事〈3〉 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 81
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488434045

作品紹介・あらすじ

話半ばで目を閉じ、眠ってしまったかに見える父だが、油断はできない。こうしているときに思考回路はめまぐるしく動いているに違いないのだ。それが証拠に、私にはおよそ目鼻をつけられなかった事件が、鮮やかに解きほぐされていく…。ダイイング・メッセージから犯人を割り出す「乾いた死体」や暗号もどきを解読する「筆まめな死体」など、現職刑事の手に余る難題に往年の辣腕を揮う、退職刑事の事件簿七編を収録。国産の"安楽椅子探偵小説"定番中の定番として揺るぎない地位を占める、名シリーズ第三集。

感想・レビュー・書評

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  • 2003年1月17日、初、並、帯無
    2016年5月3日、伊勢BF

  • 5巻へ

  • 電話ボックスで男が撃たれた。
    しかし、四面のガラスには傷はなく――。
    銃弾はどこからきて、どこへ行ったのか?
    『大魔術の死体』

    往来の真ん中で突然着物を捲りあげた女の真意とは?
    『人形の死体』

    額に切手の貼られた死体。
    ダイイングメッセージなのだろうか。
    果たしてその意味は?
    『料金不足の死体』

    等、魅力的な謎が次々と提示されるシリーズ3冊目。
    安楽椅子探偵のという形式は解決のスピード感が違う。
    話を“聞いただけで”解決してしまうのが安楽椅子探偵だが、そのことによってもう一つ特徴となるのが解決へのスピードだ。
    勿体ぶってだらだらと引き延ばすことなく、「問題」から「解決」への流れが素晴らしく手早い。
    何せ“聞いただけ”で解決しなければならないのだから。
    本書は『大魔術の死体』の一作だけ、確認のために部屋から出てしまう。
    解説ではここに都筑氏の目論見があったと予想しているが、今となっては分からない。
    故に厳密な意味での安楽椅子探偵ではなかったが、その解決のスピード感は同様に残されていた。

    殆どが会話の文だけで構成される本シリーズは非常に読みやすい。
    30年も昔の作品だと「古いもの」と思いがちだが、そこに通じる価値観などは今とさほど変わらない。

  • 『大魔術の死体』電話ボックスで狙撃された被害者。ガラスには傷もない。ちょっと微妙かな(--;)
    『仮面の死体』全裸で般若の面をかぶった死体。面白いけど少し無理が(笑)
    『人形の死体』人形師と作品の人形の殺人(笑)
    『散歩する死体』移動する死体の謎(笑)
    『乾いた死体』「雨が降っていたらな〜」と言うダイングメッセージ(笑)面白かった「9マイルは」みたいだね。
    『筆まめな死体』暗号ミステリ。分かりにくいかな(--;)
    『料金不足の死体』額に切手を貼られた死体(笑)ダイングメッセージには分かりにくいかな(笑)深く考えすぎかな。


    船橋図書館

  • このワンパターンさが好きです。五郎さんもお父さんもいいな。会話でこれだけもっていくのはすごいですね。

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著者プロフィール

1929年東京都生まれ。10代より様々な筆名で小説を発表。〈EQMM〉初代編集長。2001年、『推理作家の出来るまで』で第54回日本推理作家協会賞、02年、第6回日本ミステリー文学大賞受賞。03年没。

「2015年 『不思議の国のアリス ミステリー館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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