退職刑事 4 (創元推理文庫 M つ 3-5)

著者 :
  • 東京創元社
3.15
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本棚登録 : 74
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488434052

作品紹介・あらすじ

古本屋で入手した本がどうも気になる、と推理作家の椿さん。それは友人の宗像氏にサインして渡した自著で、中に「やはり殺すことにしよう」等々、物騒な書き込みがある。宗像氏は二年前に自殺、彼の妻も亡くなって久しい。自分の本を読みながら友人が妻殺しを計画したんじゃないかと椿さんは鬼胎を抱くわけだ。退職刑事の父と現職刑事の私、そして推理作家が額を鳩めた結果…。

感想・レビュー・書評

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  • 退職刑事第四弾。

    推理作家が第三の登場人物になりつつある。
    その推理作家が、本への書き込みを持ち込んで、
    友人が殺人を犯したのではないかと心配する話が良かった。

    ショートショートの脇に書き込まれた内容から
    退職刑事は推理をしたが、
    実際には真実の近似値を話し、
    作家の気持ちをおもんばかったところが。
    作家から、推理のお礼にお寿司が配達されたところも。

    「線香花火にあいにいく」といって殺された男の話でも、
    真実よりも情を重んじていて、趣があったかな。

  • 2003年3月14日、初、並、帯無
    2016年5月3日、伊勢BF

  • 5巻へ

  • 『連想試験』犯人から出された「風呂敷」「キングコング」の連想問題(笑)難しい(--;)
    『夢うらない』犯人がみた夢から事件の真相を(笑)
    『殺人予告』謎の殺人予告を受け取り殺害された被害者(笑)これも難しい(--;)
    『あらなんともな』椿さんの友人の遺品である小説を完成させる。椿さんへの挑戦状だね。
    『転居先不明』転居先不明のハガキを持って殺害された被害者。更にその被害者の息子も転居先不明のハガキを持って殺害される(笑)なかなか面白かった(笑)
    『改造拳銃』過去の事件の真相が。チョット意外な展開真犯人が面白かった。
    『著者サイン本』
    『線香花火』

  • ちょっとお約束からはずれました?現職さんと退職さんの私生活が気になります。

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著者プロフィール

(つづき・みちお)1929-2003。東京出身。10 代から時代ものを発表していた読物雑誌の衰退に伴って海外ミステリ翻訳家に転向、『E
QMM(エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン)』日本版編集長を経て、1961年『やぶにらみの時計』を刊行、推理作家となる。トリッキーな趣向を凝らした作品の一方、ユーモラスなアクション小説、捕物帳を含む本格推理、ハードボイルド、SFミステリなど多彩な作風をもつ。永く無冠でいたが晩年に日本推理作家協会賞、日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2022年 『都筑道夫創訳ミステリ集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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