体育館の殺人 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
3.79
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本棚登録 : 668
レビュー : 83
  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488443115

作品紹介・あらすじ

雨の放課後、体育館での殺人事件に挑む、高校生探偵・裏染天馬の活躍。“平成のエラリー・クイーン”こと青崎有吾記念すべきデビュー長編。大幅改稿で贈る、第22回鮎川哲也賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 学園ものにある軽さと事件、推理の時のギャップがいい。探偵の天馬の造形がとても良くて駄目人間、オタクと呼ばれてその面が見える時は頼りになるのか疑問になるけれど、推理を始めるとガラリと変わる。魅力は天馬だけではなく周りにいる生徒たちもそれぞれ個性があって面白い。読者への挑戦があるのも嬉しい。シリーズ続刊もどんどん読んでいこうと思う。

  • 私はさぁ……てっきりさぁ……探偵役は女子高生だと思ってたんだよさぁ……だってさぁ……表紙がそうだからさぁ……。 
    ところがどっこいフタを開けてみればなんと探偵役はアニメオタクの駄目人間(男子高校生)ときたもんだ。 
    これを知ったときのがっかり感ときたらもうね……読む前に気づいたんだけど……。 
    まぁそれもこれも読み終えてしまえばさっぱり忘れてしまうほどの面白さだった。 
    お見事。まさに見事な論理的帰結。これぞQEDに相応しい証明終了。ぐうの音も出ないほどの論理。ちょっとしたスパイスを加えるエピローグ。スッキリ終われるミステリー。 
    面白かった。

  •  密室状態の体育館で起こった殺人事件に挑む変人のアニメオタク探偵・裏染天馬の活躍を描くミステリー。

     平成のエラリー・クイーンと称されるのも納得のロジカルな本格ミステリーです。ミスリードもどんでん返しもなく、ただひたすらに証言と証拠をロジカルに押さえていけば犯人へと辿りつく構成に、著者の本格ミステリへのこだわりが見えました。

     事件発生から証言集め、証拠集めの章は無駄が全く感じられず、そして天馬の推理パートはページをめくる手が止まりませんでした。すべての伏線が彼の推理によって一本の線につながっていくのが読んでいて楽しく改めて「自分はこういう本格ミステリが大好きなんだな」と認識できました。

     ロジカルな本格ミステリ好きの方は是非読んでほしい作品です。


    第22回鮎川哲也賞

  • ある日の放課後、風ヶ丘高校の旧体育館で起きた放送部部長の刺殺事件。
    現場が外部との出入りが不可能な密室状態であったことから、体育館で一人になる機会があった女子卓球部の部長が、犯人として疑われます。

    女子卓球部の後輩である袴田柚乃は、先輩の無実を晴らすべく、学校の一室に住んでいると噂される二年生の天才、裏染天馬に解決を依頼することにしますが、彼はアニメオタクの駄目人間で…

    また一人、エキセントリックな探偵が現れました。
    学校に内緒で文化部部室棟の一室に住み着いていて、頭の中はアニメと漫画のことばかり。

    彼のセリフには、わかる人にはわかるであろう、アニメや漫画やラノベや声優ネタが盛りだくさんです。
    (ちなみに僕は、西尾維新さんの戯言シリーズに出てくるいーちゃんネタしかわかりませんでした)

    とはいえ、洞察力と推理力は抜群で、安楽椅子探偵のごとく、現場の状況を聞いただけで柚乃の先輩の無実は晴らしてしまいます。
    そしてアニメのブルーレイコレクションを購入するための報酬目当てに、さらに真犯人を探っていくのです。

    彼の幼馴染みで新聞部部長の向坂香織、柚乃の兄で刑事の袴田優作やその上司の仙道警部など、今後のレギュラーとなるであろうキャラクターも魅力的です。

    ただ、本当の魅力はやはり、「平成のエラリー・クイーン」と呼ばれるだけのことはある、論理的でフェアな謎解きだと思いました。
    創元推理文庫ですので、扉の裏に英語タイトルの記載があるのですが、"THE BLACK UMBRELLA MYSTERY"-国名シリーズを彷彿とさせますね-となっていました。

    お約束の読者への挑戦を挟んでの、見事な解決編、さらにエピローグで明かされる事件のもう一段深い真相にうならずにはいられません。

    続きの楽しみなシリーズの誕生がとても嬉しいです。

  • 純粋に面白かった。裏染のアニメ元ネタとしては、DTVの2期っていうのがなにかだけわからなかった。続きを読むのも楽しみです。

  • 探偵役のキャラも立ってるし、ワトソン役の女の子のキャラもいい。

    謎解きそのものは至極真っ当で、論理的なものだが、いかんせん、そもそも本当に、その時間内で、殺人がでいたということが、どうにも納得できない。

    自作も読みたいと思うが、もう少し現実的な事件にしてほしい

  • 体育館のステージで密室の状態で発見された死体。同時刻にいたこが犯人扱いされたので助けるべく刑事を兄にもつ容疑者の後輩が学年一に探偵依頼。
    平成のエラリークイーン
    C0193

  • (2019-03-16L)

  • 評判通りの面白さ、そしてキャラクター、設定、文体、ノリなど個人的にとても好み。サブカルネタが散りばめられているところも楽しい。普段本を読まない人でもこういう作品と出会うと、きっと読書を好きになる、そんなキッカケになりそうな作品だと思います。
    裏染天馬シリーズ全て読んでみようと思います。

  • なかなかおもしろかったです。
    章のタイトルが話の流れをわかりやすくして
    情報を出し尽くした後
    読者への挑戦
    そして解決編となるわけですが
    「読者への挑戦」は好みのわかれるところ
    ではありますが、個人的には無くていいなと

    別な作品も読んでみたいなと思いました。

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著者プロフィール

青崎 有吾(あおさき ゆうご)
1991年神奈川県生まれ。明治大学文学部卒業。2012年、『体育館の殺人』(東京創元社)で第22回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。続く『水族館の殺人』が第14回本格ミステリ大賞(小説部門)の候補となる。同シリーズは、短編集の『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』へと続き、「裏染天馬」シリーズとして人気となる。平成のクイーンと呼ばれる端正かつ流麗なロジックと、魅力的なキャラクターが持ち味で、新時代の本格ミステリ作家として注目される。

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