ラストホープ (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488445010

感想・レビュー・書評

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  • 東堂と刈部という元犯罪者が経営する釣具店に「病床の父のために多摩川の山女魚が欲しい」というファックスが届くところから始まるクライム・コメディ。一億円を争奪するゲームが繰り広げられる。
    釣具や釣りについてのうんちくも少しだけ散りばめつつ,話が展開する。元女子プロ野球チームのメンバーだったおばあちゃんの集団が,銀座の信用金庫から奪った金をめぐる攻防。マツ婆さんが仲間を裏切ったのは,競売で島を買うため。島を購入したマツ婆さんは,島で民宿をしようと仲間を誘う。
    物語の最後は,マツ婆さんが購入した島に村上水軍の財宝=元豊通宝が眠っているから…と誘いを持ちかけられる形で,続編を匂わせる形で終わる。
    クライムコメディとして,いまいち入り込むことができなかった。サスペンス的な盛り上がりに欠けるというか…。淡々と話が進んでいき,次にどうなるんだろうと思わせる書き方になっていないように思えてしまった。★2かな。

  • 昨年、釣り用のジャケットを普段着に購入したので(文章にするとワケわからん(苦笑))、寒くなるのを前に釣りモノをとチョイス。
    正直、キャラクターがとても掴みにくい作品でした。視点が変わる際にもう少しキャラ立ててくれると読みやすいかなと思います。途中で相関図を作ったり、まぁその辺の曖昧さが面白さなのかも知れませんが。
    ストーリーも複雑で、捻りが効いてるのか、ただややこしいだけなのか。
    しかし、その辺に慣れてくると、それなりに面白く読めたりもします。著者の釣り好き、野球好きが伺えるのが良い。

  • どーしても、どーしてもっ、引用文が見当たらなかった…たまにはこういう本、あってもいいよね。。

    私の好みっぽい!ということだったのだけれど、、
    確かにラストのあたりは好みだった。
    こういうなんだか、ドンちゃん騒ぎして、ぷぷって笑えて、誰も不幸になっていない(様な気がする)ラストは物凄く好み♪

    しかし、しかし、、、
    ここにくるまでに長い長い道のりが・・・。

    視点がずれるのは途中で理解できたんだけれど、とにかく恐ろしく読みにくくって読みにくくって、、、
    大変でした・・・。
    ラスト5分の1ぐらいでやっとのことで、入り込めたかなぁ。。。

    あと、私結局は、かわいい女の子とか、強い女性とか、そういう、ヒロインが出てくる物語がいいんだよねー。
    悪者でも良い者でも。
    それを思うと、これは、途中までそういう女子が全く出てこず、さえないおっさん、わがままバーちゃんのはなしばかりで、少々・・・ついていけないところもありました。

    が、続編も出てるのかーーー。
    いつか読みます。。多分!

    【10/8読了・初読・先生蔵書】

  • 釣り具屋「ラストホープ」を経営する元悪党・東堂と刈部。刈部が拾ってきたFAXに送られたヤマメを欲しいという女性からの依頼。ヤマメを釣りに行き襲われる東堂。中華料理屋を経営する李の新しい女性のバイト。時効寸前の1億円強奪事件。3人の婆さんの関係。渋谷で起きた宝石強盗事件。事件を追う刑事。すべての事件が徐々に絡み合って・・・。

    市川図書館
     2010年10月15日読了

  • 犯罪メインのコメディー小説です。

    釣りあり、コメディーあり、泥棒同士のかけひきあり。

    いろいろ見所がある作品だと思います。
    自分は車のやりとりが面白いと思いました。

  • 珍しく浅暮作品を読み切れた(笑)。自分いしてみたら快挙。

    憎めない悪党達が繰り広げるコンゲーム風のコメディタッチの
    クライム小説だから読めたんでしょうね。
    プロットやストーリー自体は極単純な構造なんですが、話しの
    中で展開が二転三転...なんてもんじゃないくらいに目まぐるしく
    変化する様に完全の翻弄されっぱなしで、着いて行くのに精一杯。
    後半のバッタバタ劇に至ってはもうどうなってる事やら(笑)。

    とは言えラストは痛快かつニンマリの締め括りで、読んで良かったー、
    と思わせてくれる一級品の娯楽作品! こりゃ面白い!
    あーあ...釣りに行きたくなってきちゃったよ。

  • 緻密。

  • これ、かなり好きです。ラストの化かし合いとキャラが!

  • ワクワクもドキドキもハラハラもしませんでした。婆さん3人組の物凄いパワーに驚き。

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著者プロフィール

1959年兵庫県生まれ。関西大学卒業後、コピーライターを経て、98年『ダブ(エ)ストン街道』で第8回メフィスト賞を受賞しデビュー。2003年『石の中の蜘蛛』で第56回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。

「2022年 『我が尻よ、高らかに謳え、愛の唄を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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